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まはぎちる…

分類和歌


「真萩(まはぎ)散る庭の秋風身にしみて夕日のかげぞ壁に消えゆく」


出典風雅集 秋上・永福門院(えいふくもんゐん)


[訳] 萩の花の散る庭を吹く秋風が、身にしみるように感じられ、夕日の光がしだいに薄れてゆき、壁に吸い込まれるように消えてゆく。


鑑賞

秋の夕べの残照が歌の中心。下の句は夕陽の残映のうつろいを追い、光が壁に吸い込まれるように消えてゆく瞬間を、鋭い感覚でとらえている。永福門院もその一人である京極派歌人には、こうした光線の動きをとらえた作品が多く、この派の特色にもなっている。








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