学研全訳古語辞典 |
のど・む
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
①
落ち着かせる。静める。
出典蜻蛉日記 中
「立ちも止まらで行き過ぐれば、心地(ここち)のどめて思ふ」
[訳] (車が)立ち止まりもしないで通り過ぎたので、気持ちを静めて思う。
②
のんびりさせる。ゆったりさせる。
出典源氏物語 空蟬
「さのみもえ思(おぼ)しのどむまじかりければ」
[訳] そんな風にばかりのんびりとお考えになることもできないので。
③
猶予する。のばす。
出典源氏物語 若菜下
「ただ、今しばしのどめ給(たま)へ」
[訳] ほんの、もう少し(命を)おのばしください。
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