学研全訳古語辞典 |
そん-ぢゃう
だれそれの。なになにの。どこそこの。いついつの。▽「その」「そこ」「それ」あるいは「たれ」「いつ」などの上に用い、わざと具体的な名を出さずに、人・事物・場所・時などをさす語。
出典平家物語 二・康頼祝言
「これはそんぢゃうその王子、かの王子なんど」
[訳] これはなになにの王子社、これこれの王子社など。
参考
「そ(其)のぢゃう(定)」の変化した語。後に「そんじょう」「そんでう」「そんぜう」などの形の表記も現れた。また、「そんぢょ」と短縮語形も現れ、現代語でも「そんじょそこらの人間とは違う」のように用いる。
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