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「高麗契丹戦争(原題)」のあらすじ

若くして王位に就いた穆宗(ペク・ソンヒョン)は、摂政を行ってきた母の千秋太后(イ・ミニョン)に権力を握られていた。ある日、さらなる野心を抱く千秋太后はキム・チヤン(コン・ジョンファン)との間にできた息子を後継者にすると宣言。穆宗は、千秋太后によって追い出された王家の末裔ワン・スン(キム・ドンジュン)を呼び戻すことを決意する。千秋太后による暗殺の危機を乗り越えたワン・スンは、反乱を起こしたカン・ジョ(イ・ウォンジョン)によって即位し、顕宗となった。しかし、政治のことは何もわからず戸惑うばかり。忠臣カン・ガムチャン(チェ・スジョン)が顕宗に王としての教育をはじめるが、契丹が高麗に宣戦布告し…。

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各話あらすじ

第1話 2つの火種西暦1009年、高麗の都・開京は平穏そのものに見えた。第7代王の穆宗 は酒色に溺れ、宰相たちから“契丹との戦に備えるべき”との進言が度々なされるも、我関せずであった。一方、そのころ、穆宗の母親である千秋 太后は、キム・チヤンとの間に生まれた息子を穆宗の跡継ぎにしようと目論むが、そのことが穆宗の耳に入り、考えの相違から母子で激しく対立する。
第2話 生きるか、死ぬか千秋 太后とキム・チヤンの命を受け、毒入りの膳を携えたチェ尚宮は、大良院君 (ワン・スン、後の顕宗)のいる神穴寺に着く。大良院君は千秋太后の妹の子であり、幼いころ千秋太后から寺 に追い払われ、今も神穴寺で暮らしている。一方、穆宗 も、大良院君の消息を確かめるため臣下を送る。そのころ忠州では、判官のカン・ガムチャンが、契丹族から受けた被害の聞き書きをしていた。
第3話 謀反と流言穆宗 は民のために宴を開くが、火事が起きる。穆宗は逃れたものの、多くの者が亡くなってしまう。出火の原因は放火だと分かり、実はキム・チヤンらの計略であり、そしてさらにキム・チヤンは王宮を取り囲む。一方、危機に陥った穆宗のもとには、大良院君 から救出を依頼する文が届く。穆宗は、西北面の兵に都への出陣を命じようとするのだが、そのころ、街ではある噂が流れていた。
第4話 戦の足音カン・ジョによる反乱により、穆宗 とキム・チヤン、その息子のヒョンは亡き者となり、大良院君 (顕宗)を玉座に就けることに成功する。そのころ、カン・ガムチャンはチェ・ハンのもとを訪ね、契丹の皇帝が冊封した王を殺めたことが、契丹が高麗に攻め入る名分になりかねないと不安を伝える。一方、突然、王となった大良院君は、何とか王としての務めを果たそうとするのだが…。
第5話 逆賊契丹の使者は高麗を訪れ、先王を害した逆臣カン・ジョを討つため、皇帝が40万の大軍を率いて高麗に攻め入ると宣言する。顕宗 をはじめ、宰相たちも何とか戦を避けるべく説得にかかるが、失敗に終わる。そんな中、顕宗は戦の名分であるカン・ジョを亡き者にすると言い始め、ある夜、人払いをしてカン・ジョを呼び出す。そして高麗のために命を差し出せと言うのだが…。
第6話 興化鎮での戦い契丹軍は、高麗最北の砦であり、山の上に建てられた興化鎮への攻撃を始める。火炎放射で攻め、城に近づこうとするも、高麗軍が仕掛けた虎挟みに阻まれ苦戦を強いられる。戦況の報告を受けた契丹の皇帝、耶律隆緒 はそれでも余裕を見せていたが、蕭排押 は危機感を持ち、綿密に作戦を立て軍を指揮する。そして高麗の地で、人や物資を根こそぎ略奪する打草穀を行うよう命じる。
第7話 王の苦悩興化鎮では壮絶な戦いが繰り広げられるが、契丹軍は興化鎮を落とすことが
できなかった。契丹の皇帝、耶律隆緒 は怒るが、蕭排押 が何とかなだめ、配下の者たちは許される。一方、高麗軍の本軍では、戦況から興化鎮は落ちたと思い込み、落胆する。そのころ、朝廷の官吏たちが都から家族を逃がしていることが分かり、官吏たちは王宮に集められ厳しい叱責を受ける。
第8話 惑う高麗軍高麗はカン・ジョが契丹軍に捕らえられたことにより、兵たちは逃げ出し、撤退の決断をする。惨敗の知らせを受けた顕宗 は驚きを隠せない。一方、宰相たちの間では、カン・ジョの戦略の間違いを指摘する声が上がっていた。それに対しカン・ガムチャンは、防御に徹していては敵を根絶やしにすることは不可能だと反論する。そして民に敗北を直接伝えようとする顕宗を厳しくたしなめる。
第9話 玉虫色の表文礼部侍郎のカン・ガムチャンは、高麗王が入朝するという表文を携えて契丹へと向かう。そして契丹に狙われている西京城に立ち寄り、副留守のウォン・ジョンソクに、契丹へ行く真の目的を伝える。カン・ガムチャンが契丹の軍営に入ると、皇帝の耶律隆緒 に真意を問い詰められるが、何とか言い逃れる。しかし蕭排押 はこれを疑い、カン・ガムチャンをしばらくとどめ置くことを提案する。
第10話 裏切り西京の副留守に裏切られたカン・ガムチャンだったが、高麗軍に救われ、何事もなかったかのように再び契丹の軍営に戻る。そしてガムチャンを疑った蕭排押 は、耶律隆緒 から厳しく叱責される。そのころ、高麗軍は西京城に援軍を送るも副留守が契丹に寝返ったため、西京城の門は閉じられたままだった。カン・ガムチャンは手の内を知られ、危機が迫ったと見 て契丹の軍営から脱出を図る。

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