心の隙間 2011年11月
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心の隙間

日々感じること・思うこと

漫画家・西原理恵子と、元戦場カメラマン・鴨志田譲の夫婦愛と家族愛を描いた映画 『毎日かあさん』 をみた。
主演は小泉今日子と永瀬正敏。
 
わんぱく盛りの2人の子供の母親・サイバラ。漫画家として活躍したくましい生活を送る一方、元戦場カメラマンの夫は後遺症によるアルコール依存症と格闘中で、同じ失敗ばかり。やがてふたりは離婚。失った家族の大切さを痛いほど知った夫は、懸命に治療を続ける。しかし今度はガンが発覚…。「好きになったひとをきらいになるのはむずかしい」――長く生きられない夫を、サイバラは再び家族として受け入れる決意をする。そして家族4人の束の間の幸せな日々が始まって…。西原理恵子の実人生を基にした漫画の映画化。

ほぼ同時期のサイバラ家の、アルコール依存症と格闘する鴨志田氏を描いた『酔いがさめたらうちへ帰ろう』
(監督:東陽一  主演:浅野忠信、永作博美 2010年)を先に観ていたので、こちらの映画の中で面白おかしく
サラっと流しているエピソードや時間経過の空白をより多く想像することができた。
実際はもっと地獄の思いをしたんだろうと・・・
 
人として死ねることが嬉しい。
(アルコール依存症のダメな父親のままで死ぬことを避けられて)子どもたちを傷つけないで済んだ。
君と出会えて幸せな人生だった。
って鴨志田氏が言うところ、出来過ぎじゃないかと思うけど、たぶんその通りだったんだろうとも。

私は子どもはいないけど、夫はどっちかというとダメ夫系。
死ぬ時はこんなふうに言ってほしいものだよ、まったく!と、ひとり感慨にふける。
なんて、私は間違いなくダメ妻だけどね(笑)
 
それでもまあ、いろんな形の夫婦があって家族があって人生があるって思ったら、エンディングロールで流れる
カット写真や、この曲が妙に気持ちに染み入ってしまった。

 
日本屈指のブルースバンド「憂歌団」のボーカリストだった木村充揮の 天使のどら声 ← 「ダミ声」でした。すみません!
 
 

最近、気がつくと、ひとりごとを言っている。

ひとりごとを言う時は大概何かを思い出している時なので、たぶん思い出している間に言い様のない怒りだとか
恥ずかしさだとか可笑しみの感情が増幅され、抑えきれなくなって思わず声を出しているのだと思う。

しかし、例えば心の中で、「あ、しまった!」とか
「ぎゃ~!それマズイんじゃないの?」とか
「うわ!勘弁してよ。」とか
「あ~あ、なんでそうなるかなぁ。」とか
「ううふ、嬉しいな~。」と思ったとしても、それを直接言葉にするわけではない。

口から出る言葉は、何故かひとこと、「おなかすいた」なのである。

今朝も運転中にあることを思い出し、無意識に大声で「おなかすいた!」と叫んでいた。
信号待ちの時だったので通る人に聴こえたらしく、マジマジと車の中を覗き込まれて恥ずかしかった。

私の感情は、「おなかすいた」という6文字の言葉の中に、総て含まれているということなのか。
感情表現のボキャブラリーがあまりにも貧困で哀しくなる。

どうりで最近、食べ物の差し入れが増えたわけだ。

というか、なんで「おなかすいた」なんだ?
とほほ。。。

先月、職場旅行に「嫌々」行って疲れたというような内容の日記を書いたのですが、
今日その旅行の 『思い出アルバム』 というのを頂いたので (わざわざ作成してくれる人がいるのよね)
見てみたら・・・

いやあ、まいった。
アルバムの中の私、誰?この人って感じです。

バスの中でお酒飲んではしゃいでいる姿とか
他の人は比較的真面目な顔で写っているのに、一人だけ満面の笑みでピースサインしてる姿とか
宴会中、浴衣着て大口開けて笑ってる姿とか
カラオケで自分の声に酔いしれているような姿とか
どじょうすくいを踊っているおっさんの横で、一緒に踊っているかに見える姿とか・・・

よくもまあ、こんな瞬間写してくれちゃったわね!と言いたくなるようなショットばかり。

製作者の意図も感じますが、これを見た人は、私が一番楽しんでいると思うことでしょう。
案の定、皆に、きよりさんノリノリだったね、と言われてしまいました。

もしかして、ほんとにそうだったのかな。。。
と、面倒だっただの、疲れただのと言っていた自分が嘘つきのようで 恥ずかしくなりました。

おまけに、バスの中でウイスキーの水割りが回ってきた時、私は水割りが好きじゃないので、小さな声で
「薄めていないのを少しだけください。」 と言ったのを 話が広まった折には
「私のウイスキーを薄めないでちょーだい!」 とか、
「ウイスキー瓶ごと持ってこい!」
と叫んだことにされていました。

あー、噂ってのは怖い。


言ってませんから。

本当です。 断じて言ってませんよ。
そこまでは。

その日の朝、市民マラソン大会にエントリーしているのに寝坊した私は、一瞬今日は棄権しようと諦めかけたものの、いやいやまだ間に合うと一念発起して、急いで支度して家を出ました。

家からスタート地点まで約1キロ。
あと15分しかありません。
ウォーミングアップに丁度いいと自分に言いきかせながら走ります。
ところが、気持ちが急いているので、早くも心臓ドキドキ、息もすぐ上がってきてしまいました。

やっとスタート地点に近付くと、300人くらいがすでにスタンバイ状態でいます。
昨夜一緒に飲んだくれていたはずの友人も先に来ていて、何やってんだよ、早く受付して来い!と怒鳴っています。

はあはあ言いながら受付でタイム測定タグを貰い、最終列で靴紐に結び付けている最中にホイッスルが鳴りました。それで、息を整える余裕もないまま、本番を走ることに。

街中の商店街を抜けて、民家が点在する山道に入りました。
よく知らない道です。でもどこかで通ったことのある道のような気もします。
曲がりくねった坂道がキツイキツイ。
周りに同じように走っている人がいたけど、孤独でした。


夢なんですけどね。

私は本当に走っていました。
地面を蹴る足裏の感覚も、腕を振る感覚も、心臓の鼓動も呼吸も、距離感も時間感覚も
なんだか異様にリアリティのある夢でした。

途中で何故か駅伝に変わっていたのが、夢っぽいところではありましたけどね。
どんなチームに自分がいるのか、誰にタスキを繋ぐのか、あとどのくらい走らなければならないのか曖昧なまま、追い詰められて走っている最中、目が覚めました。

目覚めた時は、体力使ったあとみたいにどっと疲れが出てしまって、これから身体休めなきゃ・・・
と思ったほどです。


なんでこんな夢見ちゃったんでしょうねぇ。
おかげで、一日お疲れ気味の日曜日でした。