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以前バトンのどこかで書いた記憶があるのだが、私の仕事用のカバンは、もともとがA4ファイルが数冊
楽々入る程マチ幅が広い、堅くて大きめのものである。
しかし最近そのカチッとした四角い形が崩れて、だんだん醜く変形してきてしまった。
理由は、いつでもどこでも我まま爺さん達の要望に応えられるよう、ガムテープや紐(※1)、文具一式
(ボールペンや筆ペンの筆記用具はもちろん、油性マジック、ホチキス、ハサミ、カッター、付箋、クリ
ップ、電卓、クリアファイル、ハガキや便箋や封筒、熨斗袋)など、いろんなモノをいっぱい詰め込み過
ぎているからだ。 ※1)ローソクセット付きではありません。(念の為)
以前、「爪切りある?」なんて聞かれ、「ありません。」と答えたら、役立たずのように言われたので、
こうなったら意地と思い、その後はお裁縫セットと爪切り、絆創膏や胃薬の救急セットまで追加した。
出張同伴時は、それに加えて資料一式も持ち歩かなければならず、かなりの重さになる。
カバンはもうパンパン状態。かっこ悪くてしょうがない。
昨日は出張先で突然、「目録袋ちょーだい。」と言われたのでカァーッ!と来た。
熨斗袋なら用意しているしコンビニでも買えるけど、さすがにそれは事前に言ってもらわなきゃ用意する
のは無理だ。
自分の不手際を秘書のせいにするのはいつものことだが、ないと聞いて不機嫌になられても、何故今頃に
なってからそんなことを言うのかと、私のほうが腹を立てて当然でしょう。
だいたい目録贈るなんて聞いていないぞ。
結局、祝儀袋で代用したけどさ。
挙句に皆さん、クチャクチャに丸めた紙くずやなんかを私のカバンに入れてくる。
どらえもんのポケットであることを要求される私のカバンは、どうもゴミ箱でもあるらしい。
私の努力と比例して、爺さまたちの我侭はエスカレートするばかり。
「もう~!なんなんですか!」と怒って見せているうちはまだいいかもよ。
ほんとは、そろそろカバンの紐が切れるのが先か、私が本気でキレるのが先か、さてどっちでしょう、
というところなのだ。
みんな覚悟はできて・・・・・いないねよね、この調子じゃ。
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フリーマーケットで買い物をした後、「空気のダンス」-デッサンから飛び立った少年少女-
という公演を観に行った。
世界的に活躍する創作舞踊家の勅使川原三郎が、中学生から高校生の13名の若者たちを指導して創り上げたコンテンポラリーダンスの舞台だ。
ダンサーたちはオーディションで選ばれた子供たちらしく、それぞれ、クラシックバレエ、ヒップホップ、タップ、ブレイクダンスなどの経験者であるようだ。
チラシを見ると、選んだ基準はどういうダンスが出来るかではなく、その人の中にある隠れた力やそこから出て来る質感に注目したと書いてある。
長いワークショップの間に知らなかったものを知り、つかみ取る喜びを体感し、未知なるものへの挑戦をさせることで、何か新しいものが生まれるはず。十代でなければ出来ないことがあるはず、と勅使河原氏の言葉が続く。
それは何だろう。
何が生まれたのか。
何を彼らは掴み取って、どんなことを表現しようとし始めたのか。
期待してしまう。
*・*・*・*・*・*・*
幕が開く。
空中に透明アクリル製の椅子を浮かばせ、三方に薄い白の布を配置しているだけのシンプルな舞台美術。
神秘的な照明と、時にリズミカルなジャズドラム、時に静かに流れるように響くピアノ曲。
呼吸の音と、若い身体能力を活かしながら、身体をくねらせ、まろやかに腕を振り回し、ジャンプし踊る子供たち。
想像の幅を広げていけば、いかようにも広がるかもしれない空間世界。
モダンであるとは思う。
でもどこかで観たことがある。
どこかで感じたことがある。
確かにエネルギーはある。
踊りと 呼吸と 風が一体になるのだ、とする演出もわかる。
でも・・・
でもなのだ。
私は勅使河原氏本人のダンスを映像でしか観たことがないが、彼と子供たちの踊りの違いがわからない。
このダンスを子供が踊らなければならなかった意味がわからない。
私には勅使河原三郎というダンサーの模写をしている、演出に忠実な子供たちにしか見えない。
私が求めすぎなのだろうか。
彼は子供たちに、自分が通った道の基礎を辿らせることで、
若い身体の身体能力の可能性を少しでも実感して欲しかったのだろうか。
これは実験なのか。
成長過程なのか。
稽古の途中なのか。
それならわかる。
稽古風景を見るのは大好きだから。
うん、きっとそうだ。これは過程なのだ。
何かが生まれる前の 「可能性を秘めた過程」 が作品なのだ。
そう考えると、なかなか魅力的な舞台に思えてもくる。
空気・・・そう、子供たちは、今初めて空気と自分と身体の関係というものを
純粋に体感しているのかもしれないのだから。
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今日は近所で開かれる、月に一度のサンデーフリーマーケット。
パルコ前の公園という場所柄か、売り手が若く、おしゃれな衣料品がたくさん出回るので
私は大いに利用している。
私の衣類の9割は、ここで調達していると言っても過言ではない。
だって本当に安くて、ここで買う味をしめたら、もう他のところでは買う気にならないほどだからだ。
今日のお買い物は下記の通り。
スカート3枚
・黒スエットのタイト 100円
・黒白赤オレンジの柄タイト 100円
・茶に白の水玉プリーツ 300円
チェニック1枚
・黒地柄入りポリエステル製 300円
カットソー5枚
・黒白ボーダーハイネック(袖なし)
・黒白赤のボーダー(長袖)
・グレーハイネック (袖なし)
・白地水玉(七分袖)
・薄茶のキャミソール(胸元レース) 5点で100円
シャツブラウス1枚
・ブルーグレーの小花柄 100円
カーディガン2枚
・渋茶・極薄ニット(長袖) 100円
・赤ニット丸首(長袖) 300円
締めて1400円也♪
流行に関係ない定番型のものばかり。
これらを着まわしているだけで、今の季節を過ごせちゃいそうだ。
通勤途中にちらほら咲いている桜を確認しつつも
マンションの窓から見える桜の木には、まだ開花の兆しさえない。
だから花見はまだ先だろうとのんびり構えていたのだが、今日は久し振りのゆったりした休日。
せっかくだからと、松本城まで散歩に出かけてみた。
そしたらなんと、お城の桜は満開を通り越して花びらが散はじめているではないか。
お堀の水面にもうっすらと薄桃色の花びらが浮いている。
そうか、今日来てよかったんだな。来週だったら全部散ってしまっていたんだろうなと、
自分ののんびりさ加減に呆れてみる。
今さらブログに桜の写真もないだろうと写真を撮ることもしなかったが、さすがにお城と桜、
無駄にプラプラと歩いても、けっこう満喫した時を過ごしてきた。
帰りに「野麦」という、気の効いた観光ガイドには必ず載っている有名な蕎麦屋に入って蕎麦を食べた。
14人で満席になる狭い店で、いつも外まで客が並んでいるので、近くに住んでいても
入れたためしがなかったが、今日は運よく5分待ちですんなり入れた。
最後の客。 ぎりぎりセーフというところだ。
蕎麦は極細でつゆは辛口、なるほど、なかなかいい感じ。
でももう少し固め、あと10秒早くお湯から上げてほしかった。なんて生意気なことを思う。
ほんとは蕎麦の美味しさや良し悪しなんて、よくわからない。
だけど、私にとって蕎麦というのは不思議なもので、食している時より後のほうに旨さの余韻が残る。
美味しい蕎麦は、後になって、たまらなくまた食べたいと思うのだ。
ここの蕎麦はそんな感じ。
これも写真を撮ってこなかった。
ああ、なんというやる気のなさ。
でもまあいいでしょ。これが私さ。
と居直ってみる。
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さっきからずっとね、
こっち見てるんですよ、大きくて真っ赤なアマリリスの花。
去年立派に咲いた白いアマリリスに先駆けて、これ見よがしに咲き誇っています。
新入りのくせに態度でかいのよ、あんた。
と睨んだら、睨み返してきたんですよ。
威嚇されて、すっかり萎縮してしまった私。
ごめんなさい。水だけはあげますから許してくださいと頼み込みました。
ふん、じゃあ食べないでおいてあげましょう。
あなたの肉は不味そうだしね。
と言われた気がしました。
はい、不味いです。だからどうか食べようなんて思わないでください。
卑屈な自分が嫌だけど、あなた様にはかないません。
今日は帰ってもよろしいでしょうか・・・帰りたいんです(泣)
数字が苦手な私。
よくもまあ、これで経理をやっているなあと自分でも思うのだが・・・
昨日のこと。
一万五百円の領収書を切るのに、「¥100,500-」と書いて相手に渡してしまった。
その人、「ん??」 って顔。
はっと気がついた私は
「びっくりしましたぁ? 今日はエイプリールフールですから・・・あはははww」
と誤魔化したが
バレていましたね、完全に。
ただの、おバカだってことが。