心の隙間 2006年10月
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心の隙間

日々感じること・思うこと

一昨日気がついたのですが、 私がブログを始めてから今月で1年経っていました。

今の気持ちとしては、よく一年も続いたなあと思っています。


実を言うと、一年前何故私がブログ開設したかの理由は、YHOOアバターの着せ替え遊びをしている

うちに具体的にそのアバターを手に入れたくなっただけのことでした。

バービー人形のコレクターであった私は、着せ替えごっこが大好きだったから。

ただそれだけで何の目的もなく、何かを表現したいと思ったわけでもなかったのです。


だけど始めてみたら、何か書かなきゃいけないんだ!と気がついたわけですから笑っちゃいます。


そして今ではアバターの着せ替えなんかそっちのけで記事を書いている自分がいます。

なんだか書くことが楽しくなってしまったんです。

それもこれも、ここにいらしてコメントを書いてくださった皆さまのおかげだと感謝しています。



地味なブログで、私自身が引っ込み思案だから、来られる方も限られた常連さんばかり。

それもほとんどがそれぞれにどこからで繋がっている方々なのですよね。

それがみな魅力的な方たちで、私はこの方々がいなかったら今日までブログを続ける勇気を保っていられ

たかどうか自信がありません。


振り返ってみると、私は随分人に恵まれたなあと思いました。

だからこの際、お礼の意味を込めてそれぞれの方に一言書いてみようと思います。


☆ ☆ ☆

初めて記事を書いた時、反応があったのにまずびっくりして、そしてものすごく嬉しかったことを思い出します。

COOLさん☆
その節はありがとうございました。
そう、COOLさんが最初に私の記事を自分のところにトラバしてくださったのですよね。
全てはそこから始まったと言っても過言ではありません。
あの時のCOOLさんは髭もじゃのアバターだったので、その通りの人物像を思い浮かべていました。
理屈好きではあるけれど豪快でざっくばらんな人かと思いきや、お付き合いしてみると意外と繊細な方だったので驚きました(失礼ごめんなさい!)インテリジェンスな紳士と言い直します(笑)


そしてそれに、またご自分の記事のトラバで反応してくださったのがねんねさんでした。
確かすぐ後にも「修行」の記事に命題を提供してくださったのですよね。
 
ねんねさん☆
正義感の強い、熱い情熱を持った人だなぁと思いましたが、今でもその印象は変わりません。
社会悪に心を痛め、ひとりでもそれに立ち向かう行動派。
その根本には貴方の生きてきた経験による実績と、それに基づいた強い確信があるように思います。
人一倍傷つきやすい心を持ちながら、いつも自分がピエロになり人を笑わせ和ませてくれる、めったにいない聖女のような女性だと思っています。(誉めすぎ?(*≧m≦*)ププッ)



そしてpomeさん☆
やはりCOOLさんかねんねさんのところでお見受けして、そのコメントに興味を持ち、確か私の方からお邪魔したと思います。
若さとヒューマニズム溢れる貴方のブログは、時事経済からスポーツ、詩、男女の心理学まで幅広い記事が、次から次へ湧いてくるように掲載されていますね。
勉強家であり、様々なことを分析・考察し、時にやんちゃで、時に思索的で常に自分の意見を持とうとする姿勢に、男の子ってこうでなくっちゃ!といつも嬉しくなります。



ねこみみさん☆
やっぱりCOOLさん繋がりだったかしら。私の私的で曖昧でどうにもならない散文みたいな記事に、いつも長いコメントをくださったこと、ありがとうございます。
正直なことを申しますと、ねこみみさんのコメントによって、私は自分が何か深いことを考えているような錯覚に陥ることがありました。いえ実際それから改めて深く考えることが多かったのです。
自分の書くものにこれだけ強く反応してくださる方がいることに感動し、ブログって凄い!と思ったきっかけを作ってくださったのは貴方です。本当に感謝しています。



ファノンさん☆
ある程度の年配の男性で、これだけ青年のような感性を保ち、なおかつ知的好奇心を失わない方を他に知らないというくらい、私にとって類稀な存在として位置づけられる人です。
透明感のある詩的で静かな世界観の持ち主の貴方を、私は「精神の貴公子」と密かに尊敬しております。



田村さん☆
貴方の書く記事や文章の文体が大好きです。飾らず気負わず、どこかすっとぼけているようで非常に冷静。
どんな人でも受け入れるような人としてのキャパシティの広さ。
等身大の自分をさらけ出す、いそうでいない個性的で独特のスタイルを持つ文筆家だと思っています。
最近ブログにいらっしゃらないのが気がかりです。



まいのりさん☆
ユーモアとやさしさ溢れる貴方の記事やコメントに何度癒されたことでしょう。
マイノリティとしての自分を自覚しつつも、他者に対していつも思いやりを持つヒューマニスト。
もしかしたら私より年下かもしれませんが、こんな上司がいたらなあと思うNo.1です。



まさやんさん☆
映画好きで、ミュージシャンで、教員志望で、多才で様々な顔を持ちながら気持ちのやさしい穏健派。
私をきよりんと呼んでくれる気さくな君。いつもありがとう。
時々見せる貴方の哲学的考察は、肩の力が抜けた私好みのものです。



みさえさん☆
芸術的で知的な貴方の、若い感性の鋭さに惹かれます。自分の世界を持つ貴方のブログに、時々伺ってはそっと覗いて黙って帰って来たりしていますが、みさえさんも時々そっといらしてくださっているようなのでお相子ですね(笑)お互いちょっと引っ込み思案なんですよね^^



ペコさん☆
鋭いツッコミと時折の毒舌で真理を突く記事にはいつもドキッとさせられています。
キャリアウーマンで、詩人で、小説家でもある個性派の才女。
それでいてジャニーズ好きな可愛い人で、人に対しての思いやりは大人を感じさせる二面性が魅力。
残念なことに私はジャニーズ系に興味がないのですが、貴方の書く芸能記事には目を通さずにはいられないのが不思議です。



Althimaさん☆
女性らしい気配りのできる優しさを備えた貴方の存在は、ブログの中にあって爽やかさが際立っています。
きっとリアルでお会いしてもブログとまったく違和感がない方なのだろうなと想像できます。
仕事の同僚や女ともだちとして近くにいてくれたらどんなにいいかと思ってしまいます。



それから、ここ最近お付き合いさせていただいている方々にも一言書いちゃおうかな。


聡美さん☆
まあなんて突き抜けた人なんだ、すばらしい!と、私が出入りしていたブログの貴方のコメントを読んで前々から気になっていたのですが、只者ではなさそうな貴方に、勇気がなくてなかなか関われないでいました(笑)何かの折に思わず訪問・コメントしてしまったのですが、本当に貴方の知識と発想、存在のあり方の姿勢に魅力を感じております。相手にしてくださって嬉しかったです。


凡人さん☆
ある日馴染みの方々のブログを回っていたら、行くところ行くところ全てに貴方がいらしたので、驚いて訪問してしまいました。 議論での貴方の持つ愛想があるのか無いのか分からないような(すいません^^;)雰囲気や、議題の内容に興味を持ちましたので、これから過去記事も含めて読ませていただきたいと思います。今後もよろしくお願いします。


そのほかに、松川亜人さん☆ ようこさん☆ エリノアさん☆ たかおさん☆

そして私のお気に入りになっている全ての皆さま、今はいらっしゃらないけれど、私に一度でも関わって

くださった皆さま、ブログ開設一周年を記念して、改めて感謝の意を表したいと思います。



☆ ☆ ☆



一年経って考えてみると、私はここで「人って人の数だけ個性があり、その個人の存在は重厚なんだ」

という当たり前のことを学ばせていただきました。

刺激や影響を受けたこともたくさんあります。

最近は何かと忙しくて皆さまのところに訪問する余裕もない日々。自分の記事もロクに書けません。

自分の記事はともかく、本当はもっともっと皆さまのところに訪問して記事をじっくり読み、コメントも

残したいと思っていますが、なかなかそれができないのが現状です。

でも、コメントが出来なくても伺って記事は読んでいくつもりです。

だって何より勉強になるし、下手なTVや小説を読むよりずっと面白い記事が多いですからね。




私はずうずうしくも「自分はいつも成長期」と思っていますので、これからも此処でどんなふうに変化す

るか分かりません。そしてブログをいつまで続けられるかもわかりません。

それでもここで知り合い交流を持てた皆さまと、これからもお付き合い願えたらなあという気持ちでおり

ますし、マイペースでやれるだけやってみようと思っています。


それで、ちょっと照れくさいけれど、今夜かなりの時間をかけてこんなものを書いてしまいました。

お気を悪くされた方がいたらごめんなさい。



改めまして、これからもよろしくお願い申し上げます。

秋の京都は人・人・人・でいっぱいだった。 

でも、それは仕方のないこと。
 
観光地だもの。

あの美しいお寺と紅葉を観に訪れる人々を 自分を抜きにうっとうしいとは言えないではないか。

それよりも、気になったこと。

それは、ひっきりなしに呼びかけるスピーカーの音だ。


 「○○寺にお越しいただき、誠にありがとうございます。」

 「参拝の際は順番にお並びください。」

 「危ないので、手すりには絶対に腰掛けないでください。」

 「ここに段差がございます。危険ですのでお足元にご注意ください。」

 「お帰りの際は、どうぞ階段にお気をつけくださいませ。」

 「この道は車が通ります。危険ですので端をお歩きください。」



挙句の果てには、お寺サイドが雇ったと思われるスタッフ達が、ハンドマイクで

 「危険です。」 「ご注意ください。」 の連呼。



 「うるさーい!」


なぜここまで人に注意されなければならないのだろう。

いつから観光客は、自分で自分の面倒をみれなくなったのだろう。






夜のライトアップされた清水寺。

控えめな明かりが境内を照らす。

心地よい幻想的な美しさに浸ろうとすると、やはり耳元のスピーカーから

 「暗いので足元にお気をつけください。」

の録音された機械的な声の嵐。

気がつくと、あちらでも、こちらでも・・・・・

私は人の多さよりも、この「親切な」放送に、くたくたに疲れてしまった。




だから私・・・・

きっとみんなもそう感じているに違いないと、段差を降りたりする度に

 「はい、降りました~!」

 「無事でございまーす。」

 「はいはい、わかりました。ご親切にどうも!」
 


なんて言っていた。

まあ半分ウケを狙ったのだわけなのだが、

私が周りの観光客から笑われたり好奇の目で見られているのを恥ずかしく思ったのか、

近くにいた職場の人たちが、私の傍からスススッーっと離れていってしまった。




気がつくとひとり。

孤独だった・・・(汗)

何年も前の、ある会社の社員旅行でのこと。


宴会後、あてがわれた旅館の部屋にも帰らずに同僚の男性陣と夜中ず~~っと飲んでいた酒豪の私は、

和を乱した罰として、次の日から女性陣の軽蔑の視線に耐えなければならなかった経験があります。



同じく社内恋愛で部屋に帰らなかった女性は、反感という無言の圧力に耐えていたなあ。



そこで私が思ったこと




軽蔑と反感だったら、反感の方がよかった・・・(汗)

「一緒に旅行してみるとその人の本質がわかる。」とはよく言われることだが、私が何度も『親睦を目的

とした職場旅行』というのを体験して思うのは、せっかく職場内では和を保ってどうにかやっていたこと

が、旅行という非日常空間を共に過ごすことによって、個人の生活習慣や行動パターン、我がまま度が

より強く暴露されて、かえって上手くいかなくなることが多いというものだ。




昔から日本人の慣習として、旅行中例え鬱憤晴らしにハメを外しても、他人の意外な嫌な面を見ても、

日常に戻った翌日からは何事もなかったかのように振舞うのが大人のたしなみとされている。

でも、それを目にしてしまった側の心の変化は、その後至るところにちょっとずつ現象として表面化され

てくることは経験から学んだ。


友人と思っている者同士の旅行でも、数日間一緒に行動してみて合わないと感じる人がいることもあるの

だから、仕事関係の人間同士で、ましてや団体行動ともなると様々な問題が起こるのは目に見えている。



昔はそれでも「仮面を外した真の人間像」(?)に触れ、それを知ることでより深い人間関係が築けると

されていたのだろうが、雇用関係の変化やお酒の席での無礼講が通用しなくなりつつある現在、その意味

自体が問われて参加者は減少傾向にあると聞く。


それが良いことなのか残念なことなのかわからないが、個人と仕事の人間関係は分けて考えたいとする

若い人々の個人主義的な傾向を考えると当然のことのように思う。

雇用側が従業員に団体で娯楽を提供する時代も終わりつつあるのだろう。



旧態然とした体質が残る我が職場ではいまだに実施されているけれど、最近では親睦旅行が憎み合い旅行

に変化するにはさほど時間がかからない。

半強制で行われるこれは、仕事の延長と考えるか、一度でも参加したことがある女性たちは我慢大会に 

参加するような覚悟で望み、帰ってくる頃にはストレスでへとへとになっている。



こんなことまでしてこの行事を実行するのはおかしなことだ。


けれども実は私、過去から今まで、いろんな業界の「親睦旅行」があった折、参加しなかったことは

一度もないのだ。



だって、人間観察をする上でこんな面白い企画は他に無いんだもの(笑)

日曜日。

可愛い下宿人は、久々の丸一日休日の私を労うために

私を「一日女王様」にしてあげると言って、朝からはりきっていた。


その日、私は目覚めてから5度寝くらいして惰眠を貪っていたのだが、ノックの音と

 「朝食の用意が出来ました。」

という彼女の声を機に、やっと起き上がった。


時計を見ると、もうすでにお昼近い。

朝食というよりブランチだなと思いつつ、パジャマのままぼーっとダイニングルームに行くと、

食卓にはレトルトカレーとワカメスープが並べられている。


 「女王様、お着替えはどうされますか。お顔は洗いますか。」

と彼女。


めんどくさいからこのままでいいと言いかけたが、考え直してサラッと顔を洗い、2分でお化粧して

黒地に白の水玉のふんわりしたフレアーワンピースに着替えた。

少しでも女王様らしく見えたほうがいいと思ったのだ。


 「わぁ!女王様、今日も素敵ですね。可愛らしいお召し物♪」

と下女になりきった彼女に、私も女王様になりきり、

 「そう?」 と一瞥。


 「今日のメニューは何?」

目の前のレトルトカレーを凝視しながら聴くと、

 「はい、カレーでございます、女王様。カレーはお好きですか?」

と少しおどおどしている。


私は面白がって からかおうと思ったが、

 「庶民の食べ物だけど、私は好きよ。」

と言ってイジワルはしないでおいた。


それに食べてみると意外に美味しい。さすが銀座○村屋のカレー・・・(笑)

バッハのチェロ組曲をBGMに厳かにカレーを口に運んでいると、その気になりやすい私は
だんだん気分が乗ってきた。

 「食後はミルクティーが飲みたいわ。フェンネールとクローブとクミンとシナモンの入ったの。
  お砂糖はなしでね。」
 

なんて言ってみる。


私は根っからのサド。彼女の困った顔を見たくてわざと言ったのだ。


でも同時に根っからの気弱人間。

結局自分で作ることに・・・・


 「ああ女王様、女王様がそんなことされるなんて・・・」

と、彼女はあわてまくっている。


あはは、なんていじらしいんだ・・・


 「趣味ですから。紅茶を入れるのは女王の趣味なのよ。」


彼女を傷つけないために言ったこの言葉が、その後大活躍することになるとは、この時はまだ知る由もない。


* * * * *


ゆっくりとしたブランチも終わり、さて午後はどう過ごしましょうかという話になった時、

下女である彼女がこう言い出した。

 「女王様、温泉に行きたくありませんか? 私、女王様を温泉に連れて行って差し上げたいのです。」


 「そうねぇ、温泉・・・いいわね。行きましょう!」


ところが考えてみれば、彼女はこの辺の地理をよく知らないのだ。

車も運転できない。


なーんだ、要するに温泉は彼女が行きたいのね。結局私が連れて行くことになるんだわ。

と思ったら可笑しくってたまらない。



私は家から比較的近い温泉のうち、どこがいいかと頭をめぐらした。

 ○○ケ原の温泉は景色が良いけど混んでいそうだし・・・

 ○○渕はお湯質がいいけど景色が今いちだし・・・

 ○○間温泉はおじさんは喜ぶけど、若い女の子には向かないような気がするし・・・



一時間後、女王様と下女の関係はたちまち逆転して、私は彼女を車に乗せ、山の中腹にある秘境の温泉にいそいそと向かっていた。

 「女王様に運転させるなんて、私どうしたらいいのか・・・」

と口だけは謙虚に、顔はニカニカ笑っている彼女に


 「趣味ですから。運転は女王の趣味なのよ。」

という私。


夕飯を作っている彼女につい手を貸して 「料理は女王の趣味ですから。」

お風呂を洗っている自分に 「お風呂洗いは趣味なんですの、おほほほほ。」


そして私が何かする度に

 「それも女王様の趣味なんですか?」

とからかう彼女。



そんな女王様の一日・・・・。



すっかり彼女の下僕と化した私は、やっぱりサドではなく、マゾだったのだと認識した。

うちには今、若い女の子の下宿人がひとりいる。

一週間前から来ていて、約1ヶ月間の滞在予定だ。


下宿人は生まれて初めての親元離れての暮らしだから、とてもはりきっているようで、
普段はあまりやらないという家事一切をやらせてくれと言って譲らない。

食事の支度や後片付け、部屋の掃除、洗濯物の取り込みやお風呂のセッティング、
昨日は私が2年も放っておいた空気清浄機の中まで掃除していた。


要領の悪さによる光熱費のコストにハラハラしつつも、なんとか役に立ちたい、
認めてもらいたいとする彼女の気持ちを汲んで、手と口を出したくなるのを必死で押さえている。

なんせ私が帰宅すると 【お帰りなさい、ご主人さま♪】

とは言わないまでも、うがい用のお茶を用意してくれたりもするのだ。

その一生懸命さを思うと可愛くてたまらないではないか。



よしよし、多少お金がかかるのは仕方がない、その分私が外で稼いで来よう。

ご褒美に何か買ってあげたいが何がいいだろうか。

今度の休みの日はどこかに連れていってあげよう。



と、まるで若いお嫁さんを貰っちゃったおじさんの気分・・・(笑)

以前、家にツネコという猫がいた。

いや、正式には 【ミミ 】という名前なのだが、誰もそんなふうに呼ばない。

そう呼ぶのは夫さんただひとりだ。

それこそ猫なで声で「ミミ~~」と言っているのを聞くと、「ツネコだろーが!」とツッコミたくなる。

何故ツネコなのかというと、それはこの猫をひと目見ればわかるだろう。

ツネコって顔してるから。



ツネ子は夫さんが拾ってきた猫だ。

たぶん捨てられ、お腹を空かせた瀕死の状態でヨタヨタ車道に出てきたところを

通りかかった彼が助けたのだ。

初めは片手に乗るくらいの小ささで目脂で目も開かず、栄養失調でかなり弱っていた。

助からないのではないかと思ったが、看護の甲斐あって生き延びたのだ。

だからとっても可愛がっているのはわかるが、

親バカとはこのことかと思うほど、容姿に関して客観性がないと思う。



ある日、ツネコを病院に連れて行かなくてはならなくなって、私が予約を入れておいた。

すると次の日、病院に連れて行った彼から怒りの電話がかかってきた。


「おまえ、ミミのことをツネコって言って予約しただろう。受付でツネコちゃんですね。って言われたぞ。

違います!ミミという名前です!って言っても、病院の先生も看護婦もみんなツネコ、ツネコって・・・・・」



だって誰しもみんながそう思うよ。あ、ツネコだって。




※ツネコはとっても可愛い猫です。ツネコという名前も可愛いと思っています。念のため☆