木を見て庭を見ず 2022年04月
FC2ブログ

木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

カタクリが咲き始めたので

 初夏らしい好天ですが、相変わらず県境を跨いではいけないらしい山陰地方です。
 なので、「カタクリの花が咲き始めているらしいぜ」だの、「小学生が遠足で登るようなところなので、楽勝でしょ」だのとお松さんをだまくらかして登ったのは船通山です。

船通山

お松:だ、だまくらかされていたのかぁ、どおりできついと思った。
やや:カタクリが咲き始めているのも、小学生が遠足で登るのも本当です。
お松:騙したのは「楽勝」ってところ。
やや:あ~、さて、
  『古事記』によれば、高天原でやらかしまくったあげく、天の岩屋戸籠もり事件まで引き起こしてしまったスサノオは、金品を巻き上げられた上で、髭を切り、手足の爪を引き抜かれて高天原から追放されることになりました。ここで、もう一騒ぎ(大気津比売神をぶっ殺した)を起こしたところで、地上に降り立ちます。降り立った先を『古事記』は、「肥の河上の鳥上の峯」と記しています。
お松:「ひの川上」なので、斐伊川の源流の船通山なんですよね。

鳥上の滝

やや:斐伊川の源流(公式)とされる鳥上の滝です。
 ダメな神様だったスサノオは、この後スーパーヒーローに大変身。ヤマタノオロチ退治に向かうことになるんですが、実は、船通山から流れ出るの大きな川は、斐伊川の他にも、鳥取県側に流れ出す日野川があります。
お松:それがどうしたんですか?
やや:「ひのがわ」です。スサノオが降り立ったのは?
お松:あ!「ひの川上」だ。もしかすると、ヤマタノオロチ退治って、鳥取県の神話?
やや:わかりませんが、そうした説もあります。
 そう言えば、今日は鳥取県の大山もしっかり見えてますねぇ。

大山

お松:遠くの大山より目の前のカタクリ!きれいですねぇ。かわいいお花ですねぇ。
 なんで、画像を載せないんですか?
やや:そりゃ、撮ってないからです。興味ないし。
お松:カタクリを見に行こうって誘ったのは誰でしたっけ?
やや:じゃぁ、一応

カタクリの花の

お松:う、ちゃんと写ってない・・・。

おまけ
やや:斐伊川をひとまたぎ!

斐伊川をひとまたぎ

お松:え?これが・・・あ、斐伊川だ!
  1. 2022/04/17(日) 17:50:54|
  2. 神話の足跡探し
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

第3回撮影結果反省会

 ウクライナと言いコロナと言い、おもしろくないニュースばっかり。
 お城のまわりは県外ナンバーと「わ」ナンバーの車がいっぱいですが、新型コロナ高止まりの島根県では、まるちゃんが(←お松:島根県知事のことかもしれません・・・)、不要不急の県境またぎはやめとけ!って言ってます。県外からは押し寄せてるけど、県民は出るなって・・・、なんだか世の中の矛盾を感じる山陰地方です。

カネモリ醤油の蔵

 そう言った訳で(←お松:どんな訳?)、第3回の撮影結果反省会でございます。
 ピントがフィート表示だと言う事がわかり、ある程度、距離のあるものについては、ピントが合うようになってきました。

石川屋

 なので、町の様子を写すのには、けっこういい感じです。
お松:それにしても、なにか、レトロな雰囲気に写るんですね?
やや:現在のレンズとはレンズ構成も、レンズそのものの性能も違うんでしょうねぇ。

米江洗張店、和服を解いて洗う伝統的技術のお店

お松:なんか、「戦前の古写真が出て来ました」なんて言われたら、信じちゃうかも。
やや:このカットは、背後の電柱が立派ですけど。そんなところを探して撮ったらおもしろいかもしれませんね。

城山稲荷

 でも、やっぱり、近くはピントがシビアです。f8ぐらいに絞って撮ったと記憶してるんですが、被写界深度がメチャメチャ狭い。近くを撮るときは、三脚にスローシャッターがマストですね。
お松:この写真を撮ったのは?
やや:3月の始めですね。現像が上がってきたのが3月の終わり。
お松:次はいよいよカラーかな?
やや:コロナがちょっとは落ち着いたらね。
  1. 2022/04/09(土) 11:58:17|
  2. フォクトレンダーベッサと今時フィルム事情
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

弁慶の立岩

 一昨日の雨も上がり、柔らかな日差しが戻ってきましたが、それでもなんだか冷たい風の吹く山陰地方です。新型コロナの感染者はしっかりと高止まり・・・つ~か、いよいよ第7波の雰囲気が漂ってきましたが、街を行く人達はなんだか楽しそう・・・。コロナ、忘れてな~い?油断しきってますよぉ!
と、言うわけで今日も人混みを避けて向かったのは、枕木山華蔵寺です。

華蔵寺の展望台

お松:こう言う切り取り方をすると、ここは、いったいどこやねんって言う感じですね。
やや:華蔵寺の展望台から南東を見ています。見下ろしているのは鳥取県境港の町ですね。丸ちゃん(←お松:もしかすると島根県知事の事?)が、用もないのに県境跨ぐな!って言ってますので、跨ぐかわりに見下ろしてます。
 で、その先に通じる道を、西国三十三所観音霊場の石像さん達に導かれて、向かった先は弁慶の立岩です。

立岩の周辺

 本堂の下の方に奥の院があった平坦面があり、さらにその下に小さな小さな川が流れています。川に洗われて、巨石がズン、ズン、ズンと転がっていますが、その横に、かわいくそそり立っているのが、

弁慶の立岩

弁慶の立岩。
 松江市本庄町周辺は、なぜか弁慶に関わる伝承が多く伝えられているところで、弁慶がこの岩を立てたとされています。弁慶が立てたかどうかはともかく、水の湧き出す山中に巨石がズンズン・・・。古代の山林修行の人たちの装置としては申し分ない状況です。現に、華蔵寺には平安時代の薬師如来が伝わっていますので、古代から山寺があったようです。

おまけ
 不動明王と杉井の湧水を過ぎて、石段を登った先の石垣には

備前石工の仕業

お松:扇のような形の石が・・・。
やや:江戸後期の備前石工の仕業です。
お松:びぜんいしく?
やや:岡山の備前です。江戸後期に備前の石工が西日本各地で石垣を作ってます。で、彼らの作品には、こういった扇形の石が入ってます。岡山の石垣には、ひょうたん形の石も入っているそうですよ。
お松:へ~、へ~、へ~。
  1. 2022/04/02(土) 17:05:27|
  2. プチ巨石ブーム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

やや

Author:やや
 そもそも歴史的なお庭見学ブログだったはずが、神社仏閣見学ブログに変貌。さらに最近では、趣味の山林修行(?)ブログへ変貌中!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

お庭でひとりごと (73)
お松との会話 (101)
出雲のお庭 (34)
いわゆる出雲流庭園 (11)
石見のお庭 (9)
雪舟を探して (11)
雪舟が見つからなくって (8)
屋根フェチの小部屋 (46)
プチ巨石ブーム (34)
石見銀山で散歩 (27)
神話の足跡探し (123)
小泉さんの散歩道 (23)
山寺で修行中 (85)
波乗りウサギに会ってきた (18)
ネタ切れにつき在庫処分 (18)
未分類 (0)
フォクトレンダーベッサと今時フィルム事情 (13)

木を見て庭を見ず

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR