神在月真っ最中の出雲地方です。
今年は秋の訪れが遅いなぁ・・・と思っていたら、神迎え祭と共にしっかり寒くなってきました。時折降り出す変な通り雨は、まさにお忌み荒れ(神在祭中の寒気による悪天候の事)。と言う事は、お山に登れるのも間もなくシーズンオフ!と言う事で、あわてて神在月の出雲を飛び出し、神無月の石見へ。
紅葉も見頃を少し過ぎた、冬間近の三瓶山です。とは言っても好天の週末。山頂付近はいつにないほどの人。子三瓶へ下るロープを垂らされためちゃくちゃな急斜面も大渋滞。
お松:そんなに人がいたんですか?
やや:一応まだ紅葉シーズンなので、元山ガールの方やずっと以前に山ガールだった方に、ほぼ現役山姥の方まで。
お松:あり得ないぐらい失礼です。
やや:では、まとめて「元」と言う事で(←お松:普通に山ガールはいないんですか?)。
三瓶山に登っているのは、『石見六郡社寺誌』に記される、三瓶山室の内にあったという大乗寺の痕跡を求めて。大正4年の『安濃郡誌』にも同様の記事があり、それによると室の内池の近くにあったとされます。
そういう訳でもう一度、室の内チャレンジ。前回と同じ、標高約650mの三瓶自然館の駐車場から登り始め、1126mの男三瓶山頂を越え、684mの室の内池へ。
お松:盛りを過ぎたとは言え、紅葉がきれいです。
やや:おそらく大乗寺があったのは通称「鳥地獄」の近辺。しばらくうろうろしてみましたが、それらしい何か・・・もちろん何も無く・・・。再び953mの女三瓶山頂を経由しての帰り道になります。
お松:行ったからと言って、都合良く何かが見つかる訳ではないですよね。
おまけ
室の内池でたそがれていたら水中から何やら未知の生物が!
お松:な・なんですか?
やや:なんだかやたらと長細い鯉でした。
お松:鯉がいるんですね。
やや:かつて放流されたのだそうですが、純粋に雨水だけの火口湖で、極端な貧栄養のため、大きくなれないのだそうです。で、頭は大きいのに体が大きくなれない。立派な鱗に長細い体は、まさに鯉のぼりそのもの!
お松:鯉のぼり・・・。
- 2019/11/10(日) 18:33:22|
- 山寺で修行中
-
| トラックバック:0
-
| コメント:3
前回の雲の中のリベンジ。晴れ予報(晴れ時々曇り)にかけて、今年4回目の三鈷峰チャレンジです(←お松:どんだけ気に入ったんですか?)。
とは言っても、こりゃまたダメかなぁ・・・。と、思いながら登ることしばし。山頂が近づくにつれ、次第に雲が切れてきて、三鈷峰の頂上近くではなんとか晴れ間も。
お松:しかし、こうして見ると、すんごい山に登ってますね。あ!下の方はしっかり紅葉してますね。
やや:ま、どうでも良いです(←お松:桜もそうだったけど、美しいものに反応が無い!)。
鎌倉時代に作られたとされる『大山寺縁起』には、役行者が三鈷の峰で修行したと記されています。役行者自体は実在の人物ですが、大山まで来て修行したとは思えません。なので、この話は創作なのでしょうが・・・。そのモチーフには、修験者(誰なのかはわからん)が三鈷峰で修行をしていた事実があったんじゃないかと思います。
奈良時代はともかく、平安時代のいつ頃かに、きっとこの風景を見た行者がいるのではないかと。
お松:今回は無事に晴れて良かったですね。
やや:でも、下界までは見えませんでした。
お松:ってことは・・・。
やや:そして、わずかな晴れ間の後には、またお山は雲の中・・・。
いつまでも首里城をトップに置いておくのがイヤだったので、今回は早めの更新(←お松:いや、関係なくそれぐらいのペースで更新してください)。
- 2019/11/02(土) 08:15:59|
- 山寺で修行中
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0