木を見て庭を見ず 2019年07月
FC2ブログ

木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

お山は雲の中

 ようやく梅雨が明けたというのに、最近また絶不調。原因は、くそつまんない仕事場にあることは明白ですが、だからと言ってどうにもならない事も明白。よって、休みの日にも、ごろごろ、うだうだ・・・。こう、不調だと、お寺も神社も、行きたいところも思いつかず・・・。
お松:そんな時こそ、行きゃぁいいんじゃんないですか?
やや:ど、どちらへ?
お松:山へ!夏だ、さぁ山だ!
やや:山ねぇ・・・。
お松:汗をかいて、筋肉痛に浸れば、気分も変わるんじゃないですか?さぁ、行け!行くのじゃぁ!
やや:・・・と、お松さんの口車に乗せられて、おなじみの大山へ向かったのですが・・・米子市内からも大山は見えず・・・。こ、これは・・・。

お山は雲の中!

 下界は晴天でも、山は雲の中。降りてきた人たちに聞くと、「時折、雲が切れる」と・・・、それを期待して・・・。

ただただ雲の中

・・・だめだ、こりゃ。視界20m。なんも見えん。


 さて、大山山頂は、現在工事中です。がんがん崩落の続く大山では、山頂自体が崩落してしまう恐れがあるため、山頂の石碑を移動させる工事が進められています。

山頂近くは工事中

 なので、山頂近くは通行止め。

山頂小屋も工事中

 併せて山頂小屋も大改装工事中です。
 9合目下の岩室に移動しますが、もちろんこちらも

石室も雲の中

 雲の中。

いい雰囲気の地蔵ヶ池

 地蔵ヶ池もいい雰囲気です。

雲の中

お松:大山山頂は霧の中でしたけれど、気分の方は?
やや:・・・。まぁ、筋肉痛の方はしっかりきました。
  1. 2019/07/28(日) 08:10:58|
  2. お松との会話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

滝のある山寺の滝

 山寺で修行と言うには・・・あまりにも道路から近くで、遊歩道も整備されている場所なので、たいした修行ではありませんが・・・。
国道9号線から一山ほど南を並行して走る県道。石見銀山近くから西へ向かう道は、なだらかな台地の上を行きます。それが、大田市温泉津町井田から市境を超えると、突然、急な下り坂。深い谷の入る険しい地形に急変します。ここは、江津市波積町。現在、波積ダムの建設工事が行われています。
 で、今回の目的地は、曹洞宗岩龍寺(がんりゅうじ)跡。現在は移転しているようですが、波積ダム建設に伴って水没してしまうその跡地が、この春先まで発掘調査されていました。その時に行きたかったのですが、都合が付かず、今さらの修行見学です。

岩龍寺の熊野権現堂の跡

 谷底から尾根筋にかけて、広々とした平坦面があり、それらをつなぐ石段が残されています。ここは、熊野権現堂の跡なんだそうで・・・。現在では、礎石を残すだけですが、山寺らしい雰囲気は残されています。

岩龍寺の宝筺印塔

 境内や周辺から集められた石塔には、近世近代の無縫塔(むほうとう:僧侶の墓石と言われている)に混じって、特徴的な福光石(大田市温泉津町で産出される石材)製の宝筺印塔がたくさん(画像はあえて福光らしくないやつ)。戦国から近世初頭に栄えた様子がうかがわれます。発掘調査でも中世後半を遡る資料は無かったそうですが、寺伝は古代に遡るお寺。どこかに古代の痕跡は残っていないでしょうか。

岩龍寺の滝

 古代の山林修行の場所として気になるのは、寺跡の背後にこれ・・・。滝があります。山林修行者にとって、滝は大事な修行の場。
 この滝の名前は「岩瀧寺の滝」
 滝がある岩山の寺なので岩瀧寺だったんでしょうが、その背後の滝が「岩瀧寺の滝」?
お松:なんだか駅前商店街前駅みたいな感じですね。
やや:そう言えば、学園前キャンパスがある学校がありますね。
お松:気になったのは滝の名前?
やや:もちろんそれだけではありませんが、どこかで古代の資料が出てこないかなぁ?

滝にカゲロウ

お松:カゲロウだけが知っている・・・とか?
やや:カゲロウは短命なので知らないと思います。
  1. 2019/07/08(月) 07:38:16|
  2. 山寺で修行中
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

ようやく梅雨入り

 ようやく梅雨入りの山陰地方です。

梅雨空の大山

お松:なのに、しつこく大山山中をさまようややさんです。すっかりはまってる感じです。
やや:ほっとけ。
 さて、
 『大山寺縁起』を始め、多くの文献に見える大山寺の僧坊群は、中門院、南光院、西明院の3つのグループに分かれていたようです。現在の大山寺周辺の状況で言えば、おおざっぱに東から、大神山神社奥宮の参道沿いが中門院。大山寺山門から博労座までの旅館街を中心とする辺りが南光院。南光河原より西側に広がるのが西明院だったようです。ところが、大山町教育委員会が行った分布調査では、中門院より東側の寂静山(じゃくじょうざん)の斜面にも多くの僧坊跡が残っていることが判りました。ここまで僧坊群が広がっていた記録はないので、諸記録よりも古い、大山寺の初期に遡る可能性のある僧坊群だと考える事ができます。
 で、現地はと言うと、現在の中ノ原スキー場の西隣で、工事用道路が縦横無尽に走っているところ・・・。だいぶ、壊されてるかも・・・しれませんが、それでもたくさんの平坦面と土塁。そして石塔が残されています。

寂静山の石塔群

お松:たくさんありますね?昔の墓地?
やや:実は、道路を作る際に発見された石塔を一ヵ所に集めたところ。ここが墓地だったわけではありませんが、これだけの石塔が集まるくらいの僧坊群だったと・・・。
 この通称寂静山地区では、14世紀に遡る僧坊跡が発掘調査されています。まだ、残っている場所はたくさんありますので、古代に遡るものが出てこないかなぁ?

寂静山のお地蔵様

お松:と、お地蔵様にお祈りしてもしょうがない。
 この夏は、しばらく大山かなぁ?
やや:もうしばらく大山にはまっていようと思いますが、問題が一つ。
お松:いろいろありそうですが、問題はおそらく大山ではなく、ややさんなのでは?
やや:問題は・・・大山にはモンベルがある。余計な買い物をしてしまってまずい。
お松:あぁ、それでアノラックとか・・・。余計なものは買わなきゃ良いと思います。やはり、問題は大山ではなく、ややさんです。
やや:・・・ど、どうでしょう?
  1. 2019/07/01(月) 18:44:26|
  2. 山寺で修行中
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

プロフィール

やや

Author:やや
 そもそも歴史的なお庭見学ブログだったはずが、神社仏閣見学ブログに変貌。さらに最近では、趣味の山林修行(?)ブログへ変貌中!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

お庭でひとりごと (73)
お松との会話 (101)
出雲のお庭 (34)
いわゆる出雲流庭園 (11)
石見のお庭 (9)
雪舟を探して (11)
雪舟が見つからなくって (8)
屋根フェチの小部屋 (46)
プチ巨石ブーム (34)
石見銀山で散歩 (27)
神話の足跡探し (123)
小泉さんの散歩道 (23)
山寺で修行中 (85)
波乗りウサギに会ってきた (18)
ネタ切れにつき在庫処分 (18)
未分類 (0)
フォクトレンダーベッサと今時フィルム事情 (13)

木を見て庭を見ず

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR