大変だった仕事もようやく片付き、そろそろ通常業務に戻ろれるかと言う日曜日。朝からゴロゴロ。なんだか、休日の過ごし方を忘れてる?
・・・こんなことではいかん!
と言う訳で、思い立ったところで車を東に走らせます。向かったのは、倉吉市の四王寺山です。
お松:あ!桜が満開だったのに、新羅が見えるの見えないのだのって訳のわかんないことを言ってた・・・。
やや:・・・。
『日本三代実録』によれば、貞観九(867)年、新羅(朝鮮半島にあった国)が不穏だとして、四天王像を作り、その四天王像を伯耆・出雲・隠岐・石見・長門の五国に与え、高顕淨地(高く清らかな所)に安置させなさいと言う命令が出されています。延長五(927)年に完成した延喜式には、伯耆・出雲・長門の三国に対して四天王法の修法料の規定が見えるので、少なくともこの三国は、四天王を祀った道場(『日本三代実録』には、道場と記され、寺とは書かれない)が置かれ、四天王法が修法されていたようです。
その、伯耆国での遺称地が鳥取県倉吉市の四王寺山です。
で、確かにこの春に行って、満開の桜を無視して登っては見たものの、春霞で眼下に日本海が見えなかった・・・と言うオチでした。
山頂には、小さなお堂が建てられています。発掘調査では平安時代の土器も出土している場所なので、貞観九年の道場があったのだろう事は確実ですが、いつの頃か木像に代わり(当初は図像)、明治の廃仏毀釈を経て神社に代わり、昭和五年には焼失して、その後にお堂が再建されて現在に至るようです。
で、問題の日本海は・・・
ご覧のように、確かに北西には日本海を見下ろすことができます。伯耆国府や伯耆国分寺からも近い高顕淨地と言って間違いないのではないでしょうか。
お松:やっと日本海が見えて、安心した?
やや:見えることは判ってはいたんですけれど、やっぱ、見ないとねぇ。
- 2018/10/28(日) 15:06:05|
- 山寺で修行中
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入院中だったカメラが無事退院!涙なしには見ることができません・・・請求書の金額。
と、言う訳で、テスト・・と言うほどのことではないですが、海の方へ行ってみました。
松江市鹿島町御津(みつ)の港です。『出雲国風土記』島根郡条には「御津浜。広さ二百八歩。百姓の家がある」と記されています。ここで言う百姓は、いわゆるお百姓さんのことではなく、一般の家、おそらく漁師さん達の家のことだと思われます。海に面した斜面の家々は、古代の風景を想像させます。
『出雲国風土記』の海岸地形に関する記載は、淡々と地名、広さ、産物などが列記されるだけですが、御津浜の沖にある島も「三島。海藻がある」とあり、古代から豊かな海だった様子がうかがわれます。
え~。と言う訳でカメラ、特に問題ないようです。
おまけ
近頃、海のプラスチックゴミが問題となっていますが、確かに海には、たくさんのプラスチックゴミが浮かんでいます。
もちろん、世界的なコーヒーショップがはりきって対策しているストローは、1本も見えません。ニュースで話題のレジ袋も確かにありますが、おそらくは釣りの仕掛けや釣りエサの入っていた袋。スーパーのレジ袋をわざわざ海まで持って来て捨てる人は、そう多くはなさそうです。ペットボトルや洗剤の容器もあるにはありますが・・・、なんと言っても圧倒的に多いのは漁具。目に付くのは釣りの仕掛けの包装。これって・・・。
- 2018/10/20(土) 18:25:10|
- お庭でひとりごと
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ちょっと本気の出張で、京都に行ってきました。
さいわい非常に順調に予定を消化。最大の課題も無事クリア。ほっと一息、ぽっと空いた時間。さぁ、どうしよう・・・。
お松:京都だったら当然お寺?お庭という選択肢もあるか?
やや:とにかく今回はいろいろ緊張の連続だったので、完全にスタミナ切れ。スタミナ不足には鉄分補給と言う訳で、向かったのは梅小路!
お松:梅小路・・・?
やや:鉄の聖地、京都鉄道博物館です。ところで、今回は本気の出張だったため、カメラは持たず、画像はすべてスマホです。
お松:日頃、どんなに適当に仕事しているのでしょうか?
やや:京都鉄道博物館と言えば、蒸気機関車の動態保存で有名だった旧梅小路機関区の扇形車庫とその隣にたくさんの本物の車両を展示した博物館。旧国鉄を中心に様々な車両が展示されています。
たまらないのは、旧梅小路機関区の扇形車庫。中には多くの蒸気機関車が展示され、運転台まで上がることのできる車両もあります。
画像は、D52の運転台。
お松:デゴイチ?
やや:デゴイチはD51。こっちはD52です。D51よりも大きい、日本最大、最強のSLです。
なんと言うか、塊?強烈な存在感。まさに鉄の恐竜とでも言いましょうか、大変な迫力です。石炭が燃やされ、蒸気を吐き、これを人が操作していたって・・・なんだか想像できません。
しっかり鉄分を補給できました。
おまけ
昔の食堂車です。あ、写っちゃった。
お松:スシって書いてありますよ。食堂車だから?
やや:食堂車ですが、寿司は無かったと思います。スは客車の重さを、シは食堂車を表しています。
お松:ややさんって鉄ですよね。
やや:違います。私は、車両を形式名で呼んだり、列車を列車番号で呼んだりしません。
お松:この時点で何を言っているのか判らないので、鉄ですよねぇ。
やや:鉄じゃないって、本物の鉄はすごいんだから。
お松:かたくなに否定するややさんでした。
やや:ホントーに鉄じゃないんだってば~!
- 2018/10/13(土) 18:16:06|
- お松との会話
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どっちのカテゴリに入れようかなと思いましたが、せっかくなので小泉さんちで・・・。
休み毎の台風直撃で「嫌がらせかい!」って思ってましたが、台風一過の朝、いつものカメラが突然の故障→で入院・・・。
お松:子どもの頃、「台風いっか」って、お父さん台風の次はお母さん台風がやってきてって感じで、次々と台風が来ることだと思ってました。
やや:た、台風一家・・・。
とにかく、メインカメラがないので、久しぶりにシャア専用の一台だけで散歩してきました。
お松:ややさんは、シャア専用って呼んでるカメラですが、実はドピンクです。赤ではありません。
やや:・・・。
松江の町にちょっとだけ住んでいた小泉八雲ことラフディオ=ハーンはお仕事の帰りに松江城山界隈をお散歩。特にこの城山稲荷はお気に入りのお散歩コースだったそうです。
当時のラフディオ=ハーンの勤務先は、現在の島根県民会館辺りにあった松江中学。松江での三番目の住まいである根岸家(現在の小泉八雲旧居)へ帰るのに、ちょっと回り道をすると、この城山稲荷神社の前を通る事ができます。
ラフディオ=ハーンの代表作である『知られぬ日本の面影』には、「狐」と言う章があり、各地のお稲荷さんや狐にまつわる伝承について、延々と語られています。・・・これがまた、ラフディオ=ハーンの文章って、まったりとして、ネバ~っとしつこくって・・・(←お松:また、そう言うことを!)。
境内のそこかしこには大小様々な狐さん達がいらっしゃいます。ラフディオ=ハーンが、特に好んだと伝えられる来待石製の大きな狐さんも大事にされていますが、目に付くのは、小さな磁器製の狐さん達。
狐さん達にも阿行と吽行があり、手の方向と口の開き加減が微妙に違うのですが、個々に見ると・・・。
お松:なんだか、かわいいですね。落ち葉が落ちていたり、風?傾いたり倒れたりしているのも、話しかけたくなる感じがしますね。小泉八雲が愛した理由が、少し判る気がします。
- 2018/10/08(月) 12:11:16|
- 小泉さんの散歩道
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