真夏にオレンジ色の花を咲かせるという・・・もちろん、よく知らなかった。
島根県地方は昨週に続いて週末大雨!災害にならなけれければ良いですが・・・と、言う訳で、少し前の画像です。
出雲市朝山町の神戸川の支流に面した岩陰にあるこの小さなお堂は、岩根寺と言います。明治の初め頃、無住だったこのお堂にも廃仏毀釈の影響が及び、本尊の十一面観音菩薩像は神門寺へ移され、その後廃寺となっていたそうですが、地元の熱い要望により明治22年に小さな方形堂が再建され、現在に至っているそうです。見ても判るとおり、元々は茅葺きだったはずですが、現在は・・・まぁ屋根はしょうがないか・・・。それにしても、このロケーションはたまらない感じです。切り立った岩の下に小さなお堂。その横に生えるノウゼンカズラはまるで、立った今、空から降りてきたかのように幹を延ばしています。
お松:すでに盛りは過ぎたようですが、夏っぽいお花ですね。それにしてもこの根というか幹?なんで、こんなことになったんでしょうねぇ?
やや:・・・。
お松:このノウゼンカズラの幹ってどうなっているんですか?岩の前をノウゼンカズラの根が伸びてきたような?もしかして、それで岩根寺?
やや:・・・。
お松:なんか、うんちく無いんですか?
やや:・・・本当に、よく知らないんです。植物とか、全然ダメです・・・。
お松:・・・いまだに、夏バテ気味のややさんでした
- 2013/08/31(土) 18:28:50|
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なぜか月末が近づくと集中豪雨に見舞われる石見地方ですが、三江線の鉄橋とが折れてます。存続が危ぶまれている三江線だけに直してもらえるんでしょうか、かなり心配です。ところで、豪雨が上がると、いきなり秋めいてきましたね。
お松:気温はそんなに低くはない・・・っつ~か、しっかり30度を超えているんですが、なんだか風が心地よいですね。
やや:前線が南に下がって、北から秋の高気圧に覆われています。秋の高気圧による晴れですので、木陰に入るとはっきりと涼しいですね。先週までのうだるような暑さとはまったく違います!
お松:お~?「うだる」ってなんですか?
やや:そ、そこにからんでくるのか?・・・「うだる」は茹だると同義語らしいです。茹だりそうな暑さって事だと思います。
お松:な~んだ、妖怪の名前かと思っちゃいましたよぉ。
やや:・・・妖怪みたいな暑さってどう言う日本語だよ?
お松:それはそうと、秋めいてきたので、そろそろ・・・。
やや:ですね!そろそろ、ネタ切れ解消を目指して動かねば。
お松:と言う訳で、次回にも来るのか、それとも来月か?ややさん再始動?
やや:が、が、がんばりますです。
画像は、石見銀山仙ノ山から見た雨上がりの大森の町並みと日本海です。『銀山旧記』によれば、16世紀の初め頃、日本海を東へ向かう神谷寿亭が、山の光るのを見て石見銀山を発見したことになっていますが・・・もちろん山が光る訳もなく(自然銀が光ったなどとバカなことをまことしやかに言う人もいますが、それが日本海から見える訳もなく)・・・それでも、いろんな妄想をたくましくさせる光景ではあります・・・。
- 2013/08/27(火) 20:50:43|
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出雲地方では昨日から、実に久しぶりの雨が降っています。でも、降りすぎです。石見地方では気象庁が「直ちに命を守る行動を!」と呼びかけられる程の雨です。「かつて経験したことのない」ではありません。つい先月、山口~津和野で甚大な被害を出し、今もJR山口線がズタズタなままの、あの経験ぐらいの雨だそうです。なんだか、天気が極端になってきていて心配です。
画像は・・・何の関係もなく、斐川平野から見た仏教山。『出雲国風土記』にも見える、宍道湖を囲む出雲の四神名火山の一つ、出雲郡の神名火山に比定される仏教山(366m)です。仏教山の麓には大量の銅剣・銅矛・銅鐸を出土した荒神谷遺跡があります。
- 2013/08/24(土) 17:00:28|
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お盆も明けたというのに、暑い日が続いております。遠出することもなく、すっかり慢性化したネタ切れ状態ですが・・・。島根半島の東の先端、美保関に行ってみました。
かつて(←お松:いつだ?)スクナビコナがガガイモの船に乗ってやって来たのは、『古事記』には御大(みほ)の御前(みさき)と記され、美保関辺りのことと言われています。スクナビコナは、出雲の東の端から西の石見のシズノイワヤでオオクニヌシと国造りの相談を行い、突如、常世の国に飛んでいってしまったのですが・・・。その美保関にはコトシロヌシ神を祀る美保神社があります。島根半島の西寄りにある稲佐の浜から東の端の美保関まで、スクナビコナの話と同様に、一瞬のうちに出雲を横断する話が国譲り神話です。
さて、国譲り神話のキーマンの一人(一柱)である事代主神(コトシロヌシ)は『古事記』では、タケミナカタ神と共にタケミカヅチ神にびびって国譲りに同意した神とされています。そもそも、とってもおおざっぱな話で、オオクニヌシが国造りを終えた頃、突如として天照大神が「その国は、わが御子である天忍穂耳(アメノオシホミミ)命が治めるべき」と一方的に宣言するというもので、すったもんだの末、タケミカヅチ神がほとんど脅迫的に国譲りを迫る、と言うお話ですが・・・。
ところが、『出雲国風土記』にはまったく逆の話が記されています。『出雲国風土記』にはタケミカヅチ神の脅迫話も無く、そもそも最初からオオクニヌシ神が「私が作った地上の国を皇孫に送る、ただし八雲立つ出雲国は、自分の居場所なのでキープする!」と、宣言しているのです。
例によって、この手の神話伝承は「どっちが正しいか」とか言うレベルの物ではありませんので、出雲と大和、それぞれの立場からそれぞれに都合良く・・・と言うところでしょう。ただ、美保神社にはタケミナカタ神の使者の来訪を告げる場面を再現した「諸手船(もろたぶね)神事」と、事代主神が国譲りに同意し、隠れたことを再現した「青柴垣(あおふしがき)神事」が行われています。話の舞台である美保関で『出雲国風土記』ではなく『古事記』に記された神話のとおりの神事が行われています。もちろん、奈良時代に始まる祭りではないとは思いますが、今日もごく普通に神話の世界が生き続けている出雲です。
- 2013/08/22(木) 19:57:08|
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やや:暦の上では秋ですが、連日の猛暑日!地方によっては40度オーバー!どうなってんだ?
お松:残暑が厳しいざんしょ~!
やや:・・・
お松:お~ぃ!もしも~し!
やや:少し冷えました・・・。
お松:さて。出雲地方に蔓延しつつあるプチ巨石ブームに乗っかって、突如として巨石探検隊を始めちゃったみたいですが?
やや:た、探検隊って・・・突如ではないのですが・・・石って、なんか不思議な何かがあるじゃないですか?それにまつわる信仰みたいなものって、以前から気になってました。
お松:こう言うのって、出雲地方特有の何かでもありますか?
やや:巨石信仰自体は全国各地って言うか、世界中にあると思いますけどね・・・こりゃ、すげ~なぁ?って思ったのは、沖縄の斎場御嶽(せーふぁーうたき)です。もちろん、日本中にすごいのがあると思うのですが・・・。
お松:斎場御嶽?あ!知ってます。あの三角の岩を隙間を通って行くところですね?
やや:それ以外にも、何カ所かも斎場があって、いろいろすてきでした。でも、あの三角の隙間を通って久高島を遙拝する所以外は、ほとんどの見学者が素通りだったので、それにもびっくりしました。
お松:驚いたのは、そっちですか?
やや:琉球の歴史や信仰については、あまり詳しくはないのですが。それでも、こんな岩や自然に何かを感じるのは当然だろうなと・・・何かわからないけど、すげ~って。
お松:確かに。
あ?この写真って、確か大けがして帰ってきた時のですよね。
やや:そう言えば・・・。この琉球石灰岩の歩道が、濡れると滑る滑る!
お松:それで滑って転んで、身を挺してピンクのカメラを守ったんでしたよね。
やや:身を挺して・・・?もちろん、そんなつもりはありませんでしたが・・・。
- 2013/08/13(火) 10:05:10|
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波静かな宍道湖沿いから北山を一山越えると、そこは別世界。急峻な斜面にリアス海岸の複雑な海岸線が続く島根半島です。天然の良港とも呼ばれる小さな、しかも深い入り江が連続する中に、出雲市坂浦の港があります。坂浦の港へ向かう峠を越えて、少し下った辺り・・・(本来は、坂浦から山越えする峠の手前か?)に、この巨大な岩がそびえています。
プチ巨石ブームの中でも最大級の、しかも3つもの巨石が立っているのが、この立岩神社です。元の社名を多伎都比古(たきつひこ)神社と呼ばれていたらしいのですが、明治政府により坂浦の鞆前神社に合祀され、大正時代には社殿が無くなってしまったようです。その後、地元からの強い要望により分霊され、祀られているのが現在の立岩神社です。社殿も鳥居もありませんが、注連縄が張られ、お供え物が置かれています。
733年に記された『出雲国風土記』にも見える多伎都比古命(たきつひこのみこと)を祀り、その多伎が滝に通じることから雨乞いに霊験あらたかとされていますが、『出雲国風土記』の多伎都比古命を祀る岩は約2km離れた大船山の上にあり、その関係はよく判りません。ただ、この立岩神社や大船山の周辺には、岩や巨石を祀った場所が点々とあります。
が・・・そんなうんちくよりも、高さ10mを超えるような巨石が林立する様は、そんな気分がこれっぽっちも無い私にも、スピリチュアルな何かを感じさせる・・・そんな迫力です。
お松:プチ巨石ブームもしっかりシリーズ化?とうとうカテゴリも分けちゃいましたね。すっかりお庭から遠ざかってしまったのも、すでに既定路線という感じですが、ここはあっさりお庭やめちゃう?
やや:何をおっしゃるウサギさん。そもそも巨石みたいな自然景観をですねぇ、身近な生活に取り込むと言うことは、お庭にも共通する意識と言いましょうか・・・
お松:はいはい、判りました。でも、ネタ切れ感は深刻ですよねぇ。
やや:う・・・近頃、どこにも行けて無いんですよねぇ。あ~どっか行きたい。お庭見たい~って!そう言う気分です。
お松:はい、そうですか。・・・どっかに行きたい病が深刻なややさんでした。早くどっかに行けると良いですねぇ。
やや:・・・ですね。
- 2013/08/10(土) 07:02:54|
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『古事記』の上つ巻・・・つまりの神話の世界に描かれるのは、躍動する、しかもとっても人間くさい神々のお話です。国生みからイザナキ・イザナミの黄泉の国、天照大神の岩屋戸籠もり、そして須佐之男の八岐大蛇退治と続いて・・・。なんだか、泣き虫で自己中で暴れん坊だった須佐之男命が、突如立派なヒーローとなって出雲の「肥の河の鳥髪」に降り立ちます。そこで須佐之男命は八岐大蛇さんを酒に誘って、いい気分にさせといたところで襲いかかり、櫛名田比売をゲットすると言うお話でした。
櫛名田比売をゲットした後に訪れたのが、この雲南市大東町須賀の地だと言われていています。『古事記』によれば、須佐之男命が「吾ここに来て、我が御心すがすがし!」と言ったので、この地が須賀と呼ばれるようになったとか。すがすがしいから須賀?ですか・・・
ここで、須佐之男命は
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
と歌い、この歌が日本最古の歌・・・つまりこの須賀の地は「和歌発祥の地」とされています。
現在の須賀神社はこんな感じで、石段の横にあるのが、その「八雲立つ」の歌碑です。
現在の須賀神社はともかく、その横にある狭い道をしばらく上がり、車を置いて、さらに山道を・・・はぁはぁ・・・登ると、山水が落ちる「みそぎ場」があります。さらに大汗をかき、息を切らせながら登った先に木の鳥居が見えてきます。
どうでもいいけど、参道の下の方では杉が植林されていますが、そう言えば、杉も須佐之男命の胸毛から生じたんだっけ・・・。
やっとこさたどり着いたのが須賀神社奥宮の御神体である「夫婦岩」!須佐之男命が「すがすがし」と言って「八雲立つ」の歌を歌ったと『古事記』が記したのは、こっちの事のつもりでしょうかねぇ?
夫婦岩と呼ばれているので、二つの岩が寄り添っていると思っていましたが、3つですね?(←お松:お子さんが生まれちゃったのかしら?)
この山は、現在は八雲山と呼ばれており、八雲立つ出雲の、雲が沸き立つ所というイメージを醸し出していますが、この柔らかくも整った形の巨石に、もっと力強い何かを感じる方も多いのではないでしょうか?
プチ巨石ブームの中では比較的小さい方の巨石(←お松:小さい巨石っておかしいでしょ?)ですが、鬱蒼とした木立の中では良い雰囲気があります。
- 2013/08/04(日) 18:10:56|
- プチ巨石ブーム
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隠岐の島町下西にある玉若酢命神社です。この随神門や本殿他は重要文化財に指定されている建造物ですが・・・本殿は、一見すると出雲大社などに似る大社造り風ですが、隠岐造りと呼ばれています。最大の違いは、屋根が檜皮ではなく茅葺き!・・・「かやぶきぃ」(檜皮がダメって言う訳ではないけど・・・)なんていい響き!この随神門の屋根も、とってもキュートですぅ!
さて、この随神門の後ろにある杉の大木は「八百杉(やおすぎ)」と呼ばれる天然記念物です。その昔、人魚の肉を喰らわされて不老不死となってしまったきょんきょん(じゃなくって八百比丘尼)が(実に迷惑にも)「800年後に見に来る」と、言い残して植えた杉なんだそうです。樹齢は2,000年以上と言う説明なんかもありますが(実は・・・まぁいいか?)背面には大きな穴が開いており、その穴は、数日なら住めそうなぐらいのスペースがあります。
さて、
きょんきょんじゃなくって、八百比丘尼に関する伝説も、全国のあちこちにあって、島根県内では浜田市下府町(半場坂2号墳)で、古墳の石室の奥壁の巨石を投げたとか・・・。
さて、近年樹勢の衰えが深刻な八百杉です。八百比丘尼さま・・・そろそろ見に来ていただかないと枯れそうなんですが・・・。
- 2013/08/02(金) 22:54:14|
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