まだフォクトレンダーベッサ、続いてます。
お松さんがフィルムを発見してすぐ、こいつは江津本町へ連れ出しちゃおう!って思っていましたが、フォクトレンダーベッサは6×9サイズのため、撮れる枚数はわずかに8カット。なのでアレを撮ってこれを撮って・・・と考えていたのですが、現地では110mmレンズの画角の狭さに撮れる対象も限られて・・・。もっと広角だったら良いのに。
そう言えば、2年前にこのカメラを発見したときも、何を撮ってみようかいろいろ考えて市内を徘徊してましたね。
お松:何を撮りたいかによって必要な機材を用意するのではなく、たまたまカメラを使って、何を撮ろうか考えたんですか?それって本末転倒では?
やや:そりゃそうですがモノがモノなので。なにせ戦前のドイツ製蛇腹カメラです。使えるかどうかもわからない代物。「使ってみたい」が先行するのは当然です。と言う訳で、当時から「現代に残っている古い建物を昔風に撮りたいっ」って思って古い建物を撮ってみたわけです。その頃から第1候補に考えていたのが温泉津です。
お松:島根県の真ん中辺り、温泉に津で「ゆのつ」は難読地名としてもよく知られています(←やや:よく知られているんじゃ難読じゃないじゃん!)。で、温泉津の温泉街の真ん中あたりにあるこの建物はカフェになってますね。
やや:温泉津でも古い建物で大正時代の建築なんだとか。そして、その向こうが温泉津のシンボル。薬師湯の温泉の建物です。
お松:モノクロでこんな写真を見せられるといつ撮られた写真だろうって思いますね。
やや:ほぼねらいどおりですね。普通ならじゃまでしかない電線もいい味出してます。下をもう少しカットして、現代っぽくないものだけで納めたかったですね。
お松:そう撮れば良いのに、なんでそうしなかったんですか?
やや:現代のカメラと違って、フォクトレンダーベッサのファインダーは2枚のただ四角い枠。覗く角度によってはどうとでも見れちゃう。端々はどこまでが写るのか見極められませ~ん。なので、ほぼカンで撮ってます。
お松:な、なるほど。慣れないとちゃんと撮れないってことですか?
やや:慣れるほど撮ろうと思えばフィルム代が大変です。
お松:じゃぁ、我慢してカンで撮ってください。
- 2024/10/26(土) 18:02:02|
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江津本町徘徊の続き・・・と見せかけてフォクトレンダーベッサです。

やっぱりピントが・・・
本町川沿いに点々と置かれているのは牛馬を繋いでおく鼻ぐり石と呼ばれる施設です。それが残っている通り沿いには場違いなほどかわいい建物が建っています。

白い壁にパステルカラーの柱。小さなベランダのあるこの建物は旧江津郵便局です。ベランダコロニアルと呼ばれる型式の疑洋風建築。
で、これをフォクトレンダーベッサで撮ると
お松:だいぶドアップですね。
やや:フォクトレンダーベッサのレンズは110mm。フィルムサイズが6×9なのでほぼ標準レンズです。江津本町はどこも昔ながら細い道ばかりなので、まったく引きが取れません。もっと広角レンズならピントの問題も含めていろいろ楽なのにぃ。
お松:だいたいこのカメラでは建物ばっかり撮ってますよね。建物を撮るには広角レンズがいいんでしょうね。
やや:旧江津町役場です。いい感じの建物です。ここは向かい側に駐車スペースがあり、道路幅以上に引きが取れるのですが、建物が大きいのでまったく入らん!
お松:なかなかその使い方も難しいカメラのようです。なので今後は?って、フィルムが高すぎてないのだったっけ。昔のカメラなのでモノクロばっかですが、それはそれでなんだかノスタルジックでした。
やや:もしかして、モノクロしか撮れないって思ってる?
お松:え、カラーにもなるんですか?
やや:そりゃ、カラーのフィルムで撮ればカラー写真になりますが。
お松:え!見たい、見た~い!
やや:だから、フィルム代がね・・・。
- 2024/10/19(土) 17:04:54|
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それはまだくっそ暑かった9月の始め。隠岐へ行く準備のために押し入れを物色中のお松さんが
お松:ややさん、ややさん!おもしろいものを見つけましたよ(←やや:な~に?)。ジャジャ~ン!フィルム!
やや:お~、アクロス100!120フィルムじゃないかい!しまい込んで忘れてた。
お松:でも残念ながら期限切れ。2023年12月です。ゴミですね。
やや:な、なにを言ってるんじゃぁ。食べるわけじゃないんだから1年ぐらい平気だって。それに今それを買えばいくらすると思ってんだ?(←お松:1,000円ぐらい?)なんと2,310円。1本で2,310円!
お松:ま、まじ?
やや:と言う訳で、なぜか我が家に伝わる戦前のドイツ製カメラ、フォクトレンダーベッサに装填して、江津本町に連れ出しちゃいました。

フォクトレンダーベッサはピント合わせが目測(しかもフィート表示)。近くは大変ですが、無限遠で撮れるところはこのとおり、意外にシャープ。
お松:・・・でもこのぶつぶつは?(←やや:フォクトレンダーベッサのフィルム送りの劣化による擦れ・・・。)

で、次の写真は・・・う~ん。どこにもピントが合ってない。
やや:目測の難しさ・・・・。手持ちだったもんで・・・本来なら三脚を立てて目いっぱい絞り込んで被写界深度でピントをカバーするべきでした。
お松:ですが、このピンぼけもクラシックカメラの写真っぽくって、これはこれでねぇ。

さて、こんな感じで時々戦前のカメラを持ちだしているややさんですが、今後も?
やや:このフィルム。現像料金が1,220円。フィルム代と併せて3,530円。フォクトレンダーベッサは6×9サイズなので120フィルムで8枚撮り。よって1カットあたり・・・。
お松:441円!
やや:フィルムの時代は終わったな・・・。
- 2024/10/17(木) 07:07:08|
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ここ数日、好天の続いた山陰地方でしたが大晦日は朝から雨。雷バンバン!こりゃお正月も雨かな?
お松:なにはともあれ、新年明けましておめでとうございます。今年はしっかり更新できますように。
やや:今年もマイペースで、当たり障り無く。
お松:・・・。
さて、新年一発目の画像は?
武石浩波とグレンカーチス複葉機やや:大正2年(1913)5月4日に大阪の鳴尾競馬場を飛び立つ直前の複葉機です。武石浩波とその愛機グレンカーチス複葉機です。
お松:お正月らしく大空に飛び立つ感じで?って、なんで大正2年の?この人誰?この写真、お正月っぽいかなぁ?
やや:例の、ウチの実家から発掘してきた古写真です。何となく気になったので、今年はこれで。
お松:・・・なんとなく気になったんですね。
やや:ちなみにこの直後、京都の深草練兵場で着陸に失敗しています(←お松:え!)。民間の日本人で発の飛行機事故死者になったのだそうです。
お松:なんで、この写真をお正月に使おうと思ったんですか?
やや:なんとなく気になったので。
お松:・・・。今年もよろしくお願いいたします。
- 2024/01/01(月) 00:12:46|
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すっかり冬到来の山陰地方ですが、週末になって、少し寒さも和らいだような・・・。母衣町の白いビルに幽閉されている間にしっちゃかめっちゃかになった仕事場は、未だ治まらず、連日眠い目をこすりながら働いておりますが、なかなか・・・。
お松:仕事場のことは知りませんが、眠い目をこすっている原因はサッカーです。
やや:まったくいい歳して、サッカー中継による寝不足のせいで、万が一にも仕事に差し障るような大人げないようなことがあっては
お松:仕事に差し障るようなことがあっては?
やや:ま、しょうがない。
お松:はぁ?
やや:しょうがない(きっぱり!)。
お松:・・・。
やや:そういう訳で、寝不足の上に仕事が忙しく、さらにはコロナの第8波到来と言う事でどこにも行けてません。
そういう訳で通りすがりの松江城山椿谷です。
お松:ただの街頭にしか見えませんが。
やや:街頭の前にあるのが、「電気発祥之地」の石碑です。
お松:あぁ、以前、
発電所の古写真を紹介したときに言っていたあれ?城山に発電所があったんですね。いつ頃の話ですか?
やや:ここに発電所が作られたのは明治28年です。Lafcadio Hearnが松江にいたのが明治23年から翌年までなので、そのわずか4年後ですね。
お松:ここでどうやって発電していたんですか?
やや:もちろん、火力発電です。
お松:なんか・・・。現在は静かな公園ですが、こんなところで火力発電やってたんですね。
ん?今日はこれだけ?
やや:とにかく眠くって・・・。
お松:日本対スペインはすごかったですねぇ(ニュースでしか見てないけど)。
やや:カメルーンが最後に一発かましてくれたのは最高でしたね?
お松:カ・カメルーン?
やや:ソング監督大好き!次はセネガルを応援しなくっちゃ。シセ監督も大好き!
お松:なんでアフリカばっかり・・・。
- 2022/12/04(日) 16:30:13|
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