桐生あんずです

桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

今年の冬コミの参加を見送ることにした&同人誌作りの向き合い方について考える

ずっと伝えそびれていたのですが、今年の冬コミは参加しない予定です。2ヶ月前に申し込みをしない判断を決めてちょうど先日サークル発表の情報が流れてきたので改めて心惜しい気持ちになっている。

上記ツイートでは雑に家庭の事情と濁していて、それはそうなのだが……という話もありつつ、その上で無理を押して参加するべきではないという理性が働いたという文脈も含んでいます。

コミケというイベント自体は本当に好きで今後の人生で継続して参加したいと考えている行事の一つなのだけれど、このイベントに本を出したいという情熱と日常生活の両立させないといけないのがそこそこに大変(それが面白いという話もある)なので、うまくバランスを取らねばだな〜と考えるようになっています。

また、近年の自分が作る同人誌の立ち位置が「パブリックにはそこまで出してない内容を掲載する課金型の日記」になりつつあるような気がする。
出そうと思えば出せそうなネタはありつつ、まずはパブリックで書いてみたりすぐ本にするよりもある程度書き溜めた上で本にするでも良いなーとも模索している。

ここ数年はとにかく毎回必ず新刊を出すことに精を出していたので、一歩引いて別の向き合い方を考えられるようになったことに関しては少し安堵している面もある。

しかし、コミケ自体は本当に好きなので本を作らず参加しない選択肢をしたことによる寂しさの感情もかなりあり夏コミは絶対出よう……ともなっている。

本作りの話から繋げると、最近はずっとサークルクラッシュ同好会のOBOGによる同窓会誌という合同誌に関わっていた。

エッセイ寄稿をした上でDTP制作としても関わっていたのだけれど、この作業が個人的に結構楽しくて「やっぱり本を作るのって楽しいよな……」とワクワクが止まらなくなっていた。個人誌で自分の文章を本として仕上げていくのも良いけど、自分以外の人の文章のレイアウトを仕上げていくのも別の味わいの楽しさが含まれている気がする。
B5・192ページという中々に大作な同人誌が出来上がる予定なので、もし今後のイベントで見かけた方は手に取っていただけると幸いです。直近だと 11/20-23日 の NF(京都大学11月祭) と 12/1の文フリで頒布する予定とのこと。

ページ量の多さや各寄稿者による文章表現の幅広さもあり結構大変だったはずなのだが、やってる最中はしんどさが全く無かったのでちょっと驚いている。ここから完成した本が届くのも今から楽しみである。
このような体験をこれからも味わいたいとなってしまうので、やはり可能な限り同人誌は作っていきたいと思うのだった……。

セルフケアもとい安定的な出力のための指針2024

個人の Scrapbox に書いていたのだけれど、日記にしても良い内容な気がしたのでパブリックに見せれる範囲で転記してみる。

前提

セルフケアというキーワードに対しては、近年付きまとっているイメージを意識するとあまり周囲に対して気軽に発したくない個人的な感情がある。(当時調子のよくなかった時期に以下の記事を読んで感銘を受けた記憶がある)

www.kosehazuki.net

ただ、今回自分の課題を言語化していく目的として自発的に意識する場合は使ってもいい言葉だろうという距離感であり、この記事では言及するようにしている。

なぜ自発的にセルフケアをするのか

  • 業務で一定以上の働きを安定的に出力できるようにしたいため
    • 復職フルタイム復帰から1年が経ち、当時と比較すれば体調は安定している。ただ、時期や環境においてはうまく動けないタイミングも時折あり、まだムラはある状況
  • 平日・週末の友人との遊びやイベント参加を安定的に行えるようにしたいため
    • 外出で疲れすぎて生活(仕事、家事)などの影響が出る、みたいなケースの負担をできるだけ軽減させたい

自分の今の健康・体力の課題

安定した出勤時間を維持すること

  • 元気な時は9時半~10時前半に出勤できるが、動きたくないスイッチが入ると10時後半になりがち
    • ↑のケースが月3~4日ぐらい発生する

元気がある・ないときで動ける量の差が大きい

  • シンプルに疲れてて動きが鈍くなるレベルの話もあれば、様々な要因が重なって手持ちの課題に対してすぐに着手するモチベーションがない時など様々

平日の社外イベントに行くのは月1以内が限界

  • 月1行くだけでも結構心理的ハードルの高いイベントになりがち
    • 移動時間がまずネックだが、業務後も外向きのコミュニケーションを意識するのでMPは無自覚でそこそこ消費してるというのもありそう
    • 友達とご飯行くレベルだったら行けるようになりつつある(誘ってもらえた時めちゃくちゃ嬉しい)

なりたい姿

  • 毎日9時半前後に出勤できるようになる
  • 状況に左右されず日中の業務で安定的な出力が毎日できるようになる
  • 平日イベントに出向く機会を隔週で作っても日常の体力に負担がかからないこと

上記達成のための意識するようにしている具体行動

日中ルーティンの形成

  • 8時半に起床し朝食、9時前半までにコーヒーを入れる
    • 9時半には仕事するスイッチが入るようにする
  • 14時頃に紅茶を入れてカフェイン再投入
  • 14~15時が一番やる気のない時間になりがちなのでできる限りそれを自覚して動くようにする
    • 対策を取るうえでまだ漠然としすぎてる感じはある
    • どうしてもやる気が出なければ普段より長めに休憩をとる
  • 19時前に退勤する
    • この時点で次の日に意識することをイメージできるよう個人日報等で振り返っておく
  • 20~21時台くらいまでに運動タスクをこなし、その後風呂に入る
  • 24時前には布団に入る

個人日報を毎日つける

  • 当時何を考えていたのか見返すようにするため
    • ちゃんとつけてないと「おそらく元気がなかった」ぐらいの情報しか分からなくなり振り返るのが難しくなってしまう
      • 実際過去のログを見返すとそういうことがちょくちょくある(「書いてないじゃん!」って毎回セルフ突っ込みする羽目になる)
  • うまく動けた日・動けなかった日を振り返れるようにし傾向を探るようにする

現実的なレベルの運動習慣の維持

  • 今は週3(1回45分)でジムに通うのを2ヶ月以上続けられているので今後も継続する
    • これのおかげで体力が多少ついて早く出勤できるようになりつつあるので維持したい
    • しかしこれ以上頻度を増やすとモチベが下がる恐れがあるので無理は絶対しないようにする
  • 冬に入ってモチベーションが下がる恐れがあるので、できる限り続けられるよう模索する
    • 冬の屋外に出ても凍えない格好を用意する

月1以上外部交流のあるイベントに参加する予定を入れてみる

  • 平日仕事がある日でも電車に乗って外に出る頻度を増やし、イベント参加への体力を付けてみる
    • 友人と遊びにいくイベントでも 0.5単位くらいの行動となるイメージ
  • 関東圏の地域コミュニティ勉強会に行く頻度を増やして参加ハードルを下げる

書き出してみてのまとめ

行動指標が言語化されていると、具体的にどのような行動を維持できると良いかが見えやすくていいなと思った。
色々と書いてはみたが、安定的な出力をやっていくために一番大事なことは、できることを見極めた上で「無理をしない」に尽きるので書いたことに対して真面目になりすぎないのをまず意識した方が良さそうである……。
という感じで、この指針を決めた次は何を優先してやりたいのかについても絞っていくようにしてみたい。

Apple Watch を買って一ヶ月経った

先月、自分への誕生日プレゼント的な意味合いも兼ねて Apple Watch を買った。

スマートウォッチ的なアイテムは 2020年頃に Garmin ForAthlete 45 を買ってしばらくは使っていたのだが、段々とつける頻度が減ってきてしまい長めの遠出の時にしか装着しなくなってしまっていた。

周囲を見ていると Apple Watch を使っている人がそこそこ多く、最近も新型が出て購入している人も度々見かけたことや定期的に訪れる新しいガジェットを触りたい意欲の高まりもしまい思い切って買うことにした。他のスマートウォッチとちゃんと比較検討して決めたわけではなくせっかく誕生日が近いしなんか気分を上げておきたいなーと勢いでポチってしまったノリの部分が大きい。

そこから使い始めて既に一ヶ月経つが、割と楽しく着け続けられているとは思う。 まず、デザインが可愛いのが一番の嬉しいところである。ぶっちゃけると、着け続けられるモチベはこれが一番大きいだろう……。
自分で設定した壁紙は実家の犬の写真を複数枚ランダムで出すようにしていて、一息つきたいときにすぐに犬の写真を見れるのが癒しとなっている。自分で選んだ液晶外側のゴールドピンク色と黒色のバンドも可愛い組み合わせで嬉しくなっている。

健康管理面でも役立っていて、ポケモンスリープの睡眠計測を Apple Watch でできるようになったのは地味に便利。ムーブ・エクササイズ・スタンドリングを全部ゴールさせたときの挙動でちょっとした達成感が得られるのも良い。
ただ、運動・睡眠の計測に関しては今まで使っていた Garmin でも同様の計測はほぼできるわけだしやはりデザインの良さと新しいもの特有の物珍しさで続けられている感覚がある……。

Apple Watch の話以前に、9月から週3で30分以上筋トレ・有酸素運動をする習慣づけを始めるようにしている。その際の運動記録を付けるデバイスとして Apple Watch を使うのはかなり最適な感じで中々役に立っているという話もある。

自分の中で普段遣いできる見た目でなおかつ運動計測もできるというのはかなりヒットした部分なのかもしれない。割と毎日楽しく使い続けられているので買ってみて良かったと思えている。

健康以外の話だと、クレカやICカードを登録してタッチ決済で活用している。スマホを取り出さずに電子決済が可能となり便利になったけれど、 Apple Watch に紐づけると iPhoneの方の紐づけはなくなるので Apple Watch の充電切れや忘れた時にちょっとめんどくさくなるイベントがありそう……。あと、右利きの人は改札通るときちょっとひと手間ありませんか?

Apple Watch を活用している友人に使っているアプリを聞いてみたところ、音声入力メモアプリの Drafts が良いとのことだった。今までの生活ではあまり音声入力に馴染みがなかったのだけど Apple Watch 経由で Siri からタイマー設定をちょくちょくやって確かに楽だなーと思うのでこちらもちょくちょく使ってみたい。

そんな感じで、他にもおすすめの Apple Watch 活用情報を随時募集しています。

Kaigi on Rails 2024 に一般参加して感じたこと #kaigionrails

先週末に Kaigi on Rails に参加してきました。

kaigionrails.org

1日目は仕事しながら配信を眺める形で、2日目だけ現地参加しました。

直前まで行けるかどうか悩んでいたのですが、以下の理由で思い切って行ってみたところめちゃくちゃ楽しんでいました。

スタッフの方々、会場でお話ししてくださった方々ありがとうございました……。

ちょっと今週は様々な予定が立て込んでいて力の入った感想記事は書けなさそうなのですが、とにかく今の熱がある時にパブリックな場所で書いておきたいなーという想いだけはあるので notハイカロリーな記事ですが感想を書き残しておきたいと思います。(リンクとかもなくて雑です、すみません……。)

発表周りの感想(またの名を個人開発欲の高まり)

1日目の炬燵ちゃんの「推し活としての rails new」、2日目のあそなすさんの「The One Person Framework 実践編」を聴いてめちゃくちゃ個人開発欲が高まっていました。 個人開発をやる中で、どんなに小規模なものであってもユーザー(自分を含む)が使い続けられるものを運用し続けられることはとても尊い行いだと自分は考えています。
それを実践や考察をしている話を聞けて久々に新しく作ってみたい気持ちになりました。ネタはあるので、とにかく年内中に動き出したい……。 あと、2日目の万葉の大場さんの「Hotwire光の道とStimulus」を聴いて今新しいRailsアプリケーションを作るとしたら Hotwire も使ってみたくなっています。

交流とかその他雑多な感想

毎回 RubyKaigi でお会いする方々にたくさんお会いしたり、新たに知り合う方・以前から知りつつ改めてちゃんと話すことのできた方が結構いられて大変嬉しかったです。
印象に残った会話を一つ挙げると、 ohbarye さんと初めてお会いして Scrapbox の運用の仕方にめっちゃ感銘を受けている話を伝えられたのがかなり嬉しかったです。
(その時にはちゃんと伝えられなかったのですが、復職明けの時に GitHub Actions 周りのことをググるとちょくちょくohbaryeさんの Scrapbox のページを発掘することがあり、自分が今追っている GHA周りの細かい tips をまとめている方が存在することを知れて陰ながら元気をもらっていたため)

ほかにも、Scrapboxを介したアウトプットについての話やプロポーザルを書くときの流れについて色々お話しいただいてめちゃくちゃありがたかったです。
ちなみにファーストコンタクトは万葉の大場さんとの名前被りで一瞬ざわついた時でした。本人には申し訳なかったのですがちょっと面白かった……

そうえいば前回の RubyKaigi の時にもあったんですが、毎回 RubyKaigi に顔出ししている影響なのか、複数の初対面の人から名前の聞いたことのある常連の人枠として扱われている気配があり、そんなそんな……となっています。(前から知っていただけるのはもちろんありがたいです!!)
RubyKaigi はたしかに2017年の広島の時から常連参加なのですが、それ以外の各地で開催されている地域rb やカンファレンス前の予習・復習イベントには家の距離的な問題もありそんなに足を運べていないんだよなーとも感じています。
ただ、最近は個人的にご飯や会社イベントにお声がけいただく機会もあって、そういう時は体力と勢いさえあれば大体行けているので実はもうちょっと行けるのでは……!? と気付いてきました。所属先のオフィスでも開催されている shinjuku.rb には次回は参加してみたくなっています。
個人的なお誘いも引き続き大歓迎なのでお気軽にお誘いください……!もしくはこちらからお話ししたいなと思う人・繋げたいなと思う人がいたらお声がけできたらなと考えています。

コミュニティについての関わりについて上記のように色々新しく感じることがありましたが、改めて仕事のへの向き合い方もパリッとしてきた気がします。これは RubyKaigi の時も思ったことですが、社外の Rubyist たちの様子を間近で知ることで自分は普段の日常の中で何を残せるのか改めて考えさせられるんですよね。

という感じで、様々な刺激を受けて帰ってきました。体調に気を付けつつまずは年内まで走り抜くぞ〜。

TokyuRuby会議15 で LT発表をしました & アジの南蛮漬けで飯王企画に参加しました

桐生あんずです。先日 TokyuRuby会議15 に参加して LT発表をしたりアジの南蛮漬けを持って行ったりしました。

tokyurubykaigi.github.io

TokyuRuby会議は初参加でしたが、ここ数年ずっと TL の様子だけは観測していて「参加者がご飯とお酒を持参して飯王・酒王を決める企画がある」という情報だけはずっと覚えていました。
また、久々にLT参加したい気持ちもありプロポーザルを出してみたところ。無事抽選が通り話すことになりました。

LTやってみた感想

先日記事にもした CircleCI から GitHub Actions 移行の対応をした時の話です。
記事ではPJ完了までの具体的な取り組みについて主に述べていましたが、LT発表では復職直後のソフトスキル面の意識の話をまずしてから CI/CD のここが楽しいよ的な話をして終わりました。
久々のLTで不慣れだったのもあり気の赴くままに喋る発表にしてしまったのですが、もうちょっと話す分野を絞った発表スタイルを次回以降やってみたい気がしています。

そんな感じのことを思いつつ、普段関わってくださっている方々が嬉しそうに頷いて聞いてくださってるのを見かけたり、実況ツイートを流してくださっていたのがめっちゃ嬉しくて印象に残っています。この体験を味わえるだけでもやってみて良かったなという感触があります。
自分の性質的に発表という行為自体に苦手意識が正直あるんですが、LTする側になって得られる景色はまた味わってみたい魅力がありどうにか場数を踏んで慣れてみたい……。

飯王にエントリーした

アジの南蛮漬け
イベント前日に4時間くらいかけてアジの南蛮漬けを大量生成しました。
魚を捌くパートも揚げるパートも地味に大変でしたが、ここまで大量のアジの南蛮漬けを作ったのは初めてで割と楽しかったかもしれない。
ちなみに作業BGM としてここ数日のやんちゃクラブを聴いてイベントへの気持ちを高めていました。(Ruby系のイベントを控えるタイミングでやんちゃクラブをつい流す習慣がある)

結果はTOP3に入れずだったのですが、色んな方から美味しかったよというコメントをもらえてかなり嬉しかったです。投票コメントも複数いただきスクショして見返して喜んでいます。
また、飯王常連組(勝手に作ったワード)を始めとした方々のご飯が本当に美味しくてこれは勝てんよ〜〜と納得しながら味を楽しんでいました。美味しい上に大量に作ってきてるのがすごい。
今回の飯王の id:arimo さんの制作裏話がめちゃくちゃ良かったのでおすすめです。

arimo.hatenablog.com

あと、序盤で一瞬になくなってしまった天むすもめちゃくちゃ美味しくて作った方に一言お礼を言いたかったのですが機会を逃してしまった……。また別の時に感想を直接伝えたいです!

まとめ

初参加でしたがめちゃくちゃ楽しいイベントでした。
運営チームの方々・イベントに関わられていた皆様ありがとうございました!! 投票サービスがとても使いやすかったです〜。終わってからも投票結果を眺めて余韻に浸っています。

そんな感じの参加レポートでした。ありがとうございました〜。

GitHub Actions を触ってて遭遇した細かい詰まりどころ集

桐生あんずです。 会社のチームのリポジトリの CI/CD を CircleCI から GitHub Actions に移行した際に遭遇した GitHub Actions周りの細かい詰まり所を2点紹介します。

その1: GitHub Actions の CI用に secrets を追加する時は dependabot secrets にも環境変数の設定を入れよう

GitHubリポジトリの設定で dependabot secrets を設定していなかったことでdependabot が作成する PR の RSpec のワークフローがずっと失敗していしまっていた。

そもそも GitHub Actions の secrets ってなに?

dependabot による操作だと Actions の secrets は使えない

  • dependabot で ワークフローを操作する際に secrets の値を呼び出せず空のまま実行されてしまう
  • 人間の手でもう一回ワークフローを実行すると secrets は呼び出せて成功する
    • なので「もう一回実行したら成功したしまぁええか」と判断してしまいしばらく原因に気付けていなかった

Dependabot secrets の設定に Actions と同じ設定を入れよう

  • dependabot の場合は Dependabot secrets の方で環境変数を作成しないと secrets を呼び出せない模様
  • Secrets and variablesDependabotの項目で secrets を設定する
  • 上記の設定画面でActions で設定した同様の環境変数を入れておく
  • この設定をしたら Dependabot によるワークフロー操作の時も secrets を呼び出せる。dependabot が作るPR でも CI が成功するのを確認 :tada:
  • ちなみに 2021年3月までは Actions secrets の方でも呼び出せていたようだ

その2: action ライブラリのバージョンをメジャーのみで指定する時に注意すべきこと

  • GitHub Actions でライブラリを利用する時、以下のようにメジャーバージョンだけ記述する書き方ができる
    • この書き方で指定すると自分達でアップデートする手間なく自動でマイナー、パッチバージョンの更新を取り込むことができる
    steps:
      - uses: actions/checkout@v4

使う時の注意点

  • 自動でアップデートを取り込むため、開発者が入れた機能追加に破壊的変更や不具合が入っていても防ぐことができない

実際あった例

  • dawidd6/action-download-artifact action のマイナーアップデートでAPIレート上限を超えるリクエストを叩く挙動が入った影響でワークフローが一時的に使えなくなってしまった(2024/02)
  • upload-artifact action の v4 に破壊的変更が入ってデフォルトで隠しファイルはアップロード対象に含まれなくなった(2024/09)
    • https://github.com/actions/upload-artifact/releases/tag/v4.4.0
    • Notice: Breaking Changes ⚠️ We will no longer include hidden files and folders by default in the upload-artifact action of this version. This reduces the risk that credentials are accidentally uploaded into artifacts. Customers who need to continue to upload these files can use a new option, include-hidden-files, to continue to do so.

使う上で意識したいこと

  • 自動で更新が入るのは手間が減るが、想定できない不具合・変更が入ることが実際にある
    • 最悪のパターンとしてセキュリティ的に問題のある変更が入った時にすぐ防げないといった例も考えられる
  • GitHub 公式が提供している信頼できる action に関してはメジャーのみでも良いかなと思いつつ、最近だと upload-artifact@v4 で破壊的変更が入ったみたいなケースもあるので判断が難しい
  • それ以外の action はパッチバージョンまで指定して利用した方が安全だと考えている
    • もしくは使うこと自体を避ける

まとめ

触っていてわりかし汎用的な詰まりどころだった2点を紹介しました。
この内容はもともと社内の esa で ship it していたものだったのですが、同僚から困った時にこのtipsで助けられたという嬉しいフィードバックがあったので個人ブログの方でも公開してみました。

おまけ: GitHub Actions に移行して便利になった点

移行して以下の点が便利になった印象です。

コミックマーケット104で「自炊日記」を頒布します/電子版をBOOTHで先行公開中です

桐生あんずです。C104の告知記事的なやつです。

今回は「自炊日記」というタイトルの料理系同人誌を出します。
なんとなく本の雰囲気が分かるサブタイトルをつけたくて「効率と健康志向を目指す」というフレーズを入れていますが、基本的には平常運転寄りな内容です。
BOOTH の方で電子版を先行販売中です。

kiryuanzu.booth.pm

前回の料理本シリーズである「入門魚料理」で料理本はフルカラーかどうかで映え方がかなり変わることに気付いてしまい、今回もフルカラーで出すことにしました。明日頃には実際の本が家に届くので楽しみです。

これは余談ですが、ここ数年お世話になっている大陽出版さんに初めてオールカラーセットのプランで入稿しました。(「入門魚料理」の時は別の印刷会社さんを使っていました)
しかし、モノクロ原稿とは提出フォーマットが結構違う(モノクロは本文PDFでもOKだがフルカラーはPSD等で出さないといけない)のに気付いて少々手こずりました……。複数回に重ねて原稿の修正依頼のお電話をしてくださった担当者の方本当にありがとうございました。対応がめちゃくちゃ優しくて救われました。

スペース情報

月曜東3ホール・ア13b にいます。前回に続き Square で電子決済できます。本以外にもおまけステッカーを大量無料配布する予定です。

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当日はお互い体調に気を付けて楽しみましょう。参加予定のない方も、Twitterの呟き等で当日の会場の雰囲気を楽しんでいただけたら幸いです。