音ゲーモチベ、完全に枯れたな〜〜。完全に枯れてから相当長く経ってることを今更思い出すほどには枯れている。
たまに流れてくる新曲追加のニュースを見ても「よしやるぞ」とアプリを開く気が起きないし、暇つぶしにゲーセンに行っても1クレ目の1曲目から「やりたい曲ねえなあ……」となる。
ここまで冷え切ってるのは果たしてなにゆえ? それを考えるにはまず、自分にとって音ゲーが激熱だった頃というのを振り返らねばなるまいね。
きりちに(当時はきりちにではない)が音ゲーの沼に初めて浸かったのは中学の後半である。スパルタ運動部を卒業して放課後がからっぽ〜😃になった少年の頭は、誘われて恐る恐る足を踏み入れたアンダーグラウンド(当社比)感溢れるゲーセンのビカビカした刺激に瞬く間に染まった。
きりちに少年にとって、音ゲーとはコミュニケーションの手段であった。同好の士たる理系アホガキたちと群れ、授業中には膝ーヴコースター(笑)とか言って戯れていたわけだが、とはいえ小学校からタイテツなどに触れていたローカルシティボーイがS++やら理論値やらに精を出しているのに比べれば、厨二の年に初めてオタク文化と邂逅したばかりのほゃほゃな僕はノーミスクリアできれば万々歳といった有様で、到底彼らと肩を並べて「ストイックに高スコアを目指す趣味」として音ゲーに向き合う気にはならなかった。したがってグルコスをすることの最大のモチベは、友達と共通の話題ができる嬉しさだったことになる(今思えば)。
なお同時期に、親に隠れて密輸入した中古スマホでCytusやDEEMOなんかを結構やり込んでいた(スマホの買い切り音ゲーの明確なターゲット層だなあ)。気に入った曲をCDに焼いてカーオーディオで聴いたりしていたけれど、今思うと親は「こいつ……」って完全に察してたんだろうなあ。恥ずかしい。
それから紆余曲折くねくねあって、高校の頃に一旦ツイッターも音ゲーもやめてしまったのだが、これが再燃したのが大学の頃。Arcaeaである。だいがくデビュー しっぱい の兆しが色濃くなってきた時分、都会育ちのこわい同級生と無理して付き合うより一人でぬくぬくゲームでもするか、と始めたArcaeaは、グルコス2EXの頃とは幾分か様変わりした最新の音ゲー曲のトレンドを取り入れておりCoolであった。当時の最新曲(今となっては初期曲?)を聴くと、よく一人ぼっちで買い出しに行ったデカくて寒いスーパーのことを思い出して刹那みが溢れる溢れる。
音ゲーに対して「高スコア」という明確な目標が生まれたのはこの頃である。ベーシックな複レーン音ゲーであるArcaeaが地力を鍛えてくれたのだ。自分の手元で、自分の手技で980が987になり、993になり、997になる喜びはなかなか気持ちのいいものだった。世の音ゲーマーが感じている愉悦はこれだったのか、というエウレーカである。
大学の後半になって、市内にまだグルコスが存命のゲーセンが残っているのを知ったことを皮切りに、徐々にアーケードタイトルへの復帰も叶っていった。グルコスは(メンテは破滅的だが)言わずもがなで、新たにドラムマニアにもハマり(音ゲーつよつよフレンズでも大抵ノーカバーなので俺の方が上手い!!)、あとはほんのちょっとだけオンゲキもやった。
さらには東京に引っ越したことで、ふらっと立ち寄れる場所にメンテのいいゲーセンがある神環境に恵まれて、ついに99回目のプレイでKnight RiderをS++に乗せたり、中学の頃には夢にも思わなかったSolar Storm S++を達成したりと音ゲー絶頂期を迎えることとなった。(あでも絶頂期と言ってもゲーセンに行く頻度は月一回とかそのくらいで、中学の頃に比べればかなり冷めちょることは否定できん)
ほんでよ。ほんでほんで、じゃあ何故今のきりちには音ゲーに対する意欲がチリンチリンに枯渇して、日によっては「音ゲー笑」みたいな謎冷笑モードに入ったりすらするくらいの搾りッカスになってしまっているのかい。
ここで大事なのはまず、自分がこれまでどんな動機で音ゲーにブチハマりしていたのかをもう一度書き出してみることなんですね。
① 友達とのコミュニケーションツールとして
あんだけVELVET背面FCとかで盛り上がっていた中高の仲間たちともね、離れて今や6年近く経つんです。離れてからの間、俺はPS4やSteamと出会ってソロプレイのハイエンドゲームにどっぷり浸かる幸せを覚えたし、他の面々だってそれぞれの新しい趣味へ分化していったはず。音ゲー継続民も少なくないけれど、人気タイトルが移り変わるアーケードゲー戦国時代の今、各人が突き詰める「メイン」のゲームも人それぞれになってしまった。つまりね、あるひとつの音ゲーを共通のコミュニケーションツールにできるほど、俺の周りでは音ゲーが流行ってないんですわ。なのでこのモチベだけでやっていくのは望み薄。
② 高スコアを突き詰めるストイックな趣味として
誰ぞやの名乗りではないが、音ゲーの楽しさのひとつは「インスタントな努力のフィードバック」。初見のひどいスコアから、何回か繰り返しプレイすることで慣れていき、高い点を取って「俺うめぇ~!!」に浸ったら次の曲へ。努力と達成のサイクルを気軽にぶん回せる気持ちよさこそがライトな音ゲーマーにとっての魅力なんですよね(まるで受験勉強みたいにストイックに鍛えることが楽しいヘビーゲーマーの方はまるきり別人種なのであっちへ行ってください)。
まあ要するに音ゲーを継続的に楽しむには、まず前提として没頭できるタイトルを見つけた上で、楽曲ラインナップに手頃な「伸びしろ」がたくさん残っている必要があるわけですが……。これがね、今の俺にはないなってしまった。ちょうどよく「次はこいつだ!」とワクワク心が燃えてくるラインの曲が無くなってしまって、壁が高くなり過ぎたり、興味のあるジャンルはプレイし尽くしてしまったり、あるいはゲームごとサ終したりといった状態になってしまったというわけでありんす。
具体的なタイトルで行きましょう。
・グルコス(AC版)
サ終しました。🤯
サ終するとどうなる? 知らんのか。まず、新曲が入らなくなる。それによって、好きな曲を一通り触った後に、もうやることがなくなる。
そしてもうひとつ、オフライン状態でまだ置いていてくれるゲーセンもあるが、プレイヤーが減るのでメンテが悪くなっていく。珍しくグルコスが3台以上もあってお世話になったあのゲーセンも、今や全ての台がそれぞれ何らかの不調を抱えるおじいちゃんホーム状態となり、ちらっと立ち寄って100円玉を入れてちゃんと100円分の満足が得られるということはほぼなくなってしまった。こうなるとまあさすがに、好きなゲームだったとしても足が遠のいてくるわね。
グルコスが楽曲追加を続けていた世界線は、一体どんなトレンドが取り入れられていたんだろうね。っ神威 😦ガッ
・ドラムマニア
元々俺は生のドラムを弄っていた時期が短いながらあったので、ドラマニに参入した理由としては「一人ぼっちでもあのバンドソングを演奏して青春っぽくなりたい!」というのがあった。つまり、ドラマニに「夜に駆ける」とか「うっせぇわ」みたいな有名楽曲を期待していたわけね。そんで実際ハマったと。
しかしどんな音ゲーでもそうであるように、流行りの有名楽曲は新規を引っ張るための入口としてたま~に収録されるのみで、その他の大部分の収録楽曲はオリジナルが多い。そして、これはドラマニ特有の事情なんだけど、演奏シミュレーターではなく音楽ゲームとしてのやり応えやバリエーションを追求する以上、オリジナル楽曲の譜面は高難易度かつ脳トレ気味で「演奏感」から離れていく傾向にあるんですね~。
つーわけで、最近追加された「青春コンプレックス」や「テレキャスタービーボーイ」みたいな数曲の有名曲もあらかた遊んだし、まあBENAMIオリジナルは興味湧かないからしばらく置いとくか、で放置し続けていると。
・Arcaea
スコアを990から995に伸ばすのと、995から1000に伸ばすのとでは全く違う。一時期わりとガッツリArcaeaにコミットしていた俺も、やがてそういうひとつの壁にぶつかった——ある意味では当時の自分にとっての到達点に届いたとも言える。ちょうどいい満足どき、あるいは飽きどきということで、ダイワスカーレットに浮気するなどして体よくArcaeaと距離を置いたのだが、とはいえ別に嫌いになったわけではないし、友達のArcaea民がいつも楽しそうにしているのも見ているので、たま~に気が向いたら復帰を伺ってアプリを開いてみるなどしている。が、しかし。
……アーケアさん、自分愚痴ひとついいッスか? \イイヨー/
今のアーケア、ちょっとごちゃごちゃしすぎでしょう……!!
【楽曲の販売方式】
テーマや時期ごとで数曲を一セットにまとめたパック売りの曲。買ったパックの中に、さらに別枠で追加購入するパック(無い場合も、後追いで複数追加される場合もある)(追加パック単独では買えない)。二十回ほどのイベントを走り切って個別で獲得するか、二十曲をまとめて購入解禁するかのパック(イベントは長期間に渡ってじわじわ解禁される)。あと、一曲単位で購入できる曲。単曲の中でも、購入はできるがプレイするには特定の大型パックの曲をクリアしなければならない曲。
【楽曲の解禁方式】
買ってすぐに遊べる曲。同じパックの下位曲をクリアすれば遊べる曲。ワールドモード数十マス登り切ることで追加される曲(条件なしのマップと、特定のパックまたは曲を購入すれば登れるようになるマップがある)。仕様が異なるワールドモードで、曲ひとつではなく特定の難易度の譜面を解禁するマップ。単曲で購入できるがプレイするには特定の大型パックの曲をクリアしなければならな(以下略)。パックを買った時点では伏せられて(もしくは存在が隠されて)いて、ゲーム内のあらゆる機能や特定のプレイを用いた難解な謎解き(しばしばノーヒント)で解禁される曲(解禁に伴って派手な演出や長い文章がついてくる)。謎解きに次ぐ謎解きで、もはやほとんど全曲が伏せられた状態になっているパック。
【楽曲の格納方式】
FUTURE(いわゆるHARD)の上に2種類の異なる難易度表現がある。片方はFUTUREの上位互換だがFUTUREと同じ一覧に並ぶ(したがってFUTUREだけ全譜面数が全曲数からズレる)。もう一方は別枠の上級譜面で、デフォルトの一覧とは異なる特別な一覧に隔離されている。この2種類はUI上は同じところに表示される。そもそも存在しない場合もあり、いまデモ表示されている曲に依存して、同じところをタップしたときの挙動が変化する。その他、特定の条件でアレンジ版に切り替わる譜面(通常版と同じ画面で一覧することはできない)など。また、購入済みの楽曲か、購入しているが未解禁の楽曲か、解禁済みだが未プレイの楽曲かは、パッと見で確信を持って判断できるほど明瞭には表示分けされない。
エアプ黄猿「音ゲーというコンプリート癖に訴えかけるゲームなら、頑張って取った立派なスコアを統一されたフォーマットでズララ~っと並べて、まるで読了した文庫本を本棚に綺麗に並べて悦に入るように、この一覧が俺の功績の全て、な完全無欠の状態にしたいでしょうが……。なんというかもっと、一覧性とか一目瞭然とか、そういうのってあるでしょう……!「今どの曲を持っていて、どういう解禁状況で……てかそもそも解禁条件なに?(隠し曲の存在に一生気づかない)」みたいなのはなんだか落ち着かない、端的に言って美しくないでしょうが……! そりゃいろんな謎とか演出とかがコアなファンにウケるのは分かるし、年々そういう要素がどんどん手の込んだものになっていくのも理解できるけれども……! あまりにガラパゴス化しすぎて、何やこれスパゲティみたいな状態すぎやしませんか……! 最新アプデの演出カッコよかったけどさあ!」
ごほん、失礼。エアプ黄猿に熱が入り過ぎました。てか、本題忘れた。なんだっけ。……そうだ、音ゲーのモチベ下がりすぎ~って話でしたね。そうだった。
れいせれいせ冷静に突っ込むと、何らかのモチベが下がっているときに無理矢理上げる必要はないんだし、じゃあ別にモチベが下がっている理由を研究ほっぽって長々と考察する意味もないんですよね。それじゃ、なにゆえこんなことを述べ延べしてきたんですかね? そんなの理由はひとつ。
復帰したいからですよ。
Arcaea全曲買うのでお金ください