子どもが発熱すると、親は心配で仕方ありませんよね。
「熱が下がらない」 「元気がなくて、ぐったりしている」 「食欲がない」
そんな様子を見ていると、不安で涙が出そうになることもあるでしょう。
実は、子どもの発熱には、感染症以外にも、疲労や環境の変化など、さまざまな原因があります。
感染症の場合は、早めに病院を受診することが大切ですが、疲労や環境の変化による発熱であれば、安静を保ち、水分や栄養をしっかりと補給することで、自然に治ることがほとんどです。
発熱の原因がわからない場合は、不安でどうしたらよいか分からなくなってしまいますよね。そこで、このブログでは、子どもの急な発熱で疲れる時の対処法について、詳しく解説します。
発熱の原因や、対処法、受診すべきケースなどを、わかりやすく説明します。子どもが発熱したとき、どうしたらよいかわからないという方は、ぜひ参考にしてください。
子どもの発熱の原因は?
子どもの発熱の原因は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
感染症
感染症による発熱は、子どもの発熱の最も一般的な原因です。風邪、インフルエンザ、溶連菌感染症、手足口病、水痘、おたふく風邪、麻疹など、さまざまな感染症が考えられます。
感染症による発熱は、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入することで起こります。病原体は、鼻や口から体内に入り、呼吸器や消化器などの粘膜から体内に侵入します。また、傷口から体内に入ることもあります。
感染症による発熱は、発熱以外にも、鼻水、咳、痰、のどの痛み、下痢、嘔吐などの症状を伴うことがあります。
疲労
疲労によっても発熱が起こることがあります。特に、体力のない子どもや、新しい環境に慣れていない子どもで起こりやすい傾向があります。
疲労による発熱は、体内の免疫機能が低下することで起こります。免疫機能が低下すると、病原体に対する抵抗力が弱くなり、発熱しやすくなります。
疲労による発熱は、発熱以外にも、頭痛、倦怠感、食欲不振などの症状を伴うことがあります。
環境の変化
気温や湿度の変化、生活リズムの変化などによっても、発熱が起こることがあります。
気温や湿度の変化による発熱は、体温調節機能が未発達な子どもに多く見られます。
生活リズムの変化による発熱は、寝不足や昼寝の不足、旅行や引っ越しなどの環境の変化によって起こることがあります。
環境の変化による発熱は、発熱以外にも、ぐずり、不機嫌などの症状を伴うことがあります。
子どもが発熱したときは、まずは原因を特定することが大切です。原因を特定することで、適切な対処法を取ることができます。
感染症による発熱の場合は、早めに病院を受診しましょう。疲労や環境の変化による発熱の場合は、安静を保ち、水分や栄養をしっかりと補給しましょう。
発熱で疲れる時の対処法
子どもが発熱で疲れているときは、以下の対処法が有効です。
安静を保つ
発熱時には、体力を消耗しています。できるだけ安静に過ごさせてあげましょう。
- 家の中でじっと過ごさせる
- 無理に遊びに行かせない
- テレビやゲームを見たり、絵本を読んだりして、体を動かさないようにする
水分・栄養をしっかりとる
発熱によって汗をかいたり、食欲がなくなったりすることがあります。水分や栄養が不足すると、さらに疲労が蓄積されます。水分や栄養をしっかりと補給してあげましょう。
- こまめに水分を与える
- 水やお茶、スポーツドリンクなど、子どもが飲みやすいものを用意する
- 消化の良いものを食べさせる
- おかゆやスープ、フルーツなど、子どもが食べやすいものを用意する
解熱剤を服用する
発熱が38℃以上になると、子どもは辛い思いをすることがあります。解熱剤を服用して、熱を下げてあげましょう。ただし、解熱剤はあくまでも対症療法であり、病気を治す薬ではありません。
- 市販の解熱剤を使用する場合は、用法・用量を守って服用する
- 解熱剤を服用しても熱が下がらない場合は、早めに病院を受診する
発熱で疲れる子どもをケアする際のポイント
- 子どもの様子をよく観察する
- 子どもが嫌がるようなことは無理にしない
- 子どもが安心して休める環境を整える
発熱で疲れている子どもをケアすることは、体力や気力が必要です。周囲の人の協力も得ながら、子どもが早く元気になってもらえるようにしましょう。
受診すべきケース
子どもが発熱したときは、基本的には安静を保ち、水分や栄養をしっかりと補給することで、自然に治ることがほとんどです。しかし、以下の症状がある場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。
発熱の他に、下記のような症状がある場合
これらの症状は、重い病気が隠れている可能性があります。早めに病院を受診することで、適切な治療を受けることができます。
意識障害
脳炎や髄膜炎などの重い病気の可能性があります。意識がぼんやりしたり、意識を失ったりした場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
けいれん
発熱によるけいれん(高熱けいれん)と、脳の病気が原因のけいれん(脳症性けいれん)があります。発熱によるけいれんは、生後6ヶ月から5歳くらいまでの子どもに多く見られます。けいれんを起こした場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
呼吸困難
肺炎や気管支炎などの病気の可能性があります。呼吸が苦しかったり、呼吸が速かったりする場合は、早めに病院を受診しましょう。
水分がとれない
脱水症状の可能性があります。水分がとれなくなると、血液が濃くなり、さまざまな臓器に影響を与える可能性があります。水分をとるように促し、それでも水分がとれない場合は、早めに病院を受診しましょう。
食事がとれない
栄養失調の可能性があります。食事がとれなくなると、体力が低下し、病気にかかりやすくなる可能性があります。食事をとるように促し、それでも食事がとれない場合は、早めに病院を受診しましょう。
子どもが発熱したときは、上記の症状がないかよく観察するようにしましょう。
まとめ
子どもが発熱すると、親は心配で仕方ありません。発熱の原因は、感染症以外にも、疲労や環境の変化など、さまざまなものがあります。
感染症の場合は、早めに病院を受診することが大切です。疲労や環境の変化による発熱であれば、安静を保ち、水分や栄養をしっかりと補給することで、自然に治ることがほとんどです。