WEBクリエイター試験(エキスパート)に無事合格したので、
勉強をしながら思ったことなどを書いてみます。
今後受験を検討している方の参考になれば(2024年時点の話ですよ~)
最初に私の感想として「受験してよかったと思うか?」に答えるならば
「受けてよかったです。ただし【スタンダード】は受けなくて正解でした。」
です。(スタンダードの内容はエキスパートに含まれているので、
時間とお金を節約するならエキスパートのみで十分かと。
コーディングが全く初めてな人が慣れるためにテキストだけ買って勉強するのはいいかもしれない。)
先にWEBクリエイター試験を勉強したおかげで後述する「模写コーディング」の理解も深まりました。
10年ぶりのコーディング、正直はじめは何をしたらいいのかも分からず、そもそもコードを読んでいても全く頭に入らない(右から左に抜けていく感じ)でしたが、
試験勉強をするうちに作法のようなものが身についてきて、今では簡単なWEBサイトなら作れるようになっています。
勉強のついでに「WEBクリエイター試験合格」という誰にでも分かりやすい箔が付いて良かったなと思ってます。
・・・ちなみにですが、
「WEBクリエイター試験」でネット検索すると
「受けなくていい」とか「必要ない」とか「意味がない」とか
否定的な意見が少なくありません。
そう言われている理由は以下の3つだと思います。
- 記述の仕方が古い(今どきの記述に非対応)
- 実技は問題文のコピペでほぼ完結(暗記不要)
- そもそもWEBデザインの求人がレッドオーシャン
記述の仕方が古い(今どきの記述に非対応)
問題集で勉強を始めたばかりの頃。
「コードの書き方が10年前とあまり変わってないなぁ」
と、言うのが正直な感想でした。
HTML5になって無くなったタグもあり、増えたタグもあり、意味が変わったタグもあり
そういう所は確かに覚え直したのですが。
例えば、リストを横並びにするのに「float」を使うのは10年前もそうでした。
その後学習が進み、1問しかない模擬試験の周回に飽きてしまった時期がありました。
そこでもっと別のコーディングの勉強はないものかと、色々探した結果
code-jump.com
こちらのサイトを発見。「模写コーディング」なるものを知ります。
早速やっていきました・・・が。
問題集の言うがままを丸写ししていただけの私です。
一体何からやったらいいのやら分からず。全く手が動かず。
まずは模範解答コードをすべて書き写してみることにしました。
そこである事実に気が付きます。
「floatつかってない・・・?」
「レスポンシブの記述、CSSの中でやってる・・・!」
「Google推奨のvewportって何・・・?」
「リセットCSS・・・は、ぎりぎり聞いたことある」
「なんかすごいDivタグで囲むなぁ・・・」
「JavaScriptの記述を見ない気がする・・・」
この辺がWEBクリエイター試験の模擬問題のコードと違うと感じました。
どっちの書き方が今のWEBの現場で使っている書き方なんだろう・・・?
を、考えた時。
どこかのサイト様で「10年前から模擬試験の問題が変わってない」との指摘がありました。
テキストにも初版が2019年とあるもの、のその後「改定」の記載もないので、きっと内容は変わってないんでしょう。
具体的にコードを一つだけ比べるならば。
たとえば、テキストで頻出する「float」「overflow: hidden」でリストの項目を横一列に並べる方法よりも上記サイト様で頻出する「display: flex」の方が使いやすいです。
そもそも「overflow: hidden」って、ブロックコンテンツからはみ出た部分に対する処理であり、本来「float」を解除するためのプロパティではないのです。
プロパティの意味合い的にも「display: flex」なのです。
「display: flex」を使うべきでしょう。
・・・と、考えた時、きっと現場では「display: flex」が主流なんだろうな・・・と。
現職の方に10年前のコードを勉強することには意味がない(実際の現場で通用しない)と言われてしまうのも仕方ないのかな・・・などと思いました。
実技は問題文のコピペでほぼ完結(暗記不要)
サーティファイのサイトから模擬問題をダウンロードするとよく分かるのですが
実際の試験は基本的に問題文をコピーペーストです。
使用するタグやプロパティのヒントも書かれています。
サーティファイが用意してくれたオリジナルのリファレンスで自由に調べられますし、タグやプロパティの丸暗記は不要です。
ただ、丸暗記は不要ですが、素早く調べる能力は必要です・・・。
調べるコツは身につけておかないと、時間内には終わらないんじゃないでしょうか。
そして、その「調べるコツ」こそが、実際の業務で必要な能力にもなってくるかと思います。「スペルの一部」なり、「カテゴリー」なり。自分なりに「素早く検索できるキーワード」みたいなものを持っていることは大切なのかなと。
そして、調べる能力と同じくらい大切なのは「記述ミス発見能力」だと思うのです。
コピーミスだったり、スペルミスだったり、プロパティの「:」書き忘れてたり。
ほんの少しの間違いで、簡単にレイアウトが崩れます。その時に冷静にコードを見直し間違いを発見する能力。
丸暗記よりも「いかに問題を繰り返し解いて間違えたか」だと思います。
間違いの蓄積が、のちの「ここが違うんじゃないか?」の気づきを与えてくれます。
これって、多分現場でもそうなんじゃないかなと思うので、全く無意味ではないのではないかと個人的には思ってます。(プログラマー時代を思い出した感想)
私の住む地方は田舎なので、余計にかもしれません。
WEB制作会社とか、デザイン事務所とか、ほぼないんです。
つまり、求人も皆無なんです。
でも、ハローワークの職業訓練にはほぼいつ見ても
「WEBデザイン基礎講座」みたいなのがあります。人気なんでしょうね。
需要と供給が合ってないような気がします。
・・・と、以上が個人的な感想でした。
どなたかの参考になれば幸いです。