展示スペースにセレクトショップやカフェを併設した「リベストギャラリー優」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-28-5353)が10月1日、吉祥寺の昭和通り沿いにオープンした。
経営は不動産会社「リベスト」(吉祥寺本町1)。1991(平成3)年にオープンした「リベストギャラリー創」(吉祥寺東町1)に続く2号店となる。
社長の荒井伸吉さんは「創を運営してきたが、吉祥寺の活性化のため文化的な場所を増やして街を楽しくしたいと考えていたところ、自社保有の店舗物件に撤退があることを知り、フラットで広く、展示スペースが十分に取れことからオープンを決めた」と話す。「昭和通りは人通りがある。作品展示に適する立地だったことも決め手になった」とも。
「創は男性中心で、ファンが既にいて、自分で客が呼べる漫画家や焼き物、絵画作家の展示が多いが、優では女性で、これからもっとファンを広げていきたいアーティストに発信する場を提供したい。作風がかわいらしい作品を扱う」と荒井さん。
10月29日から「松浦カレー展 記号」を開催。画家でイラストレーターの松浦カレーさんが動物などをモチーフに描いた作品を展示する。
40平方メートルのギャラリー内にはアーティストの作品を扱うセレクトショップを常設する。優に縁のある作家の作品をギャラリー側が選んで預かり、2カ月をめどに展示。作品は平面・立体・ガラス・陶器・アクセサリーなど。作品は入れ替わるが、常時50~60点を用意する。創の店長も務める優の店長、本田涼子さんは「展示が終わっても作品が買え、自分の作品がここにあると宣伝できる」と話す。
10月25日には、コーヒースタンド「cafe Sword fish(カフェソードフィッシュ)」を併設した。店主の大塚茂之さんは「創で開催する漫画家、上條淳士さんの企画展などで不定期にコーヒーを提供した縁で出店できた」と話す。スタンドでは同カフェが販売する「Zvon(ジヴォン) coffee」の豆を使ったオリジナルブレンドコーヒーを提供する。コーヒー(500円)、チョコレート菓子とのセット(1,000円)など。昭和通りに面したカウンターも設置。テイクアウトも応じる。
本田さんは「創では場所が大きくてまだ個展は開けないという作家に、ぜひ優を使ってほしい」と話す。「いろいろなジャンルの作家の作品を発信していきたい。構えず、敷居を高くせずに営業するので、フラッと街を散策していて面白そうと感じたら気軽に入って、いい作家の作品を見てもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は12時~18時。「松浦カレー展 記号」は11月10日(最終日は17時まで)まで。