鹿児島市の河頭浄水場、東清見第3雨水ポンプ場、南部処理場、下水汚泥堆肥化場を同期の議員さん達とともに視察させていただきました。数回に分けてブログに書きます。
まずは”河頭浄水場”。
鹿児島市犬迫町にある河頭浄水場は、鹿児島市で初めて河川表流水を取水する浄水場として昭和40年につくられました。
※河川表流水:河川の表面を流れている水。
説明を受けた後、浄水場の施設の機器の運転管理・操作をしている”中央管理室”へ。
”中央管理室”では、鹿児島市内一円の配水制御も行っています。夜中も二人勤務ですって。おかげさまで安心して水を使えます。
甲突川から取り入れた水は、こちらの”沈砂池(ちんさち)”に運ばれ、砂やゴミを沈めて取り除きます。
その後”着水井(ちゃくすいせい)”で活性炭や炭酸ガスを注入して水の状態を安定させ、”混和池(こんわち)”で濁りを沈みやすいかたまり(フロック)にするための薬を入れてかき混ぜます。
手前が”フロック形成池”。
フロックを大きな塊にして沈みやすくするためにゆっくりとかき混ぜます。かき混ぜる速さは手前と奥の方で異なるそう。
真ん中あたりが”薬品沈でん池”。
フロックをゆっくりとした流れの中で沈めます。手前の方はやや茶色ですが奥に進むにしたがって透明になっていくそう。水面の方が綺麗な水なので、水面の水に消毒剤を投入し、次の”急速ろ過池”へ送ります。
なお、沈殿したフロックは”排水処理施設”へ送られて脱水されます。その”脱水ケーキ”は、校庭の土と混ぜたり、法面に使ったりしているそうです。
奥の白く見えるところが”急速ろ過池”。
白く見えているのは、桜島の降灰対策として設置されたアルミ製の覆蓋(ふくがい)です。この覆蓋は、河頭浄水場と滝之神浄水場に設置されています。
”沈でん池”で沈みきれなかったフロックを、砂・砂利・レオポルドの層でろ過します。そして、消毒されてきれいになった水を”浄水池”へ送り、その後”配水池”から市内へ配水されます。
↑フロック。”中央管理室”で管理しています。
ここから先は、興味の赴くままに撮った写真で紹介します。
ペットとしてお魚を飼っているのではなく、川の水に薬剤などが入っていないか確認するためだそう。
水道水の水質検査項目は193項目!
水道法で検査が義務付けられている水質基準項目が51項目、検査項目に位置づけることが望ましいとされている水質管理目標設定項目27項目のうち24項目、水道水がより安全で良質なことを確認するために鹿児島市が独自で行う項目が14項目あるとのこと。
メスシリンダーを見たのは高校時代以来(-_-;)地震がきたら大変そう。
天秤。(私の中で”天秤”は上皿天秤で止まっていました…)
水の中の不純物を分析できる機械。
水の中に水銀が含まれていないか検査する機械。
お家が1軒建つほどの額の精密機械。(×2)
こういう機械でしっかりと検査し、安全で良質な水が私たちのもとに届けられているのですね。大切に使いましょう!
明日に続く。
🌟合原ちひろFacebookページ
🌟合原ちひろTwitter
🌟合原ちひろLINE公式アカウント
🌟合原ちひろインスタグラム
🌟以前のブログ「終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市」