コラーゲンそのものの正体とは?単純ではない理由を理解するには、コラーゲンそのものの正体を知らないといけませんね。
コラーゲンのもとは、アミノ酸です。
コラーゲンを構成する、主なアミノ酸はプロリン、ヒドロキシプロリン、グリシンです。
これらのアミノ酸が50個以上つながったものを、ポリペプチドといいます。
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こうしてできた、ポリペプチドが3本集まって、左巻きのらせん状になっているのがコラーゲンになります。
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大事なコラーゲンは主に、皮膚の繊維芽細胞、軟骨の軟骨細胞、骨にある骨芽細胞などが作っています。
コラーゲンはこれらの細胞で作られ、分泌され細胞の間を埋めて細胞間マトリクスになります。
コラーゲンの種類は、I型、II型、III型コラーゲン...とたくさんあります。
それぞれ、皮膚、軟骨、骨、血管など場所などでちょっとずつ形が違っているのですね。
食べるコラーゲン鶏の皮、骨付き肉、豚骨スープ、魚の煮汁、フカヒレなどがそうです。
ただし、ポリペプチドが3本のらせんになっている、コラーゲンでは、あまりにも大きすぎて吸収できないのです。
よく、医師がコラーゲンを食べても、何の役にもたたないという発言をするのは、このためです。
コラーゲンは、熱を加えると、らせんがほぐれます。
ポリペプチド3本ではなく、1本ずつにほぐされます。
冷えると、一部がもとのらせんに戻って固まります。
魚の煮汁が、冷えて煮こごりになるのは、このためですね。
同じものが、ゼラチンです。
ただ、やっぱりこれでは腸で吸収するには、大きすぎるのですね。
コラーゲンの消化と吸収まずは、ポリペプチド3本ではなく、1本ずつにほぐします。
この段階では、アミノ酸50個以上がつながった、ポリペプチドです。
それを、アミノ酸50個以下に、ぶつぶつと切ります。
すると、短く切れたアミノ酸50個以下のものは、コラーゲンペプチドというものになります。
この大きさになれば、消化吸収できるようになります。
コラーゲンサプリとして、売っているのは原則この形になっているはずです。
小さければ小さいほどいいということ。
体内での合成はさて、ばらばらになった、コラーゲンの材料は、どうなるのでしょうか。
皮膚の繊維芽細胞、軟骨の軟骨細胞、骨にある骨芽細胞が、取り込んでコラーゲンを作ります。
ここで簡単にはいかないポイントがあります。
どこのコラーゲンを回復するかは、それぞれの遺伝子情報によること。
その時の体調にもよります。
コラーゲンのもとになるアミノ酸である、プロリン、ヒドロキシプロリン、グリシン。
このうち、プロリンとグリシンは、人間の細胞で作れます。
コラーゲンの生成には、プロリンが大量に必要とされます。
ヒドロキシプロリンは、つくれないのですが、プロリン+ビタミンCで、ヒドロキシプロリンになります。
このため、サプリメントにはビタミンCが配合されていんですね。
その時の体調で、プロコラゲンペプチダーゼ活性が低い状態でも、コラーゲンの生成がうまくいかないことがあるのです。
美肌に重要な、皮膚の繊維芽細胞ですが、この細胞自体の働きが、年齢とともに弱ってくることも老化一つの原因です。
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