乳癌学会総会
2007年 07月 04日

最近の学会は進歩している。
女性の進出が著しいためだろうが、会場内に託児所を設置しているのだ。
ということで、乳癌学会総会も託児完備されていて、おかげで私とあーちゃん二人で学会へ出席することになった。
3時間おきに授乳しに行かなければならないが、むしろ顔を見れて安心というもの。
初めての場所だから、当然泣きっぱなしだったようだが、私のほうはしっかりいろんなセッションを回り、たっぷり勉強をさせてもらった。
同時に女医、かつママである先輩先生がたともご挨拶。
みんな同じように苦労されているんだなぁ、と考えると、むくむくと元気が湧いてくる。
で、写真は人工おっぱい。
これは、最近メディアに露出の多いナ〇モ先生と共同開発だそうだ。
水が入った風船みたいに見えるが実はゲル状で、真ん中で半分にカットしても液が流れ出してしまうようなことはない。
どんな風に使用するかと言うと、乳房を摘出する手術のときに、ぺちゃんこのビニールの風船を入れておき、手術のあと外来でゆっくりと水を入れて膨らます。
納得いく大きさと形になったら、この写真のシリコン乳房(サイズ・形状いろいろあり)に入れ替えるわけだ。
昔の製品に比べ格段に柔らかく流動性があるので、再建したおっぱいは柔らかい。
患者さんにとっては、この感触こそ大切なのだそうだ。
今回の乳癌学会、乳腺外科医だけではなく、それにかかわるさまざまな診療科・職種の人の発言を聞く機会が多くなっていた。
病理、形成外科、放射線(診断・治療)科、産婦人科、オンコロジーナースなど。
総合力をテーマにしたためだろうか。
さまざまな各科の言い分、それぞれの立場の間に生じる矛盾が浮き彫りになった点が印象的だった。
by keikolilac
| 2007-07-04 09:34
| しごと