屋外のプールサイドや周辺のコンクリートなどは、直射日光により高温に熱せらています。
しかし、プール監視や指導。付き添いなどでプールサイド等にいる場合、ビーチサンダルなどを着用していることが多くこれに気付かないことや、注意を怠ることが度々発生します。
ビーチサンダルなどの着用は、長時間プールサイドで活動する時に足を保護するためには欠かせません。プール監視でビーチサンダルを着用する場合、定期的にビーチサンダル脱ぎ素足で足元の温度を確認することが大切です。
一般にプール監視においてプールサイドの転倒事故等の防止のため、プールサイドを走らないようにする注意をする場合、地面を熱く感じるため小走りになるなど、無意識に走ることがあります。
プールの安全管理において、炎天下ではプールサイドに適時水を撒くなどの管理も必要となります。また、繰り返し散水を行うことで常に濡れいるとヌメリが発生し滑りなどの原因となることにも注意が必要です。
本件の事故は学校授業の管理下で発生しており、適切な指導がなされるよう再発防止に期待したいものです。
・発生日時
2024年7月19日午前9時半ごろ
・発生場所
熊本県人吉市の人吉市立第一中学校の屋外プール
・受傷者
21人が足裏にやけどとみられる症状、5人が医療機関を受診した。
・容体・事故概要
体育教師が一部の生徒が遅刻してきたことへの連帯責任として、授業の見学者を含む26人に、25メートルプールのサイドを5周走らせ、更に準備運動として2周走らせた。
学校は保護者説明会を開いて経緯を説明。症状が重かった5人については家庭訪問を行い直接謝罪を行った。
男性教諭は「状況判断が甘かった。生徒にけがをさせてしまい申し訳ない」と話している。
校長は「生徒に身体的、精神的な苦痛をおよぼし深くおわび申し上げます。今後、再発防止と生徒に対する指導の改善に学校全体で取り組んで参ります」とするコメントを出しました。
人吉市の午前9時半の気温は30.1度。最高気温は34.2度を観測していた。
・発生日時
2024年7月8日
・発生場所
福岡県糸島市の中学校の屋外プール
・受傷者
中学1年の女子生徒21人が足の裏にみずぶくれができるなどのやけど。
・容体・事故概要
水泳授業で5人の生徒が遅刻したことを受け、担当の教員が女子生徒全員約40人に屋外プールから校舎までの移動時間を測るよう指示。
靴を履いて移動するよう指示されましたが、教員がすぐに時間の計測を始めたため、多くの女子生徒が、裸足で舗装された通路やグラウンドの土の上を移動した。
4人が水ぶくれなどを訴えて保健室で手当てを受けた。
翌日、市教委へ匿名で連絡があり、聞き取りをしたところ、ほかに17人の生徒が足の裏の水ぶくれや赤みを訴えた。
教師は生徒や保護者に謝罪。
糸島市内は正午頃に気温33.5度。最高気温34.7度を観測していた。
糸島市教育委員会は「連帯責任と捉えられて仕方がない指導。再発防止に努める」としている。
2024年の主なプール事故は、
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2024年(令和6年)プール事故事例の一覧
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