地獄のけだまゾーン

「闇の客人」
大鳥町は、過疎の町。町興しのためにスキー場・テニスコート・キャンプ場を備えた家族旅行村を作り、観光地として地域を活性化しようと目論んでいます。
そして、観光事業の目玉として、100年近く前に途絶えた古い祭りを復活させることにしました。
稗田礼二郎は、文献などで大鳥町が大鳥村だったころの神迎え神事の調査したことがあることから、祭りを再現するための相談を、たびたび受けていました。

当日、祭りが気になった稗田も大鳥町を訪れますが、五穀豊穣を願った祭りだったはずが、観光客を呼び寄せるためと称して、さまざまなアレンジが加えられていました。
例えば
・旧暦11月に行われていた祭りを、夏に変更。「観光客がいちばん来るのは夏休みなんですから」
・復元された七尺七寸(約23m)の大鳥居の方角をちょっと変更。東向きだったものを、駅から正面が見えるようにしました。その結果、鬼門を向いちゃってます。
・神木を運ぶ男たちは、文献には無い鬼面を付けている。（町長たちと検討してこのほうがアピールするだろうと）
・翁(おきな)と媼(おうな)の舞は、よく分らないので霧島神宮の御田植え祭を参考にしました。てへっ♪
・巫女さんは前夜祭で選ばれたミス大鳥。うっひょー♪
思わず、つぶやく稗田礼二郎「これは本物の祭りじゃない…」

神主が祝詞を唱えた直後。大鳥居から不吉な風が吹き込み、ミス大鳥の巫女が怪死を遂げます。
それを皮切りに、次々と事件が…
この祭り、なにやら、恐ろしいものを呼び寄せてしまったようです。

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「これは本物の祭りじゃない…」「祭りは終わった…永遠に…」
みなさんも、何かのおりに、つぶやいてみては、いかがでしょうか？

次回のカルタは「産女の来る夜」篇　2月初めにアップ予定です