サフラン
学名:Crocus sativus L.
科名:アヤメ科
用部:雌蕊
用途:婦人病の冷え症、血色不良、不眠など
生薬名:番紅花(ばんこうか)
説明:
原産地は南欧、地中海沿岸からトルコ、インドに至る地域で古くから貴重な香料または染料とされてきた。日本には江戸末期にもたらされた。鱗茎で増殖し、10~11月に淡紫色の美しい花を咲かせる。濃紅色のめしべの先は3分裂し、長さ3㎝ほどでこの部分が薬用となる。サフランは「黄色い」を意味するアラビア語ザアファラーンから「サフラン」となったとする説がある。冷え性、血色不良や不眠などからくる不定愁訴などに用いられ、婦人病の原料となる。名前も見た目もよく似るイヌサフランは、ユリ科の全く別物であり、コルヒチンという成分を含む毒草であり、注意が必要である。