ThunderboltしかないノートパソコンをDisplayportのVRにつなぐための覚書。エレコムの変換アダプターがうまくいきました。 - 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ

ThunderboltしかないノートパソコンをDisplayportのVRにつなぐための覚書。エレコムの変換アダプターがうまくいきました。

f:id:kazuyomugi:20200601161403j:plain

このネタはちょっとマニアックすぎて、日本で必要な人は恐らく私の他にいまのところ、数10人くらいしかいないと思いますが、日本語で検索した時には見当たらなかったので誰かが将来検索するかもしれないのでブログに残しておきます。

事の発端は何かというと私が今まで使っていたゲーミングノートPCを買い換えたところからでした。

VRをプレイするためには、パソコンのCPUだけではなく、GPUと呼ばれるグラフィックカードの性能が非常に重要です。そして私が3年半ぐらい前に買ったゲーミングノートPCは

GTX 1050ti 4G

という、まーーー、VRを遊ぶなら、一応最低要件としては動くけれどもそんなに推奨ではないですよ、というスペックでした。当時としては20万円以上するいいやつだったんですが、まさか、3年半後には最低水準になってしまうとは!!

デスクトップにはもう、RTX 2060 Superを入れているので、ふだんはVRにはそれを使えばいいので、ノートは検証とか、家の外で使うのに必要なサブゲーミングPCのイメージです。なので、ギリギリ動けばそれでいいのですが、ただ今後、Blenderの勉強とかもしたいと思っているので、そうすると、ノートパソコンでそこそこいいGPUが入っているノートもほしいなーー、と思って

GTX 1660ti 6G

の入ったゲーミングノートPCを買い足しました。まーーー、今売っているゲーミングノートPCの中では、エントリーからミドルクラスです。それでも、1050tiのころよりもパソコン自体が値下がりしているのに、液晶はIPSできれいになっているし、CPUもGPUもそれでアップしていて、それ自体も驚愕でした。

注文していた本体が1週間後くらいにやってきて、とりあえず軽くいじってみたところ、パソコンのコスパとしてはすばらしく、とても満足したあと、意気揚々とVRのセットアップをしたところ、ぎゃーーー、VR、Displayportに挿しても繋がりません。

えーーー、なんでーーー、と思って、内部の接続状況をみてみたところ、新しいノートパソコンの右側についているmini Displayportは、Intelの本体のグラフィック用で、GTX用の接続端子は、パソコンの背面でした。前のノートはmini Displayportが2つあって、片方がGPU用だったんです。それと同じかと思っていました。

しかし、背面、どうみても、mini DisplayportもDisplayportもありません。でも、GeForceの設定画面見ると、ちゃんと、Displayportがあることになっています。

えーーーー、と思って、けっこうな夜にパソコンの発売元のマウスコンピューターに電話したら(なんだかんだ言って、私がマウスでよくパソコンを買うのは24時間365日電話が繋がるからです)、もうしわけなさそうにでたおねーさんが

「ああ、その機種は、ThunderboltとDisplayportが共用なので、変換アダプターが必要だと思います」

と言われてしまいました。マウスには取り扱いがないので、自分でサードパーティのものを勝手に買ってほしいそうです。

とりあえず、アマゾンで検索して、最初に買ったのはこちら。

はっきりと、Oculus Rift S対応と謳っているし、海外のサイトでも、これでうまく言ったという報告があったので、安心して買いました。

パソコンがとどいた3日後に、ようやくケーブルがとどいて、ほっとしてVRのセットアップをまたはじめたら、たしかに、Rift Sはなんの問題もなくつながったのですが、VIVE Cosmos Eliteの様子がおかしい。黒地にちらちらとした虹色のドッドノイズが入るし、画面が全体的に白っぽいんです。

ぎゃーーーー、これ、やばいやつだ、ということで、いちおう、HTCには問い合わせのメールを送りつつ、いろいろ調べつつ、とりあえず

「ダメ元で、違うメーカーの変換アダプターとりよせてやってみよう」

と思って、とりあえず、次のものを取り寄せました。これでだめだったら、3社目も取り寄せるつもりでした。

なぜはじめからこれにしなかったかというと、VR対応かどうかが、全く明記されていなかったからです。Thunderboltという言葉もなかったし。

ただまーーーー、最大損失2000円ちょいですから、だめもとでえーーーーい、と頼んでみて、届いて取り替えてみたら、ばっちりと動きました。気になっていたノイズも消えたし、しろっぽさもなくなりまし。

ほんと、VRって、こういった細かい相性が各所にいろいろあって、Oculus Questのようにスタンドアローン型はともかく、PC型は人に勧めづらいんですよねーーー。

相性といえば、私の1050tiのノートは、スペック的にはOculus Link動くはずなのですが、なぜか、USBがだめで、動きません。新しい1660tiノートはさすがに、さくっとOculus Linkもつながりました。

まーーーー、今回の1660tiのノートまるごとの値段でさえ、ハイエンドのRTX2080tiとかの1枚の値段よりは安いので、さすがにこれ以上、GPUのレベルをあげようとは思わないのですが、つながって、よかったです。

なんだかんだ言って、それでも、この新しいゲーミングノートパソコンが実は家中にあるパソコンの中で、CPUのグレードは一番高いので、そのうち1660tiでも無理な状況になったら、GPUボックスをThunderboltに後付けしようかなーーー、なんて思っています。

とにかく、うまくつながるようになったのは、ケーブルの個体差なのか、メーカーの差なのかわかりませんが、うまくいったから、よかったです。

とりあえず、ほんと、動いてよかったです。ほっとしました。エレコムさん、ありがとう。

f:id:kazuyomugi:20200601163351j:plain