電気料金を半日お得プランに変えたら電気代が安くなるのか検証してみた - kariaの日記 @ Alice::Diary

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電気料金を半日お得プランに変えたら電気代が安くなるのか検証してみた

7月末のこと、いつものように電気代の請求がやってまいりました。

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18387円。

高い。高すぎる。

何とかしよう。

電気代を安くするには普通に考えると電気を使わないようにするしかないのですが、最近は料金プランを変更するという選択肢もあります。電力消費のピークは日中帯なので、夜間帯へシフトさせるための施策ですね。いくつかのプランがあるようですが、今回は半日お得プランに変更してみることにしました。

シミュレーションしてみる

さて、半日お得プランに変更したら本当に安くなるのでしょうか。

プランを変更する前に試算できればいいのですが、昼間と夜間でどのぐらい使用量に差があるのかは毎日2回メーターを監視していないとわかりません。比較的夜型の生活をしているので夜間の方が使っているのは確かだとは思うのですが……。一応、東京電力のサイトに料金シミュレーターもありますが、帰宅時間の目安などのアンケートを元に試算するものなのであくまで参考にしかなりません。

あと、自宅にはNASだとか自宅サーバーだとか24時間電気を食う機器もあるので、半日お得プランにしたらむしろ高くなってしまうのでは?という心配もありました。そこで、まず「昼夜全く同じ量使ったとして安くなるか?」を試算してみることに。

従量でかかってくる電力量料金の単価表がこちら(2014/10現在)。

従量電灯Bの場合
~120kWh 19円43銭
121kWh~300kWh 25円91銭
301kWh~ 29円93銭
半日お得プランの場合
昼間(~70kWh) 28円38銭
昼間(71kWh~170kWh) 37円84銭
昼間(171kWh~) 43円71銭
夜間 12円59銭

※昼間:9:00~21:00、夜間:21:00~翌9:00

こうしてみると半日お得プランの昼間料金はけっこう高いです。ですが、「昼夜全く同じ量を使った」という仮定で1kWh当たりの単価を試算してみると、以下のようになります。

電力量 ~120kWh 121~140kWh 141~300kWh 301~340kWh 341kWh~
従量電灯B 19.43円 25.91円 25.91円 29.93円 29.93円
半日お得プラン 20.485円 20.485円 25.215円 25.215円 28.15円

※半日お得プランの料金は、昼夜全く同じだけ使ったと仮定して昼間料金と夜間料金の単価を足して2で割ったもの

120kWh以下では半日お得プランの方が単価が若干高いものの、121kWh以上では半日お得プランの方が安いという結果になりました。注目すべきは、341kWh以上だとどんなに使ってもずっと半日お得プランの方が安いという点。うちでは前述のように自宅サーバーがあったりする関係で引っ越してから一度も300kWhを切ったことがないため、どう考えても半日お得プランの方がおトクだろうということで半日お得プランへの変更を決めました。

プラン変更してみた

早速東京電力に電話で申し込み。いくつか注意事項を言い渡されました。

  • 1年以上の継続利用をお願いしている
  • 一度半日お得プランにしてから他のプランに変えることは問題ないが、その後再度半日お得プランにすることはできない
  • メーター交換が必要なため15分程度の停電が発生

1つ目と2つ目については、要はプランをコロコロ変えることはできないということのようです。携帯電話のように解約違約金を取られるわけではないし、引っ越すことになってしまった場合に元のプラン(従量電灯B)に戻すことは問題ないとのことでした。工事料金もかかりません。

そしてメーター変更工事の当日。

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このアナログ感あふれるメーターが、

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こうなりました。デジタル時代の到来だ!!

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ついでに30Aから40Aになったので、ブレーカーも交換となりました。実は半日お得プランだと60Aまで基本料金が一緒です。せっかくなので60Aにしようかなと思ったら、建物の設備の都合で40Aまでにしか出来ないとのことでした。

初の電気料金請求

それから2ヶ月後、半日お得プランになって初の電気料金請求がやってきました。結果はこちら。

11573円と出ました。

……うーん、果たして安くなったのか?

ということで、また試算してみましょう。

従量電灯B(30A契約)のままだった場合の試算
基本料金 842.40円
1段料金 2331.60円
2段料金 4663.80円
3段料金 3022.93円
燃料費調整 998.49円
再エネ発電賦課金等 320.00円
合計 12179.22円

契約容量が30Aから40Aに上がったにもかかわらず、なんと606円安くなったという結果となりました。やったー!

そんなわけで、半日お得プラン結構オススメです。

デメリット

なんか良いことずくめのように見えますがデメリットも一応あります。

平日だろうと休日だろうと夜21時から電気代が安くなるので、なるべく夜21時以降(朝9時まで)に電気を使おうという意識が働き、生活が21時以降に偏って夜型になりがちです。元々帰宅が21時を過ぎがちな人は問題ないと思いますが、毎日定時ダッシュするようなホワイト企業にお勤めの方はちょっと使いづらいかもしれません。もしくは朝9時までに集中して家事をすると良いのかも。

あと、現状(従量電灯B)で40A以下の契約の場合、基本料金が上がります。

従量電灯B(30A) 842円40銭
従量電灯B(40A) 1,123円20銭
半日お得プラン(6kVA以下) 1,296円00銭

自分の場合はもともと30A契約だったため、基本料金が453.6円上がっています。が、それを織り込んでも全体で606円安くなった(=従量課金分が1059円安くなったので基本料金の値上がり分以上に安くなった)ため、やはり変更して正解だったと言えそうです。