
2024年11月上旬、アメリカのサウスカロライナ州の研究施設から43匹の猿が脱走したことをお伝えしたが、今度はタイだ。猿による何かがはじまっているのか?
2024年11月16日、タイ中部にあるロッブリー県で、猿の檻が破られ、200匹以上が脱走し、街中で暴動を起こす騒ぎが発生した。
猿のボスが一部の群れを率いて隣接するターヒン警察署に突入、署員らは慌ててドアや窓を閉めバリケードを築いたという。
攻撃的な猿の群れに悩まされるタイの町
タイ中部のロッブリー県では以前から多くの野生の猿が生息してきた。猿の種類はオナガザル科マカク属に分類されるカニクイザルだ。
特にロッブリー市中心部のプラーン・サームヨート寺院周辺は、猿の群れが急増しており、住民たちは攻撃的な一部の猿たちに悩まされていた。
そこで当局は、保護施設を設け、そこに作った特別な囲いに攻撃的な猿たちを収容して隔離していた。
囲いから200匹の猿たちが脱走、警察署に突撃
これでしばらくは猿たちによる被害が減るだろうと考えていた矢先、収容していた約200匹以上の猿が大脱走。
自由を奪われたことに腹を立てていたのか、市内で暴れまわった。
さらにボスが率いる群れが警察署内に突撃を試みた。警察署はドアや窓を全て閉鎖し、署員たちは中で立てこもりを余儀なくされた。
その間も猿たちは侵入をあきらめることなく、警察署の周囲や屋根に陣取ったままだったという。
そこで警察は、ひとたび侵入すれば書類や物品を破壊しかねない猿に細心の注意を払うことに。その対策に交通や警備担当の署員までもが、猿たちを追い払う任務に動員されたという。

大部分の猿を捕獲
タイのその後のメディア報道によると、逃げ出した猿のうち152匹は囲いの中に戻されたという。中には自ら戻ってきた個体もいたそうだ。
ロッブリーでは猿は特別な存在として扱われていた
ロッブリーでは猿は特別な存在として扱われていた。これはヒンズー教の猿の神とされる「ハヌマーン」への信仰によるものだ。
タイは仏教国であるが、前仏教時代のヒンドゥー教文化を取り入れており、この信仰が猿たちへの寛容さにつながっている。
ロッブリー市中心部のプラーン・サームヨート寺院周辺には、数千匹の猿が生息しており、1980年代からは宗教的伝統と観光資源の一環として、猿たちに果物の与える年中行事も行われている。

しかしその結果、猿たちの個体数が増加し、住民たちのとの摩擦も深刻化していった。
猿たちによる器物損壊や街中での乱闘騒ぎが頻発し、人間と猿との「共存」は極めて困難な状況に陥っている。
当局は猿たちの去勢・避妊手術や他地域への移送を進めているものの、今のところ効果は限定的だ。
ちなみに、アメリカで脱走した43匹のアカゲザルだが、11月18日現在、39匹が捕まり、残すところあと4匹となったそうだ。
References: Law and disorder as Thai police station comes under monkey attack | The Straits Times
本記事は、海外の記事を参考に、日本の読者向けに重要な情報を翻訳・再構成しています。
最近猿の惑星のリブートシリーズが某アマプラでやってたので見たんだけど、現実で本当に始まったのかと思ってしまうw
猿の軍団 サルノグンダン
なにするものぞー ナニスルモノゾー
自業自得と言ってしまうと気の毒ではあるが、信仰上の問題で殺処分ができないなら効果が出るまでとにかく捕獲しては去勢避妊を続けるしかないなぁ。群を一気に捕獲するような勢いでやらないとダメそうだけど。
糞はどうしてるのか?
猿「全世界の同胞達よ、共に蜂起せん!長きにわたり我々を虐げてきた毛無し連中に目にもの見せてくれよう!」
12モンキーズの方を想像した
宇宙飛行士がワット・ポーの涅槃仏の遺跡を見付けて「ここは未来の地球だったんだ!」と愕然とする展開が
うちの田舎では熊は臆病だから恐くない、見え張りの猿が本当に恐いって爺さん婆さんが言ってるぞ
猿のリーダーはもちろんシーザー?
シーザーがコーネリアスのおとっつぁんだったとは…