Web漫画「ネコマン」
ネコマンというWeb漫画を描いているのですが、たまに漫画をどうやって描いているのか聞かれます。少しは需要あるかなということで、自分のメモを兼ねて書いておきます。
ちなみに完全自己流ですし、多分いくつも禁じ手を使っているのであんまりオススメはしないです。
必要な物
- Mac
- iPad
キャラクタ・アイディア
まずはキャラクタとアイディアですね。キャラクタは困ったらとりあえず自分が好きな漫画の主人公を適当にうろ覚えで描いてみるとよいです。ほら、全然似てないでしょ?それをオリジナルキャラにしちゃうっていうのがわりと手軽です。後は好きなキャラクタをちょっと変えてみるとかね。
えっ、それパクリじゃないかって?大丈夫「手塚治虫以降の漫画は全部手塚治虫のパクリだ!」って誰か偉い人が言ってました。まずは模倣から入りましょう。そのうちオリジナリティも出て来るでしょう。ちなみに私は、藤子・F・不二雄先生の影響をだいぶ受けていますね。
アイディアとか話のネタは、最近あった出来事とかを描くとよいのではないでしょうか。普通の出来事も漫画にすると結構良い感じになったりします。ちなみにネコマンは半分以上がノンフィクションです。何故かシュールと言われますが。
あとは、適当に描き出すと意外に思いついたりします。ネコマンも1コマ目描いているとき4コマ目どうするか決まってないとかよくあります。
漫画を描く
メイン作業です、ここではiPadを使います。
絵と吹き出しを描く
こんな感じでだらーっと描いてます。手塚先生が見たら激怒するかも。ペンは一度買ったのですが、イマイチうまく使えなかったのでずっと指で描いてます。
私はキャラをヒゲから描くのでよく驚かれます。ヒゲは重要。後で文字を入れるので、ここで吹き出しも描いちゃいましょう。大きめがポイント。書道に自信があればここで文字書いてもよいです。
あとどうでもよいのですが、妻によると漫画を描いているときの私の足の指が「ギュッ」となっていて面白いらしいです。確かに無意識にこうなっている。
使用するソフト
使っているのは「Penultimate」というお絵描きアプリです。描きやすくてよいです。アプリ開発者はまさかこれで漫画を描く人が現れるとは夢にも思わなかったのではないでしょうか
絵の保存
カメラロールに保存するだけ、下の画面参考に。これで1コマ完成です。
iCloudでiPadとMacを同期していると保存した瞬間Macに画像ファイルが同期されるので楽です。まあよくわからなかったらメールとかで送れば大丈夫です。
漫画の形式
4コマ漫画だったらこれを4回繰り返せば絵は完了。基本なので最初は4コマ漫画にしておきましょう。正直他の漫画の書き方はわからないです。
4コマ漫画は、起承転結を意識するとグッとよい感じになります。漫画「けいおん」とか読んでもほとんどの話がちゃんと起承転結になっているのが分かると思います。
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文字を入れる
Macにデフォルトで入っているプレビューというアプリを使います。このアプリが結構万能で色んなフォーマットを扱えるし、色々な編集できちゃいます。
上の絵の青くなっているアイコンをクリックすると文字入力できます
残念ながら縦文字は入力できません。ここで常人はプレビューではダメだと諦めるところですが、発想を逆転させましょう。「横書きしかできないんだったら横書きでもいいじゃないか!」
本だって横書きの本もあるし、漫画も横書きでいいじゃんということです。意外にLINEとかで若い人は横書きにも慣れていると思うし、グローバルに売り出すことを考えると横書きは結構有利だと思います(日本の漫画を横書きに直すのは凄い大変らしいです)。
そもそもネコマン読んでいる人の90%は横書きだってことに気づいてないのじゃないかなと思います。そんなもんです。古い枠組みにとらわれる必要は何もありません。
写真の背景と漫画のキャラクタを合成しよう
ここからちょっと高等テクニック(?)です。背景が真っ白だと寂しいので、たまには背景を入れてみましょう。背景は写真を使うのがよいでしょう。プロもよくやるテクニックです(多分)。漫画っぽくエフェクトをかける等をするとなお良いと思うのですが、面倒くさいリアル指向なのでそのまま使うことにします。
背景の書き出し
まずは背景を1730x1436のサイズで書き出します。自分はApertureってソフト使っていますけど、多分無料のiPhotoとかでもできると思います。
キャラクタの抜き出し
次に漫画をプレビューで開きます。ちなみに合成するときは、キャラクタのふちが繋がってないとダメ(隙間があるとNG)だから注意してね!
そして上の絵の青くなっているアイコンをクリックした後、キャラクタ以外の空白部分をクリックしてそのまま左にドラッグします。そうすると画面全体が赤くなった後、なんかキャラクタのふちの部分がうにょうにょします。
上の絵のでは分かりづらいけど、うにょうにょするんです(真剣!)そしたらそのまま delete キーを押します。
そうするとPNGに変換しますか?という謎のメッセージが出るので、そのままOK。背景が灰色になります。これで実は透過処理といってキャラクタの背景が透明になっているのです。このあとメニューの編集->コピーを選択。
背景とキャラクタを合成
最初の背景の絵を開いたあと、おもむろに編集->ペーストを選択。好きな場所に漫画を重ねられます!
こんな感じ。凄い漫画っぽい!?
その他のテクニック
集中線を描くアプリとかもあるので、こういうの使うのも手軽でよいかもしれませんね。
投稿しよう
これで漫画描けたね。漫画描けたら色々な人に見てもらいましょう。
ブログに投稿
ブログと漫画って結構相性よいのじゃないかなと思います。はてなブログも結構漫画とか更新しやすい方なのじゃないかなと思います。結構漫画描いている人もいるような気がします(適当)。
漫画投稿サイトに投稿
漫画を投稿できるサイトがあります。特に出版社が金の卵を発掘するために積極的にやっている場合も多いです。
オススメはマンガボックス インディーズ。簡単に投稿できちゃうし、頻繁にランキング戦をやっていて人気がでると賞金もらえたり、デビューできたりするみたいです。
まとめ
昔はたくさんの人に漫画見てもらうにはプロになるしかなかったけど、今はこうやって簡単に漫画描けて、色んな人に見てもらえるのですから凄いですね。ツールは本格的なものは高いですが、それであきらめてしまう前にこうやって色々工夫してやってみるのもよいのじゃないかなと思います。iPadもっていなかったら、紙にサインペンで描いたやつiPhoneのカメラで撮ってアップしてもよいかなと思います。子供の頃の漫画家になりたいという忘れかけていた夢をこうやって実現できたので個人的には結構満足していますw
意外にできるものなので、やってみるとよいと思います。私も30超えてから初めて漫画描いたので多分誰でもできるはずです。
画力の無さに関しては、ガモウひろし先生に何度も勇気を頂きました。
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ソフト乗り換えました
Penultimateがアップデートで使いづらくなったので、有料アプリのProcreateに乗り換えました。詳細は以下です。