こんばんは。前回の記事は内容があっちゃこっちゃ行っちゃってるのに関わらず拍手、コメントいただけてとても嬉しく思います。本当にありがとうございます(*^_^*)。
私にはちょっとつかみどころがないゲームでした。主人公っぽいキャラがたくさんいてどの人にフォーカスしていいのかわからなかった。でもそれくらい皆ドラマを持った生き方してるって事かな。どのシナリオも結構重かった。
ティアブレはSFなんだけどファンタジー物よりファンタジー?。化学の後ろ盾がなくて戸惑う。ハハハ。でも3000年後の未来なんてこういう風になんでもありの世界かもしれない。とにかく私の想像を超えた科学力で私の理解力がついていけない事が多かったです。
救いがあるんだかないんだかやり終えた今もよくわからないストーリーなのですが科学の力を過信するとこんな風になっちゃうんだよという人類への戒めのようなゲームでした(スケール大きすぎ)。
ではここからネタバレ感想です。
ううむ、一番貼りたいキャラのアイコンは存在しない!てなわけでクレイドルくんを貼りました。 ※「悠久のティアブレイド -Lost Chronicle-」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社およびデザインファクトリー株式会社に帰属します。
ティアブレイドの世界は摩訶不思議。ナノマシンがあるほど技術が発達してるのに、巨大ロボットが剣で本気で戦っちゃう。。。。そういうちぐはぐなのはプレイしていて辛い。でも多いよね、こういう設定。スターウオーズもそうだし。
ナノマシンも、触ったものが全部砂になっちゃうんなら着ている服とか、靴、足元とかどうなっちゃってるんだろ。。。と心配しました。地球(なのかわからないけど)丸ごと消えちゃいません?
鳥など小動物がネオスフィアにいるんだけど、この子たちの先祖は毒ガスで死ななかったのかな?クレイドルが作ってくれたロボットってわけでもないみたいだし。それならそれこそ人型ロボットとか作ってあげれば元祖イブも気が狂わずにすんだよね。謎。
では唐突にキャラ別感想入ります。攻略順です。
シュド(実は14話までジュドだと思ってた。シュドって言いにくい)。
もしかして、缶詰の中身選んだ時が運命の分岐点だった?。でも人生なんてこんなものかもしれないですね。好みが合う人と一緒になるのが一番。浅いと思ってたけど深かったのか。食の選択肢は。
シュドは当たり障りのない好青年って感じでした。近所のおばあちゃんの荷物を持ってあげたりして「あんたいい子だねえ」って言われそう。すごくいい人(でもずっと独身)。
前世(なのかな?生まれ変わってなくて生まれ直してる感じだけど)でも二人は出会ってたというのは感動ポイントでしたね。そして過去を思い出しても2人目のイブに一途な所がよかった。やっぱり優しい。
擬似人間なのに環境汚染で病気になるって不思議。使い捨てにしたいから短時間で消耗されるように出来てるのかな。私がアルカディアだったらずっと丈夫で散々こき使ってから死ぬときゃポックリ設定にしたい(アルカディアより無慈悲な暴君になれる自信あり)。
シュドは1周目に攻略したので話に付いて行くのに精一杯だったのが残念でした。こういう見知らぬ土地のお話だと、初めは世界観を把握するのに時間がかかってしまいます。そんなわけであまり恋愛要素を楽しめませんでした(だからキャラ別感想がゲーム全体に関してのツッコミになってしまった)。
アタルヴァ
ずっと夢に見てた人に会えるってまさに運命。感動なんですが、二人目もこの流れだったので皆違う形で運命の人になっちゃう?とこの時点ではすごく心配してました(この流れをぶった切ってくれたヤジュルに感謝)。
真面目系だけど抜けてるから親しみやすい。偉そうにしてても憎めない。可愛いです。運動が出来ないところが乙女ゲームらしくなくてよろしい。いつもだったらガリ勉っぽい子が意外と力持ちだったりするけど、アタルヴァは身も心もモヤシです。
もうストーリーがおぼろげになっちゃったんですがメガネのクローンお兄さんに沢山助けられたんでしたっけ?消滅しちゃいそうだったけど大丈夫でよかったね(適当感想)。生きる気力を失ったアタルヴァがイブのお陰で立ち直っていく過程はハラハラしました。あんなどん底の人とどうやってハッピーエンドに行くのかなと思ってたらあっさり復活。
それにしてもアタルヴァもロウに似てないけどメガネの方は全くの別人ですね。クローンには見えない。
ヤジュル
チャラ男が真面目だったって設定のキャラは乙女ゲーム界では多いですがヤジュルは早い時点で悪魔が乗り移ったのごとく活躍しましたね。
悪くなってからの方が100倍魅力的。イライラさせられるのにニヤニヤしちゃう展開でした。私は外道も好きなんですよ。ははは。ためらいなくシュドを撃つシーン、初めは唖然としましたがトゥルーエンド回収くらいまで行ったら、『待ってました!!』って感じでした。
中盤、ヤジュルが自分の過去を話すイベントでイブがヤジュルの前髪を下ろすシーン、皆様はどう思いました?私はこのイブって主人公、乙女ゲーマーが前髪下ろした攻略キャラに惚れ直すのよく知ってるな〜と感動しました(巷の乙女ゲームの感想記事読んでるとしか思えない。ハハハ)。でも乙女ゲームの神様は気まぐれでヤジュルに限って前髪が上がってるお姿の方が格好いいんですよ!!!涙!!!
ヤジュルのハッピーエンド、前の二人に比べたら色々な事が綺麗におさまったんじゃないかな?大気汚染もナノマシンで元どおりだし、クレイドルもいつもの感じで他の人のルートの様にぶっ壊れてないもんね。シュド、アタルヴァも元気そうでなにより。
それにしてもユニオンの騎士達がヤジュルに対してとっても寛大な事に対して感動すら覚えますね。ユニオンの全国民と国土、全てを滅ぼした元凶とも言えるのに。。。それにくらべてヤジュルの小物さ加減が目立ちます。吠えまくるのは罪悪感からなんでしょうね。罰してもらいたいのに救われるのが耐えられない。
ところで、歴史を動かしたいから色々お騒がせしたらしいけど、覚えてる人類が全滅しちゃったんじゃ意味がなさそう。アルカディア一人(一体?)だけが覚えてればよかったのかな。
ヤジュル攻略中、ずっと彼みたいなひねくれた大人キャラがこの天然イブを好きになるのかな〜と思ってしまった。自分が汚れまくってるから純真無垢な真っ直ぐさに惹かれたのかな。どちらかというとアイナの方がタイプっぽいと思う。でも疲れた大人は癒しを求めてるのかもしれない。
ロウ
どんなに魅力的な声でもやっぱり年下っぽいキャラは駄目みたいです。特にロウくんは主人公も弟扱いしていて脈がない感じが余計私の興味を低下させますね。
3000年前に不老不死になった時、ロウはイブを好きだったけどイブはそうでもなかったような。。。友達止まりくらいの人と未来永劫過ごすのも辛そう。あ、でも幼馴染だから家族みたいな感じ?
戦闘中、騎士達がロウに普通に話しかけてくるんですけど、それならなんで2700年前、オリジナルイブが狂っちゃった時に話しかけてくれなかったんだろ。姿形はなくても会話する相手がいるだけでよかった様な気がする。
他のキャラのルートでは報われなかったので自分のルートで幸せな彼をみれるのは良かったです。3000年も探し求めた相手にやっつけられっぱなしじゃ可哀想すぎる。
クレイドル
序盤、声も態度も怪しくて気になった。味方のふりして敵かと思ったら本当は味方、みたいなどんでん返しキャラでしたね。
共通ルートのイブの記憶を消すシーンは切ないです。本当にどうしようもなくて傷つけたくない存在を救うために壊す。人間でもないのにこの決断を下さなければならなかったクレイドルが不憫です。禁忌の力の犠牲者はクレイドルかもしれない。
終盤クレイドルが人型に変化した時、あれって人間の体にロボットの魂を入れたの?ちょうど新しい方のイブと反対みたいですね。あちらは人口の体に人間の脳だから。
このルートの恋愛過程がよくわからなかったんだけど、人間の体をゲットしたとたんイブが好きになっちゃったのかな?結構しっくりいく展開だけど味気ないね。
それにしても柿原ボイス、ロボットに合ってますね。iphoneのsiriになってほしい。一生話しかけ続けます。
イブ
このゲームで私が一番グッときたシーンは旧イブがお墓を作り終わって「終わっちゃった」とつぶやくシーン。だから贔屓目でみてあげたいイブちゃんなんですが、あまりに設定が突拍子もなくてそのシーン以外で感情移入するのが困難でした。あまりにも普通じゃなさすぎる。
脳死状態みたいな旧イブがルートによっては普通にニューイブと(脳内?)会話したり、適切な手助けが出来るのが不思議。脳がなくても普通ですよね、彼女。脳があった頃よりマトモかも。ハハハ。
あと新しいイブ。彼女は「死」も知らないのにどうやって恋という概念を知ったんだろう??この心の変化をもっと丁寧に描写してほしかったな。
ギル
育てのお兄さんギルがトゥルーエンドの隠しキャラなのかと思ってたら肩透かしを食らってしまいました。あんなに外見も中身も素敵で血が繋がってない頼りになる男性を攻略出来ないって一体全体どうなっちゃってるのでしょうか。このショック、もし私がアマゾンでレヴューを書く人なら『ギルが攻略出来なかったので星一つ減らします』って絶対書いた。ハハハ。
どの人のルートでも回想に入るたびにギルが良すぎて他のキャラが霞むなあ。。。とニヤニヤしてました。特にヤジュルルートでの嫉妬風の態度。攻略キャラでない人はああいう態度出さないでください。思わせぶりなんで。ハハハ(涙)。
男性キャラランキングは
ギル→ヤジュル→クレイドル→アタルヴァ→ロウ→シュドかな。
いつもは入れないサブキャラをランキングに入れてしまった。彼が攻略出来ないのは人類の損失です。
このゲームのテーマって一周回って「好きになるのに理由はいらない」なのかな。色々世界の謎が明らかになってくると、自分の意思でなく運命っぽいものに翻弄されて好きにならされてる気分になるキャラもいたりするんだけど、最後にはそういうのが関係なくなって今この自分が目の前にいる方のイブを好きでいいんだって悟る感じ?。惹かれ合う運命なのを認めつつもそれを乗り越えた先の幸せを掴む物語とも言えるかな。うまく言えないんだけど、ストーリーの流れが普通の乙女ゲームよりひねりが効いていた感じがしました。
今年一番良かったゲームではないし、すごく好きになるキャラがいるわけではないけど色々考えさせられるゲームでした。死ぬのは怖いけど不老不死も怖そうだ。プレイしてると人類の未来が恐ろしく思えてきますね。
ティアブレ好きな人は是非、手塚治虫の火の鳥、未来編を読んでほしい。すごくいいから。火の鳥シリーズの2巻目だけど、続いてるわけじゃないのでこの巻からスタートしても平気です。ティアブレ感想、なんだかヘンテコな終わり方になっちゃった。