先日、中村淳彦氏が東洋経済で書いた貧困女性の記事が盛り上がっていたのが*1、中村淳彦氏が書くものにはずいぶん問題が多いことを知らない人が結構いるのを知って、いろいろTwitterで書いていた。
その流れで『ルポ 中年童貞』のAmazonのページを見ていたら、今年の5月9日とかなり最近書かれたレビューがあまりに的確過ぎて、「このレビューは参考になりましたか?」の「はい」をクリックした。
Amazon.co.jp: ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)の Amazon カスタマーさんのレビュー
なぜここまで主観的・一面的な筆運びになるのか。それは著者自身が「キモチ悪い」童貞マインドの持ち主だからに他ならない。あたかも取材対象が語る様々の「キモチ悪さ」の原因は、おしなべて性行為の経験がないことであり、性行為さえすれば、諸々の問題がすべからく解決するかのごとくである。いったいこの著者にとって、性行為はどれほどの万能薬・魔法の杖なのであろうか。これほどに性行為の意味を肥大化させ、神格化させている者を見るのも珍しい。しかし、まさにその着想、性行為を過大評価し崇めるその発想こそが、残念ながら、「キモチ悪い」童貞のそれなのだと知るべきである。世間では、こうした症状を、「こじらせている」という。
とにかく全文に無駄がなく、非常に洗練された、的確なレビューであり、短いのでぜひ全文を読んで欲しいが、特に印象に残った部分を引用させていただく。
レビュアーの人は、「Amazonカスタマー」という初期設定の名前のままで、これが初めてのレビューだったのだが、よほど腹に据えかねて、思わず書いてしまったのだろうか。
現在は、125 人中、124人のが参考になったと投票しており*2、この順位はそうそう変わらないだろう。
埋もれていたレビューが、こうも簡単にトップになって浮かび上がったことにちょっと驚いたので、記録として書いておく。