「ベンツの中古はやめたほうがいい」というフレーズで検索したあなたは、ベンツの中古車購入に対して不安を抱いているのではないでしょうか。“ベンツ=高級車”のイメージが強いため、高額な維持費がかかるんじゃないか?すぐに故障するんじゃないか?リセールがめちゃくちゃ悪いんじゃないか?…とさまざまな悩みが頭をよぎる方が多いと思います。
この記事では、そんな不安を抱えるあなたに向けて、ベンツの中古車選びのポイントや購入時の注意点をわかりやすく解説していきます。
ベンツオーナーである筆者が「ベンツの中古はやめたほうがいい」と思われがちな理由を整理し、それを解決するための知識と対策をお伝えします。この記事を読むことで、ベンツの中古車に対する不安を解消し、安心したカーライフを送るためのヒントが見つかりますよ。ベンツの中古車を購入しようか迷っている方はぜひご覧ください。
- 初めてベンツの中古車を検討している方へ
- ベンツの中古車購入前に知っておきたいこと
- 壊れやすいというイメージは本当か?信頼性の高いモデルの選び方
- リセールバリューが気になる方へ: 賢い選び方と対策
- 経年劣化による性能低下を防ぐために
- 安心して購入するための中古ベンツの選び方
- 中古ベンツ購入のメリットとデメリット
- コスパが良いオススメのベンツは?
- 結論: ベンツの中古車はこう選べば安心
- ベンツの中古車を探すためのオススメのサイト
- ベンツの維持費を抑えるためのオススメのサイト
初めてベンツの中古車を検討している方へ
ベンツの中古車を初めて購入する際、誰しも色んな不安が頭をよぎるでしょう。
高級車ということもあり、特に維持費や修理費用に関する心配が大きいのではないでしょうか。また、ベンツは故障しやすいのではないか、リセールバリューが低いのではないかといった不安もあるでしょう。
このような不安を解消し、安心して中古のベンツを選べるように、本記事では具体的な対策と選び方のポイントを詳しく解説します。初心者でもわかりやすいよう解説していきますので、ぜひご覧ください。
ベンツの中古車に対する不安とその理由
ベンツの中古車を購入する際に多くの人が抱える不安には、以下のような理由があります。
- 修理費用が高いのではないか
ベンツは高級車だから部品交換や修理にかかるコストが他の車種よりも高額になるんじゃないのか?という不安があります。 - 維持費がかさむのではないか
定期メンテナンスや車検費用が高額になったり、燃費の悪さが原因で年間の維持費が高額になるんじゃないか?という不安があります。 - 故障しやすいのではないか
中古車になると、特に電装系やエンジン周りに不具合が出やすいというイメージがあり、信頼性に対する不安があります。 - リセールバリューが低いのではないか
ベンツは新車価格が高いため、中古で購入した後、売却する時に価値が大きく下がることが心配されます。
しかし、これらの不安は全て本当だとは限りません。中には「ベンツ=高級車」というイメージが強いゆえに生じる先入観も含まれています。
ベンツの中古車購入前に知っておきたいこと
ベンツの中古車を購入する前に、知っておくべきポイントがいくつかあります。
高級車というイメージが強いベンツには、維持費や故障に関する懸念がつきものです。購入後に後悔しないよう、ベンツの維持費や故障に関する情報を正確に理解しておくことが重要です。
このセクションでは、ベンツの中古車の「維持費」や「故障」は実際のところどうなのか?という正確な情報と、安心して購入するための実践的なアドバイスをご紹介していきます。
ベンツ中古車の維持費は本当に高い?
ベンツの中古車を購入する際、多くの人が心配するのが維持費ではないでしょうか。高級車というイメージが強いゆえ、修理費用やメンテナンスにかかるコストが他の車種に比べて高くなるという印象がありますが、実際のところどうなのか?というと…
「国産車よりは高い」と言えます。少なくとも国産車、ベンツの両方を所有した経験がある筆者はそのように感じています。なぜ維持費が高くなるのか?というと、主に以下の理由が挙げられます。
- ディーラーの作業工賃が高い
- 純正の部品代が高い
- 部品の寿命が短い
基本的にディーラーの作業工賃は「時間当たりいくら」と決められています。国産車ディーラーの作業工賃は概ね1時間当たり7,000〜8,000円ほどが相場ですが、ベンツ(シュテルン)の場合はなんと15,000円以上。ざっと国産車の2倍にも上り、これが維持費を底上げしている原因と言えます。
ベンツの維持費が高い理由②:純正の部品代が高い
純正パーツは、国産車のパーツに比べて高額になるものが多いです。例えばホイールであれば、トヨタクラウン用のモデリスタホイール(21インチ)は1本で7万円であるのに対し、ベンツAクラスの純正ホイール(18インチ)は1本11万円。ざっと1.5倍以上になります。その他の部品も、国産車に比べるとベンツの部品は高額です。
ベンツの維持費が高い理由③:部品の寿命が短い
ベンツの部品は国産車に比べて寿命が短く、交換サイクルが早いです。例えば、ベンツを含む輸入車の場合、ブレーキパッドだけでなくブレーキディスクまで消耗品扱いです。これは部品の寿命よりもブレーキの制動性能を優先した設計になっていることが背景にあります。街中で見かけるベンツやBMWのホイールが真っ黒になっているのを見かけた方も多いと思いますが、あれはブレーキダストが原因で、パッドとディスクなどの部品がすり減っている証拠です。
詳細は以下のページで解説していますので、ぜひご覧ください。
kamas-cars.hatenablog.com
ベンツの維持費を抑えるポイント
先ほどのセクションで解説した通り、ベンツの維持費は他よりも高額になることが多いです。しかし、工夫次第で維持費を抑えることは十分可能です。のセクションでは、ベンツの維持費を抑えるポイントについて解説していきます。
ベンツオーナーである筆者がオススメするベンツの維持費を抑えるポイントは以下の通り。
- 保証サービスをうまく使う
- 民間の整備工場をうまく使う
ベンツの維持費を抑えるポイント①:保証サービスをうまく使う
ベンツの維持費を抑えるには、ベンツの正規ディーラーが提供している保証サービスの利用が効果的です。具体的には、以下のようなサービスがあります。メルセデスベンツの中古車には、年式に応じた様々な保証プログラムが用意されています。
メルセデス・ベンツ 認定中古車プラスより引用
- 認定中古車保証 ベンツの正規ディーラーで認定中古車を買った場合、購入から2年間は故障修理が無料で受けられます。この制度は2023年6月に改定され、新車登録から10年未満の車両であれば走行距離無制限で2年保証となりました。 他のメーカーの認定中古車は、1年しか保証されない場合が多いので、ベンツの認定中古車はかなり手厚い保証ですね。詳しくは以下ページで解説しています。
- メルセデスケア 新車購入から3年間、走行距離無制限で定期メンテナンスや修理などのサービスが無料で受けられる保証プログラム。「ほら、新車だけじゃん」と思ったあなた。いやいや、新車登録から3年以内の中古車(認定中古以外でもOK)であれば、継承手続きさえすればメルセデスケアを受けることができますよ。
- メンテナンス・保証プラス メルセデスケア終了後の2年間、定期メンテナンスと修理の保証を延長できる有償のプログラムです。このサービスに加入するには、メルセデスケアの対象車両であり、かつ1回目の車検前(新車登録から35ヶ月以内)までに申し込む必要があります。 中古車であってもメルセデスケアの継承手続きさえしてあれば加入できますが、一番安いAクラスの加入料金でも25万円ほどかかります(2019年時点)。
- 保証プラス メルセデスケア終了後の2年間、修理の保証を受けられる有償のプログラムです。「メンテナンス・保証プラス」より安いですが、オイル交換などの定期メンテナンスは受けられません。 中古車であってもメルセデスケアの継承手続きさえしてあれば加入できますが、一番安いAクラスの加入料金でも14万円ほど(2019年時点)。
- メンテナンスプラス メルセデスケア終了後の2年間、「法定点検」や「定期交換部品/消耗品の交換・補充」のメンテナンスが受けられる有償のプログラムです。「メンテナンス・保証プラス」より安いですが、故障の修理費用は保証されません。 中古車であってもメルセデスケアの継承手続きさえしてあれば加入できますが、一番安いAクラスの加入料金でも13〜17万円ほど(2019年時点)。詳しくは以下ページで解説しています。 メンテナンスプラスは元が取れる?ベンツオーナーが徹底解説! - kamas's CARLIFE
- メンテナンスプラス ライト 加入から2年間、「法定点検」などのメンテナンスサービスが受けられる有償のプログラムです。こちらはいつでも加入でき、どこで買った中古車でも加入できますが、一番安いAクラスの加入料金でも13万円ほど(2019年時点)。
【朗報】ベンツの認定中古車の保証期間が全車種2年に! - kamas's CARLIFE
ベンツの維持費を抑えるポイント②:民間の整備工場をうまく使う
正規ディーラーでは信頼性の高い修理やメンテナンスを受けることができますが、コストは高くなりがちです。そのため、正規ディーラーではない、民間の整備工場をうまく使うことでベンツの維持費を格段に抑えることができます。
民間の整備工場がオススメな理由1:作業工賃が安い
民間の整備工場であれば工賃は国産車ディーラーか、それ以下の場合が多いです。そのため、同じ作業を依頼しても修理費がディーラーの半分以下だった…なんてこともザラ。
民間工場だと作業精度に問題があるのでは…?と思われるかも知れませんが、外車の修理・メンテナンスの実績があるショップを選べばしっかりとディーラーと遜色ない作業をしてくれますよ。
民間の整備工場がオススメな理由2:ASSY交換でない
正規ディーラーではメーカーが定めたマニュアルに従って修理を行うためアッセンブリー(ASSY)交換となるケースが多いです。つまり、正規ディーラーは1つの部品だけ交換すれば直るはずの修理でもアッセンブリーごと交換してしまうため、不必要に修理代が高くなってしまいます。
また、メーカーが指定したマニュアルに従うがあまり、本来の不良箇所と違う部品を交換するケースも散見されます。「それ交換しても直らないんじゃない…?」「その部品、前にも替えたんだけど…」と思うような部品まで交換するので、修理費も高くなってしまうんですよね。
しかし民間の整備工場の場合、ASSY交換ではなく必要最低限の部品交換のみで対応してくれるため修理費が安くて済みます。さらにメーカーの修理マニュアルに従う必要がないため、状況に応じて柔軟に対応してくれます。アナログな方法であっても、しっかりと原因特定を行ってくれれば”無駄“な修理費を払わずに済みますよね。
民間の整備工場がオススメな理由3:リビルト品や社外品も活用してくれる
民間の整備工場の場合、ケースバイケースですがリビルト品や社外品も活用してくれます。
リビルト品とは廃車となった車から抜き取った利用可能な部品のこと。中古品とは言え、一定の品質基準・状態を満たしたものですから、機能としては新品同様。新品に比べて価格が安いためリビルト品は修理費を抑えるのに最適です。
また、部品によっては純正品より耐久性があって高品質な社外パーツが存在します。一般的に純正部品より社外品の方が安価なので修理費の抑制にも有効です。
正規ディーラーではこのような純正部品以外を使用することは稀ですが、民間の整備工場であれば要望に応じて積極的にリビルト品・社外品を使ってくれるので、修理費を安く抑えることができますよ。
保証切れのリスクを回避するには
中古のベンツを購入するにあたって、新車保証がないため高額な修理費・メンテナンス費が必要になるんじゃないか?と心配される方も多いでしょう。
このような、保証切れのリスクを回避するには、以下の選択肢がオススメです。
- 新車登録から3年以内の中古車を買う
- 延長保証に加入する
- 認定中古車を買う
- 信頼できる中古車販売店で購入する
新車登録から3年以内の中古車を買う
ベンツの中古車の場合、新車登録から3年以内であれば新車保証(メルセデス・ケア)を継承できます。手続きは必要ですが、認定中古車以外でも継承可能です。そのため、新車登録から3年以内のベンツであればどこで買っても新車と同じ保証を受けることができ、故障したときの修理費はタダになる上、費用を負担することなく正規ディーラーで定期メンテナンスを受けることができるのです。
延長保証に加入する
新車登録から3年が経過すると、新車保証(メルセデス・ケア)は使えなくなります。その後の修理費やメンテナンス費用が心配な場合は、新車登録から3年以内の間に「メンテナンスプラス」や「保証プラス」といった有償の延長保証プランに加入しておくことがオススメです。
認定中古車を買う
正規ディーラーで認定中古車を買うと、「認定中古車保証」が付帯します。これにより、購入から2年間は万が一故障しても修理費がかかりません。故障による高額な修理費がかかるリスクを避けたいのであれば、認定中古車の購入がオススメです。
信頼できる中古車販売店で購入する
正規ディーラー以外で中古車を買う場合、必ずベンツを整備できる販売店で購入するようにしましょう。「売りっぱなし」のお店からは買わない方が吉です。なるべく欧州車の整備実績が豊富で、診断機を保有している販売店が望ましいですね。そうすることで、正規ディーラーで高額な修理費を払うリスクを回避することができます。
壊れやすいというイメージは本当か?信頼性の高いモデルの選び方
ベンツの中古車には「壊れやすい」というイメージがつきものですが、実際にはモデルやメンテナンス状況によって信頼性が大きく異なります。特定のモデルや年式によって信頼性が高いものもあり、選び方次第でトラブルのリスクを大幅に減らせます。このセクションでは、壊れやすいというイメージがどの程度現実に即しているのかを検証し、信頼性の高いモデルを選ぶためのポイントを解説します。
ベンツが壊れやすいのは本当?
「ベンツは壊れやすい」というイメージを抱きがちですが、果たしてそのイメージは事実なのでしょうか?これまでの筆者の経験から言うと…
国産車よりは壊れやすいというのが実情です。
筆者が所有しているベンツCクラスについて、これまでの故障歴を抜粋してご紹介します。総じて”贅沢装備“に関する不具合が多く、走行に支障のある不具合は比較的少ない印象です。
- ①ドアハンドルLED不具合
Cクラスは夜間にドアハンドルが光るようになっていますが、フロントドア側だけやや明度が低くなる不具合が発生。 - ②シートバックポケット不具合
運転席/助手席の背面のポケットが開きっぱなしになる不具合が発生。ゴム紐が伸び切ってしまうことが原因のようです。筆者はDIYで修理。気になる方は以下の記事をご覧ください。
kamas-cars.hatenablog.com
- ③パヒュームアトマイザー不具合
エアコンに香水の香りを混ぜて放出する機能がありますが、内部のホースが折れ曲がっていたため香りがしない不具合が発生。これもDIYで修理を実施。気になる方は以下の記事をご覧ください。
kamas-cars.hatenablog.com
- ④エアサス故障
筆者が所有するCクラスはエアアス仕様車なのですが、エアサスが故障して車高が下がる不具合が発生。詳細は以下ページで解説しています。
kamas-cars.hatenablog.com
信頼性の高いモデルの選び方
購入後の故障トラブルを避けるには、信頼性が高く壊れにくいモデルを選ぶことが重要です。ベンツの中でも故障リスクが少ないモデルを選ぶポイントをご紹介していきます。
- 高年式の個体を選ぶ
- エントリーモデルを選ぶ
- モデル末期の個体を選ぶ
高年式・低走行の個体を選ぶ
車は一般的に年式が古く走行距離が長いほど経年劣化による故障リスクが増えるので、特別な理由がない限り、古いモデルは避けて高年式の新しいモデルで、かつ走行距離が少ない個体を選びましょう。さらに中古車の場合、前オーナーの整備状態によってコンディションが左右されます。新しい個体であれば新車保証期間中に正規ディーラーで質の高い整備していた可能性が高いため、良好なコンディションを保っている個体が多いと言えます。
エントリーモデルを選ぶ
ベンツの高級モデルにーは至る所が電動化されている上、様々な機能がついています。その反面、高級モデルになるほど部品点数が増えるため故障リスクは高くなる傾向にあります。実際、筆者が所有するCクラスで経験した故障を振り返ってみると、いわゆる”贅沢装備“の不具合が多いです。
そのため、故障リスクを減らしたいのであれば、機能が少ないエントリーモデルを選びましょう。特にエアサスは優れた乗り心地や可変性のある足回りのセッティングを提供できるため高級モデルに多い装備ですが、故障リスクが非常に高い装備です。故障リスクを避けたいのであれば、エアサスよりもバネサスの方がオススメです。
モデル末期の個体を選ぶ
ベンツはフルモデルチェンジ・マイナーチェンジ以外にも頻繁に仕様変更がなされています。不具合の多い部品がこっそり対策品に改良されている、というケースは珍しいことではありません。
そのため、モデルチェンジ前の個体、すなわちモデル末期の個体の方が故障リスクが少ない傾向です。どうしても新旧モデルを比べると新型が欲しくなりますが、新型は最新技術が惜しげなく投入されている反面、初期不良が多いので注意が必要です。
リセールバリューが気になる方へ: 賢い選び方と対策
ベンツの中古車を購入する際、リセールバリューを考慮することは非常に重要です。特に価格が高いベンツにおいては、購入後の価値がどの程度維持されるかによって、総合的なコストパフォーマンスが大きく変わります。このセクションでは、リセールバリューが高いモデルの選び方や、価値を維持するための具体的な対策について解説します。これにより、購入後も安心してベンツを所有することができます。
リセールバリューが良いモデルは?
リセールバリューを高めるためには、人気のあるモデルと年式を選ぶことが重要です。世界的に需要が高いモデルであれば、売却時に高い価値を保ってくれます。市場での評判や需要を調査し、長期的に価値を保つ可能性が高いモデルを選びましょう。
リセールバリューの良いベンツのモデルは以下の通り。
- GLB
- GLA
- Gクラス
- Cクラス
- CLA
- Sクラス
1位:GLB
GLBはGLAより一回り大きいSUVとして2020年にデビューしたニューモデル。日本の道路事情に合致した取り回ししやすいサイズ感でありながら、3列シートを備えた実用性バツグンのSUVです。ゴツゴツした四角いデザインも人気の要因の一つです。
2位:GLA
GLAはAクラスをベースにしたコンパクトSUV。Aクラスと同じぐらいの大きさで取り回ししやすいサイズ感を持ちつつ、SUVならではの車高の高さで乗り降りしやすく、アイポイントが高く運転しやすいのが利点です。
3位:Gクラス
1979年にゲレンデヴァーゲンとして発売されたモデルで、現在に至るまで根強い人気があります。オフロードでの並外れた走破性ゆえ、世界中で人気が高く、限定モデルやAMGモデルだとほとんど値下がりしないほどのリセールバリューを誇ります。
4位:Cクラス
Dセグメントセダンとしてベンツの主力商品として最も売れているモデルです。BMW 3シリーズやアウディA4など競合が多いセグメントで長く売れているだけあって非常に完成度が高く、スポーツ性の高い走りが人気です。
5位:CLA
Aクラスをベースにした4ドアクーペで、スタイリッシュなシルエットが人気です。取り回ししやすいコンパクトなサイズでありながら、ベンツらしい威圧感のあるデザイン。シンプルに「カッコ良さ」が人気の要因でしょう。
6位:Sクラス
ベンツのフラッグシップモデルとして君臨するSクラス。フルサイズセダンのズバ抜けた威圧感と煌びやかな内装で、非常に豪華なモデルです。現行モデルはリセールが良いのですが、フルモデルチェンジで“型落ち”になると値下がりしやすいので注意が必要です。
※独自の統計による値です。「3年後の残価率」は2021〜2024年モデルの中古車価格から算出しています。モデルチェンジの影響を取り除くため、当該期間内にフルモデルチェンジした車種は旧モデルで計算していますが、マイナーチェンジの影響は考慮しておりません。ご承知おきください。
リセールバリューを高めるポイント
コストパフォーマンス良くベンツに乗るためには、なるべく価値を落とさずに乗ることが重要です。ベンツのリセールバリューはメンテナンスやカスタム次第で大きく左右されます。ベンツのリセールバリューを下げないためにはどんなポイントに気をつければいいか、その対策について解説してきます。
- ディーラーでメンテナンスを行う
- カスタムせず純正を維持する
ディーラーでメンテナンスを行う
車を売却するとき、その車のコンディションが査定額に影響することがあります。適切なメンテナンスを行い、良好なコンディションを保っている個体の方が高く売れることが多いです。その際、最も分かりやすくアピールできるのが「ディーラーメンテナンス」で、いわゆる「正規ディーラー車」と呼ばれる状態が良好なコンディションを保っていると判断されます。そのため、リセールバリューを落とさないためには正規ディーラーでメンテナンスを行うのがオススメです。
カスタムせず純正を維持する
中古車市場においては、カスタムカー(改造車)は敬遠されるケースが多いです。ベンツの場合、国産車以上に「純正」であることが重要視され、社外品のパーツに交換されていると価値が下がるケースが多いです。そのため、リセールバリューを落とさないためには純正のまま乗ることがオススメです。どうしてもカスタムしたい場合、純正オプション品や、AMG用の純正パーツを使ってカスタムするのが望ましいです。
経年劣化による性能低下を防ぐために
ベンツの中古車を長く快適に乗り続けるためには、経年劣化による性能低下を防ぐことが重要です。適切なケアを行うことで長期間にわたってその素晴らしい性能・乗り味を維持することが可能です。このセクションでは、購入前に確認すべきチェックポイントと、購入後に長く快適に乗るためのメンテナンスについて説明します。
購入前に確認すべきチェックポイント
中古車の購入前に経年劣化を見極めるためには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。また、車両のメンテナンス履歴や修理履歴をしっかり確認し、どのように管理されてきたかを把握することも、購入後の安心につながります。
具体的にチェックすべきポイントは以下の通り。
- 「持病」が出ていないか
- 消耗品が交換されているか
「持病」が出ていないか
まずチェックすべきは、そのモデルで発生しやすい不具合、いわゆる「持病」が出ていないかどうか?その対策がされているか?をチェックしましょう。
エアサス装着車であれば車高が水平に保たれているか、車高の上げ下げがスムーズに出来ているかをチェックした方が良いですね。もし「右より左のが車高が低い」とか「エアサスの動きが渋い」といった症状があればエアサスに不具合が出る可能性が高いです。また、その対策としてエアーコンプレッサーを直近で交換した整備履歴があればしばらく安心ですね。
このように不具合が発生しやすい箇所について事前に調べ、対策されているかどうか確認することで購入後の不具合を防ぐことができます。
消耗品が交換されているか
タイヤやブレーキ、バッテリーなどが消耗していると本来の性能が出ないため、交換が必要です。中古車を購入する際は、適切な頻度で消耗品が交換された履歴があるか確認するようにしましょう。
タイヤであれば溝やヒビがないか、ブレーキであればディスクの「段付き」がないか、バッテリーであればパワーシートの稼働速度が遅くないか、などについてチェックすると良いでしょう。
長く快適に乗るためのメンテナンス
ベンツを長期間快適に乗るためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。オイル交換やフィルターの交換などの基本的なメンテナンスに加え、サスペンションやブレーキの状態を定期的にチェックし、必要に応じて部品を交換することで、性能低下を最小限に抑えることができます。
ちなみにモデルによって若干違いますが、ベンツのメンテナンスパックの内容は概ね以下の通り。
- エンジンオイル
- オイルフィルター
- エアコンフィルター
- ワイパーブレード
- ブレーキオイル
- ブレーキパッド
- ブレーキディスク
- スパークプラグ
- ファンベルト
- その他ディーゼルエンジンのAdBlueなど
ブレーキパッドだけではなく、ブレーキディスクも消耗品扱いであることに注意が必要です。
安心して購入するための中古ベンツの選び方
中古のベンツを安心して購入するためには、信頼性と品質にこだわった選び方が重要です。ベンツは高級車であるため、特に中古市場では多くの選択肢が存在しますが、選び方を誤ると後悔することにもなりかねません。このセクションでは、次に紹介するポイントを押さえることで、質の高い中古ベンツを選び、不安を解消して安心して購入できる方法を解説します。
状態の良い中古車を見極める方法
中古のベンツを購入する際、最も重要なのは車両の状態を正確に見極めることです。良好な状態の車を選ぶことで、購入後のトラブルを避け、安心して長く乗ることができます。このセクションでは、状態の良い中古車を見極めるための具体的な方法について解説します。
状態の良い中古車を選ぶポイントは以下の通り。
- 使用感の少ない個体を選ぶ
- 履いているタイヤをチェックする
- 信頼できるお店で買う
- 認定中古車を選ぶ
- 現車確認がオススメ
使用感の少ない個体を選ぶ
状態の良し悪しを見極める一つの方法は、使用感の少ない個体を選ぶことです。距離や年式の割に擦り傷や汚れが少ない個体であれば、大事にされていた可能性が高いからです。
内装であればステアリングやフロントシートは擦れやすい箇所なので、チェックするようにしましょう。特に運転席シートのサポート部分は乗り降りによって擦れやすいので要チェックです。その他、ホイールのガリ傷の有無も状態の良し悪しを見分けるポイントの一つです。
履いているタイヤをチェックする
中古車の場合、前オーナーのメンテナンスの内容によってコンディションの良し悪しが左右されます。そのため、前オーナーがどれだけお金を惜しまずに整備してきたかが重要です。それを見分けるポイントとして、履いているタイヤの銘柄・状態をチェックすることが効果的です。
タイヤは高価な消耗品なので、その車にどれだけお金をかけているか一目で分かるポイントです。例えばバリ溝の国産ハイエンドタイヤを履いた中古車と、ツルツルのアジアンタイヤを履いた中古車であれば、前者を選ぶことをオススメします。なぜならば、後者はタイヤ以外の消耗品もお金をかけておらず、必要なメンテナンスも施していない可能性が高いからです。
状態の良い中古車を選ぶには、惜しみなくメンテナンスにお金をかけた個体を探しましょう。
信頼できるお店で買う
素人が初見で見て状態の良し悪し見抜くのは簡単ではありません。そこで、その中古車販売店が信頼できるかどうかを視野に入れるのもポイントの一つです。
「中古車の売り買いは騙し合い」なんて言われることもある中古車業界。利益重視で在庫車を売り捌くことだけを目的にしている中古車販売店があるのも事実です。そのような販売店でベンツを買うと、目に見えない気づきにくい不具合を抱えたまま売りつけられることになりかねません。
そのため、状態の良い中古車を選ぶには信頼できるお店から買うことをオススメします。
認定中古車を選ぶ
車の状態の良し悪しを見抜くのも難しいですが、その販売店が信頼できるかどうかも初見で見抜くのは難しいですよね。どこで買えばいいかわからない…という場合はとりあえず正規ディーラーで認定中古車を買うことをオススメします。
認定中古車であれば、正規ディーラーでメンテナンスをしていた個体で、かつ一定の基準を満たした中古車が並びます。正規ディーラー車なら盲目的に信じて良い…という訳ではないですが、何より購入後のサポートも手厚いので購入後に万一のトラブルがあっても安心できるのは嬉しいですね。
現車確認がオススメ
車の状態の詳細を確認したい場合、必ず現車確認することをオススメします。
中古車サイトには「車両品質評価書」という車の状態を評価した書類が添付されていることがあります。これを見れば傷の位置などが一目で分かるようにはなっているのですが、やはり現車確認をすると評価書にはない傷も存在します。評価されてから陸送される過程でも傷がつくこともありますし、評価員の見落としの可能性もゼロではありません。
そのため、その車の状態を完璧に把握したいのであれば、必ず現車確認するようにしましょう。
中古ベンツ購入のメリットとデメリット
中古ベンツを購入する際には、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解しておくことが重要です。新車と比較した際の価格や装備のバランスを考慮し、自分にとって最適な選択をするためには、情報を整理して判断する必要があります。このセクションでは、中古ベンツのメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。
メリット①:型落ちでも安全装備は十分
車の性能が日々進化していますが、ベンツの安全装備は常に最先端であることが特長です。そのため、型落ちであっても十分過ぎるほどの安全装備を備えているモデルが多いです。
例えば、筆者が所有しているW205世代のCクラスを例に取って見てみましょう。W205は2014年にデビューしたので、もう10年前のモデルになります。
にも関わらず、以下のような安全装備・運転支援システムを備えています。
- 可変スピードリミッター
設定した速度以上にならないようリミッター制御 - ディストロニック・プラス
追従式オートクルーズ。停止時でも起動可能、時速0〜200キロで設定可能 - ホールド機能
ブレーキを踏まなくても停止状態を保つ機能 - アテンションアシスト
長い間単調な道を運転しているときに休憩を促す機能 - パークトロニック
駐車中に車両と周囲の障害物との距離が近いときにアラームを発報 - アクティブパーキングアシスト
自動でステアリング操作を行い、駐車をサポートしてくれる機能。バック駐車や縦列駐車が可能。 - アクティブブラインドスポットアシスト
死角にクルマが並走しているときにドアミラーのアラームサインが発光、その状態でウインカーを出すと警告音を発報、それでも車線変更をしようとすると自動で車線補正ブレーキが作動する機能。 - アクティブレーンキーピングアシスト
車線から外れそうになるとステアリング振動で警告、それでも車線から外れた場合は自動で車線補正ブレーキが作動
- ABS(アンチロックブレーキングシステム)
ブレーキを踏んだときに車輪がロックしないようにブレーキ圧を調整する機能 - BAS(ブレーキアシストシステム)
ブレーキペダルを急に踏んだときは緊急ブレーキと判断し、自動的に制動力を高める機能 - 飛び出し検知機能付きBASプラス
障害物や衝突の危険を検知した状況でブレーキペダルを踏むと、その状況に適した度合いまで自動的に制動力を高める - CPAプラス(衝突警告及び緊急ブレーキ機能)
車間距離が十分でない場合にアラームを鳴らし、運転者が反応しなかった場合は自動ブレーキを作動 - アダプティブブレーキアシスト
運転者がブレーキを踏んだとき、先行車両との衝突を避けるのに必要な制動力を算出し、自動的にブレーキ圧を高める機能 - アダプティブブレーキライト
時速50km以上からの急ブレーキでブレーキライトが素早く点滅し後方車両に注意喚起。時速70kmから停止するまで急ブレーキを踏んだ場合、ハザードが点滅。 - ESP(エレクトロリック・スタビリティ・プログラム)
タイヤがスリップして意図しない方向にクルマが向いたとき、いずれかの車輪にブレーキをかけて車体を安定させる機能。アクセルを踏んで車輪が滑ったときも駆動輪に個別にブレーキをかける。 - クロスウインドアシスト
時速80km以上で走行中、横風により挙動が乱れたときにいずれかの車輪にブレーキをかけて車体を安定させる機能 - PRE-SAFEブレーキ
障害物や歩行者を検知したとき、自動でアラームを発してブレーキをかけるシステム。静止している障害物や歩行者などとの衝突を回避。 - ステアコントロール
横滑りしたり、ブレーキした時に片輪だけ滑りやすい時などに、自動でステアリング操作を行い、車体を安定させる機能
- フロントシートベルトの張力が高くなる
- 横滑りするとサンルーフが閉まる
- 助手席のシートポジションが好ましくない時は自動で調整する
- シートベルトの張力が高くなる
- リアのハザードを素早く点滅
- ブレーキ圧を増加して自車をロック さらにさらに事故が起きたあと、以下のことを自動的に実施。周囲への注意喚起を行うとともに、乗員の脱出、火災などの二次被害の軽減に繋げます。
- ハザードランプを点滅
- 車両のドアを解錠
- フロントサイドウインドウが開く
- ステアリング位置を上方に移動
クラッシュセンサー連動式イージー機能と呼ばれます。 - エンジンを停止
“型落ち”と聞くと性能が劣るイメージが強いですが、ベンツの場合は数年前のモデルでも最新のテクノロジーを搭載している場合が多く、コストパフォーマンスが非常に高いことが魅力です。中古市場では、型落ちモデルであっても十分に魅力的な選択肢となる理由を理解しましょう。
メリット②:納期が短い
在庫車を購入する場合は別として、新車をオーダーすると最低でも数ヶ月、長ければ数年間も納車待ちの時間が発生してしまいます。中古車であれば数週間で納車されるので、「すぐに乗りたい」と言う方は中古車がオススメです。
また、新車の場合は稀に自分の意図しない細かな仕様変更がなされているケースがありますが、中古車であれば現車を確認できるのでその心配もありません。
デメリット:好みの仕様を探す必要がある
新車であればボディカラーやオプションをオーダーすることができますが、中古車は好みの仕様の個体が出てくるまで待つ必要があり、場合によってはかなり時間をかけて探さなければなりません。欲しい仕様の車を自分で探さなければならないのは中古車のデメリットと言えるでしょう。
コスパが良いオススメのベンツは?
コストパフォーマンスの良いベンツを選ぶことで、品質と価格のバランスを最大限に享受できます。特に、中古市場で人気が高いモデルや、初めてのベンツ購入に適したエントリーモデルは、費用を抑えつつも高級車ならではの快適さを体験できるため、購入後の満足度も高いです。このセクションでは、コストパフォーマンスに優れたおすすめモデルについて詳しくご紹介します。
初心者におすすめのエントリーモデル
Aクラス、Bクラスの詳細を知りたい方は以下のページをご覧ください。
kamas-cars.hatenablog.com
kamas-cars.hatenablog.com
中古車市場で人気の高いモデルとその理由
中古市場で人気の高いベンツのモデルは、やはり「Gクラス」ですね。並外れた走破性と取り回しのし易さ、デザインの威圧感や先進的な内装など、実車を見ればその人気の理由が分かるはず。車両価格は高いですが、リセールバリューが非常に良いので、長いスパンで見るとコスパに優れたモデルですよ。
また「GLA」「GLB」といったコンパクトSUVモデルも人気が高いです。これらのモデルは、Gクラスほど高価ではなく、比較的手が届きやすい中古車価格で販売されているのがポイント。ベンツならではの安全装備や内装デザインも備えているためベンツらしさも十二分に味わえるモデルです。中古車市場で人気の高いSUVモデルなのでリセールバリューも安定しており、長期的に見ても安心して選べる車種です。
結論: ベンツの中古車はこう選べば安心
ベンツの中古車を選ぶ際には、情報をしっかりと整理し、信頼性と品質を見極めることが安心の鍵となります。高級車であるベンツは、適切に選ぶことで長期間快適に乗ることができ、購入後の満足度も高くなります。このセクションでは、ベンツの中古車を安心して購入するための最終的な確認ポイントと、成功するためのまとめを紹介します。
購入を決断する前に再確認するポイント
ベンツの中古車を購入する前に、以下の重要なポイントを再確認しておくことが大切です。これにより、購入後のトラブルを避け、安心して乗り続けることができます。
- 車両の状態チェック
- 信頼できる販売店の選定
これらのポイントを確認し、慎重に判断することで、安心してベンツの中古車を購入することができます。
ベンツの中古車購入を成功させるためのまとめ
ベンツの中古車購入を成功させるためには、事前に十分な情報を収集し、自分に合った車を選ぶことが必要です。信頼性の高いモデルを選び、整備記録の確認や信頼できる販売店からの購入を徹底することで、購入後の安心感が得られます。また、予算やライフスタイルに合ったモデルを選ぶことで、長く快適なカーライフを楽しむことができるでしょう。
ベンツの中古車を探すためのオススメのサイト
ベンツの中古車を購入する際、どんな車があるのか知りたいときは中古車サイトで検索するのが便利です。特に、好みの仕様を探すなら粘り強く探し続けることが重要。中古車サイトをうまく活用して理想の個体を手に入れましょう。
探すのが面倒くさい、どう探していいか分からない、という方は以下の「中古車ご提案サービス」がオススメ。車種・年式・予算 等の簡単な入力で、全国の新鮮な在庫の中から希望の車を探して知らせてくれます。どんな感じか気になる!と言う方は以下リンクから覗いてみてはいかがでしょうか。