#
by kamadatetsuya1017
| 2009-10-20 07:50
| 物
この10年近く・・ 公募展の出品は・・これだった 「糸抜き波状紋大皿」・・概ね50センチ強の皿に加飾したものである 拡大部分図にすれば・・こう 写真にするとモアレになりやすく・・面倒な装飾でもある 糸を貼り終えたところで・・これから白泥の化粧を施す直前 白泥を吹きつけたら・・後に糸を剥がして紋様を浮き上がらせるという寸法 糸と糸の間隔は・・広いところでも数ミリである ↑のように波頭を立てる場合もあれば・・ 穏やかで柔らかな波を描くこともできる 次の展開を考える時期にもきているから 少しづつ・・新しい試みもしているが これは・・「天衣紋」とでも・・ 天女のケープが風に舞う・・そんなイメージだろうか 30センチほどの皿にも・・施してみた 実用への応用・・のつもりである 黒い素地にオフホワイトの白化粧を掛ける予定である 実際に焼成すると・・こんな具合である 下絵で色を入れてもみた しつこくならないように・・そう心がけているが・・ この50センチほどの「糸抜き菱線紋六角大鉢」 既に焼成してあって・・秋の個展のDMはがきに使う 先日プロのカメラマンさんに撮っていただいて 目下印刷中・・近々ご披露のつもりである 今していることの完成度をあげること・・そして 次に何をしようとしているのか・・を探ること 還暦もとうに過ぎたが・・結構慌ただしい 幸い・・体に不調があるわけでもないので もう少し・・頑張ってみようと・・思っている 第56回 日本伝統工芸展・・のこと・・more・・で More #
by kamadatetsuya1017
| 2009-08-28 09:51
| 陶芸
今夜は・・少し陶芸の話・・
↓の二枚の写真は・・ 同じ土・・同じ釉薬・・違う焼成方法 ガラリと雰囲気が変わります 半分陶土で半分が磁器土で作られた「半磁土」を轆轤で挽いて 黒天目釉を掛けて・・その上に鉄赤釉を垂らして 電気窯による酸化焼成で焼いたのが・・これ↑ 酸化焼成というのは・・ 窯に火を入れてから・・最後まで たっぷり酸素を送り込んで焼く焼き方 天目釉が僅かに深い溜色のワインレッド色調で 鉄赤が・・真赤 これはこれで・・少し華やかな黒の世界です ↑は・・ 全く同じ土に・・同じ釉薬を掛けて ガス窯の還元焼成で焼いたもの 還元焼成というのは・・ 900度までの酸化焼成の後に それを越えたあたりから 窯に送りこむ酸素の量を減らして焼く焼き方 判り易く言えば エントツの引きを押さえて 窯内を燃焼ガスで充満させ 外から酸素を取り込めないように仕掛ける・・ってこと こうすると 窯の中で・・燃えるために必要な酸素を 中に詰まっている器の粘土や釉薬から奪って 燃えようとするのですが・・ これが・・還元焼成・・というわけです そのせいで・・ 窯の中で・・思いがけない変化が起こり (これを窯変というのですが) 酸化焼成とはちがった雰囲気がでてきます 一枚目に比べると・・ 二枚目の見込みの赤色は・・ちょっと複雑 僅かにメタリックな輝きを含みました この変化が・・還元焼成の醍醐味ともいえます 同じ土・・同じ釉薬・・なのに・・ 焼きあがりの大きな変化が面白いのです あなたは・・どちらがお好き・・? #
by kamadatetsuya1017
| 2009-08-12 00:21
| 陶芸
ネットでウロウロしていたら・・こんな言葉を発見した 『・・過去を遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう・・』 ウィンストン・チャーチルの言葉だそうだ 言い換えれば・・ 「昨日のことしか振り返ることのできない人には・・精々明日のことしか見えないだろう」・・でもある 考えてみれば・・賢さとは 知っている知識の量ではない・・想像できる範囲の広さのことだ 洞察 慧眼・・いずれも量ではなく・・質を表す言葉だ つまり・・知識は昨日であり・・想像は明日 昨日を明日に変える力・・過去を未来に活かす力 それが賢さだと・・私は思う だから・・ 知識の量をもって秀才としようとした教育の本質的な間違いは その知識が・・想像の深さを育むためのものだと・・教えなかったことだ 折角遠くまで振り返る知識を持ちながら・・ 精々明日のことしか考えられない貧弱な想像力 この矛盾に満ちた半熟卵たちが取り仕切る現代社会 たった3年前に終わったばかりの小泉イズムの壁さえ乗り越えられない・・政治家たち 自らの無能を隠蔽するために・・簡単に人を切れる仕掛けに奔走した・・経営者たち 国家百年の計とは・・自ら栄華を極める手順だと信じて疑わない・・官僚たち 人類千年の歴史を紐解けば・・国家の指導者たるべき者には・・ 犯すべからざるタブーがあって・・ 犯せば死をもって償うほどの不名誉なことである チャーチルの言葉にこんなのもあった 『金を失うことは小さく失うことだ・・名誉を失うことは大きく失うこと・・しかし勇気を失うことは全てを失うことだ』 指導者としてのタブーを破ったと思うのは・・ 権力を手放すことを受け入れる勇気を真っ先に失い 自らの立場を汚す不名誉にうごめき・・ そのくせ・・ 密かに金だけはなんとかしたい・・と暗躍するおぞましさ 政治家に限ったことでない・・経営者も官僚も似たようなものだ チャーチルの警鐘に・・身を正すのも勇気だが 期待するのも無理なのだろうか 誰とは言わないが・・ 多勢の指導者たちの猛省なくしてこの国に将来はない ついでに書けば 『その国の高齢者の状態を見ると、その国の文化の状況がわかる 』 これもチャーチルの言葉とある 老人をどう遇するか・・国にも礼節は必要だと説いている この国の文化に不安を抱く老人たち・・ 皮肉にも・・日に日に数は増えてゆく 世界に冠たる「長寿の国」ではあっても 世界に冠たる「文化の国」ではないようだ 真夏にうそ寒い話ではないか・・・ #
by kamadatetsuya1017
| 2009-08-02 00:11
| 人
これは・・ヴァイオリンの「駒」である 四本の弦が乗っている 右からE A D G その順に弦は細く・・音は高い この「駒」には 微妙な丸みがついているのが見えるが この曲線が実に大事 曲がり方ひとつで・・ 弓をあてがう角度が変わる 弦を変えて音が移行する際に 無駄なく弓を滑らせるには この角度が重要なのだ それに・・ 二弦にまたがって音を重ねる重音 角度が深すぎたら・・重ねにくい 一方浅すぎれば・・隣りの弦に触れて 単音が弾けなくなってしまう 駒のないギターは・・ 弓では弾けない理屈である 左手で指板を支え・・右手で弓をもって弾くから 構えの段階では・・ヴァイオリン本体は 僅かに右に傾くのが普通 その演奏スタイルで・・ 弓が自在に弦を選べる角度・・がこれなのだ 400百年以上のヴァイオリンの歴史の中で 経験が生んだセオリーなのだろう たった四本の弦を・・ 必要に応じて・・限りなくスムーズに移動して 単音の美しさを表現できるのも また・・無理な力を入れずに重音を響かせる技法も この駒の角度次第・・つまりセオリーがあるからなのだ 何ごとにつけ「セオリー」というものは・・ 長い間には変わることはあるが 無暗に急ぎもせず・・個人的なものでもない 大勢が理解し承知して受け入れる「広さ」がセオリーだと思う 個性的に生きる・・大事なことだ しかし・・ だからといって「セオリー」が不要だとは思わない 色々なことが自由に選べる時代と社会になったが 基本的なセオリーが見えない不安な時代と社会でもある 一人の声が届かず・・多勢の声が重ならない社会 「駒」のカーブは・・どうなっているんだろう・・? #
by kamadatetsuya1017
| 2009-07-19 10:50
| 物
|
notice & Link
『使用カメラ』
*Nikon D200 *Nikon coolpix 4300 zoom nikkor 8-24mm *Nikkor18-70mm 1:3.5-4.5G ED *Tamron SP AF 90mm f/2.8 Macro1:1 *Nikkor AF Zoom 70-300mm 私のHP・・コンテンツが多いけど お暇な折りにでも・・どうぞ studio696 陶芸専科の新エキブロを新築しました・・こちらもよろしく!・・です 桃青窯696 『Excite以外のリンク』 Little Box blue windows さっちの高原便り 花の調べ 私を生かすRipple 想いのままに・・ ぼへみ庵 Casa Fiore フォロー中のブログ
デジカメマクロ My favorite ... happy *riko*... kawataro life kanちがい! by <... のんたんのデジタルな風景 ASTY 'S * c... くろせのはな 今日の花 lean forward 小樽そぞろ歩き( 四季の彩り) トムジーのつぶやき 白金の森から 雨日和 +photograph ... Asagi's photo 自然のキャンバス 日替わり定食 Masaの写真部屋 In My Life DIGI STYLE @... さりげない日々の中で ハチミツの海を渡る風の音 La Vita Tosc... 『さくらの風』=四国・南... nuance beans (photograph+... Earlgrey たろべえじゅ通信 月あかりの産屋 イギリスその日暮らし。 アロマセラピストへの道 今日もほっこり 2 mamariの陶芸日記 Ulalaかな工房日記 日々の暮らし ギターと写真で息抜きです JOYママ 思い出のかけら なんとなく気になる風景 White Board -♭ My Sweet Life 空と雲と自然と…わたし Heart Beat -... 旅ノート。 Coffee break... マパの目覚め 季節の写真 後ろの正面 カテゴリ
以前の記事
2009年 10月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 04月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||