モヤモヤしていて気分がすぐれない。
外は秋晴れのさわやかな天気が続いているのに。
どうすればいいんだろう。
私は、何でモヤモヤするのか私自身に聞いてみるしかないと思った。
Q どうして何もやる気がしないのか?
A 燃え尽き症候群かもしれない。今まではとにかく必死でお父さんの要介護度を申請してその結果で特別養護老人ホームに入居させることが、私の最大の目標だった。
夜中に徘徊したり、ありもしない住所の相手にお金を送ってみたり、妄想を語ったりしていて。比較的近所とはいえ、24時間外に行かないように父を見張ることはできなかったから。
そして、それがかなって、ほっとして力が抜けた。
Q 父親が特養に入居できて気は楽になったか?
A かなり気楽になったのは事実。母のお骨も永代供養のお墓を探して納骨したし、あとは父の部屋を片付けて、父を終の棲家に落ち着かせるだけだった。あともう少しもう少しと励ましあいながら夫と二人で頑張った。
だけど、父をホームに入れた後もやることが多く正直「またか…」とうんざりしている。姉夫婦は「お願いします」「早速動いてくれてありがとう」の繰り返しで何もしない。
姉は私と違って、しゃかりきに頑張るタイプじゃなくて「わからない~」「できない~」「ねえ、やって~」と甘えて人に頼るのがうまい。こういう人はいつも自分が楽で、誰かにやってもらうことに慣れていて、人にも好かれる。私は、父のめんどうをみて姉の世話もしていた。
Q 甘え上手で頼りにならないタイプの人はいる。こういう人には何を言ってもムダだと思えなかったのか?
A 性分といえば性分なんだろうけど周囲に迷惑をかけている自覚がないから何を言っても糠に釘でがっかりさせられた。
Q そういう人には、そういう人なりの人生しかない。ちっぽけな狭い世界の中にいて自分の小さな器で享受できるだけの幸せしかないことを知っているか?
A 確かに、そうだ。姉は自分で切り開いていこうとはしないから、知らないことや経験していないことが多い。そういうことも含めて自分が選んだ人生だと思う。
Q やっと父親から解放されたんだから、自分がしたいことをする人生にするべきではないか?
A 視線をもっと未来に向けていかなくちゃ。まずは楽器が弾けるようになりたい。かぎ針編みがしたい、お料理に手をかけたい。なにより健康でいたいと思う。
私にはこれがある、っていうものがないと寂しい人生になってしまう。何かを見つけなくちゃと思う。