【感想】『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 15巻』 長田悠幸 町田一八 (著) ジミ最高傑作、ついに出現【マンガ感想・レビュー】
はじめに
『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 15巻』出ました!
新刊が出るたびにハートをわしづかみにしてくれる素晴らしい作品です。15巻も、今までを超えるような内容でした。
ジミ・ヘンドリックスが乗り移った本田先生(高校教師)に加えて、15巻ではブライアン・ジョーンズとジム・モリソンが登場します。ふたりとも、かっこよすぎる。
登場人物の関係で、絶対にアニメ化や実写化は不可能な作品だと思います。コミックオンリーの作品ですが、心臓に響くような傑作です。めちゃくちゃ、おすすめです。
「BTL」第2次審査を控えた紫織たち一行は「TPOKZ」のライブツアーに同行しながら着実にスキルアップしていく。そんな中、運命に導かれた“27の伝説”たちは最後のピースを探し求めていた──…。
ジャニス・ジョプリン&カート・コバーン
(『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 14巻』より)
まずは、前巻14巻の復習です。
カート・コバーンはジミ・ヘンドリックスとのライブのあと、ジャニス・ジョプリンと出会います。ジャニス・ジョプリンの生まれ変わりは、小さな小さな女の子。その見た目からは想像もできないような歌唱力を持っていて、観る人を圧倒します。
個人的にはジャニスの描き方がすごい好きです。シンガーとしても好きですが、『SHIORI EXPERIENCE』での描き方がすごいかわいいんです。
本当のジャニスは孤独な青春時代を過ごしており、有名になってから同窓会に行っても浮いていて疎外感を感じているようでした。『SHIORI EXPERIENCE』でのジャニスは悲壮感や疎外感を感じさせず、明るくて才能ある、とってもいい子に描いてくれて、本当にうれしいです。
ブライアン・ジョーンズ&ジム・モリソン降臨
(『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 15巻』より)
ついに来た、この2人が!
ブライアン・ジョーンズとジム・モリソンという強力な27クラブメンバーがついに登場しました。
いままでもシルエットなどで登場していた、27歳で死亡したミュージシャンたち。通称"The 27 Club"。
(『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 6巻』より)
6巻で"The 27 Club"としてシルエット紹介された面々が、15巻でついに勢揃いしました。
左のサングラスの女性がジャニス・ジョプリン、右の上半身裸ががジム・モリソンでしょう。カートの後ろがブライアン・ジョーンズです。ちなみにドラムは誰になるんでしょうね?
ジミ・ヘンドリックス、すっきりせず
(『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 15巻』より)
本田先生たちがライブでどんどん実力をつけていくなか、本田先生に乗り移ったジミは欲求不満がモヤモヤたまっていきます。
みんなのライブは本当に良かった。描写がすごい。
一方、本田先生のライブ後に少し迷うような、戸惑うような、ジミに引け目を感じているような表情が印象的でした。
ジミ、強制ジャックイン
(『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 15巻』より)
"The 27 Club"の他の4人からのメッセージに、ジミは魂の叫びが静まりません。
ライブを終えた直後の本田センセに、強制ジャックインしてしまいます。
ジミ・ヘンドリックス、最高傑作がついに具現化
(『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 15巻』より)
ライブ後、たった一人で再度舞台に上がったジミこと本田先生。
そこで出現したのは、幻と言われた「ジミ・ヘンドリックス、マスターピース(最高傑作)」です。演奏しているのはジミですが、背景のスクリーンには本田先生が写っています。
まとめ
15巻もハートにビリビリ来ました!『SHIORI EXPERIENCE』は2巻に1回は泣かせられるという、とんでもない作品です。
15巻はみんなのライブの描写もすごかったです。Jack Inのところなんか、ステージから飛び出すジャックに鳥肌立ちました。それ以上にジミ・ヘンドリックスが、最後にぶち上げた曲。すごかったです。いままでずっとジミが語ってきた曲が、ついに形になってみんなの前に姿を表しました。
最高の音楽と、最高の仲間達がこれからどこへ向かい、一体どんな音を奏でるでしょうか。16巻が今から待ち遠しいです。この作品はすごいおすすめです。
<10巻感想です>
kaigyou-turezure.hatenablog.jp
<8巻感想です>
kaigyou-turezure.hatenablog.jp
ご参考になりましたら幸いです。
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