介護施設で働いているびょうです。

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スクリーンショット 2023-11-06 23.30.54


今朝は不気味な美しさの季節外れの朝焼けと

台風を思わせる暴風に驚きました。

物価高とか、いろいろ吹き荒れますね。

熊も怖いし、ぼーっと生きられない時代。

そんな中。



先日、気持ちよく高速道路を走っていて

ラジオを付けたら、

何やら切ないメロディが流れていました。

なんか… 古い感じもするけれど、

聞いたことないし、音は新しい感じだし。

なんだろう…

それに、すごく惹きつけられる気がする。

今月のパワープレイ?

どこぞの新人?

じっと聞き入りました。

そして曲が終わって、仰け反りましたよ。

BEATLESの未発表の音源だって…

噂に聞いていたけれど、

その看板が無くても、知らずに聞いても、

すごくいい歌でした。

THE BEATLES、凄いよね!

昔、まだ元夫と暮らしている頃もラジオが好きで、

家で聞いていた時に、

なんだこれ?誰の歌?なんか、凄い!惹かれる!

と夫婦で歌に感動したんです。

「いっつ おーとまーちーく」って

宇多田ヒカルだったんですよ。

まだ誰の子供とかどういう人かも知らない頃だけど

その歌だけで、ものすごい何かを感じさせる。

格付けチェックじゃないけど、

目隠しをして聞いても、良いものは何かを感じさせるものだと

感心するものです。

とにかく、その「NOW AND THEN」は凄い。

凄いけれど、なんとも儚く、切なく、物悲しい。

なんとも言えない矛盾さえも秘めている。

私はビートルズは特にファンとは言えない程度の知識しか

なくて、ちょっと前までほとんど聞いてなかったのです。

でも、何かのきっかけで「エリナー・リグビー」を聞いて

一時期だけえらいハマっていろいろカラオケで歌いまくってた程度です。

それでも、一時期は、神を越えたというのを

黙って肯定してしまいそうな楽曲の素晴らしさに

感嘆したものです。

まだ全体からすると知らない曲の方が多いけど、

なんか凄い。

本当に凄いのってそういう事かな。

そして。

曲だけでも凄いんですけど、YOUTUBEで

そのメイキングを見て、さらに感動しました。




このテープの存在は結構昔から知られていて、

1994年のジョージがご存命の頃からリリースを試みていたものなんですね。

それがジョンの声を抽出する技術がなかったりでお蔵入りしていたのを

なんでまた、という感じでピーター・ジャクソンが

最新の技術でジョンの声を抽出することに成功。

ピーター・ジャクソンがビートルズのドキュメントを監督したのが

きっかけなのかな。

ピーター・ジャクソンって私の中では「ブレインデッド」と

「第9地区」(大好き!)の人なんで、なんとも言えない気持ちだけど…

そして、長い時を経て、やっと私達の所に届けられた歌、

それが「NOW AND THEN」なんです。

それを知って、さらに気持ちが入りますねえ。



私達はまあ、一般庶民なので目の前に出されたものを

ありがたく聞かせていただくものなんですが、

その制作過程、思い、いろんなものがあっての曲だと思います。

何もないところから形にし、作り上げる、

それって本当に大変なことだと思います。

昔は多くの人が思春期や青春時代にバンドやろうぜ、

ということで集まって楽器を演奏したり、曲を作ったり、

という経験がありました。

そういう経験があると、演奏ひとつ取っても

「お!これは凄い!」という事に感じ入るものです。

しかし、最近では路上で歌う若者も、

スマホからスピーカーに音を通してそれで歌ってる人もいて、

見た時に「そ、それはカラオケでは…」

と思ったこともあるのですけど、

技術の進歩と、多くのことがアプリでちょろりと

できてしまう時代になり、

非常にお手軽になりました。

昔のようにみんなでスタジオに集まって楽器の練習を

する人も随分減ったようです。

そうなると、曲を聞いても、制作過程や演奏技術の

凄さは経験がないので、ピンと来ない。

ギターを実際に弾いてみないと、

イングヴェイの凄さは実感できない。

そして、スマホでちょろりと配信を聞いて、

「ま、こんなもんじゃない?」

「まあまあだね」

などと評価をしてしまう、

そういう時代なんだなって思ったりします。

服なんかでも、今はまあ物価高でユニクロなんかも

中々のお値段がするようになりましたが、

それでも、服なんてちょっとお金を払えば買えるもの。

しかし、実際に自分でイチから作ると、

かなり大変なんですよ。

最近は収縮性のある服が多くて、ボタンをつけることさえ

できない人が随分増えているらしい。

取れたボタンをつけるのは、

私達が親の世代に見る、下駄の鼻緒を継ぐのと同じように

みえるんじゃなかろうか。

服を作ることができる世代の人たちに比べて

既製服の有難みはなかなか分かりづらい時代になりました。

今、まさに日々、虹の橋を渡っている私達の両親の世代は、

服もちょっとした小屋なんかも自分で工夫して

作っていた世代です。

うちの父は実家の裏の小さな川に立派な橋を作っていたんです。

子供心に凄いなあと思いました。

また、震災などの災害の時に、廃材なんかでちゃちゃっと

何かを作れる世代でもありました。

そんな他人事ばかりじゃなくとも、

今は炊き込みご飯を作ろうと思ったら、

炊き込みご飯の素を買えば簡単に、そう、混ぜて炊くだけで

美味しい炊き込みご飯が食べられます。

しかし、母の世代では、具材を集めて処理をして

小さく刻んで味を整えて、大変な思いをして作ったものなんですよね。

「今日は炊き込みご飯よ」

と言われた時のときめき、喜びは今とは全く違うものだったかもしれません。

精通するほどでなくても、何かしら、イチから苦労して

もの作りをした経験がないと、有難みが薄いことで、

喜びも薄く、何もできないくせに批判したり、

知った気になってしまう、そういう危険があるんだと感じます。

以前、佐賀県武雄市の御船山楽園でチームラボのイベントに

行った時、私は凄いなあ!綺麗だなあ!と感動しまくり

だったのですが、通り過ぎる若い人の

「全然大したこと、ないよね」

「うん、もっとなんか、凄いの出てくると思ってた」

という会話に随分とショックを受けたことがあります。

それは個人の感想だし、若い人は生まれた時から

いろんな技術もあって凄いものを見ているから

目が肥えているのかもしれませんけど、

ああいうデジタルの展示では、

まずは精巧なプログラミングとかあると思いますし、

それと自然を融合させるために屋外での配線とか

それはそれは大変な思いで作り上げるものだと思います。

そしてそれが美しい光になって目を楽しませてくれる、

そういうイマジネーションが働くからこそ、

ありがたい、美しい、素晴らしい、

という感動に繋がると思うのですが、

そういう制作過程を思い描くことができないと、

おもちゃを与えられた赤ちゃんのように、

インパクトを楽しんだら、ぽい、

という扱いになっちゃうんだろうなあ、

と思ってしまったり。

そういうのって、すごく、可哀想な気がします。

私は最近はあまり行かないけど、

カラオケが大好きです。

たまに、滅多にカラオケに行かない友人と歌いに行くと

こう歌ってやろう、と思っていても

実際に歌うと歌い慣れてないと難しいし、

声さえ思ったようには出なかったりして、

思うように歌えずにイライラしたりする様子を見ることがあります。

ちょっとした歌でさえ、実際に歌うと思うのとはかなり

違っていることがあるんです。

何でも体当たりにやってみることで、

実際に何かをしている人の凄さがわかるものですが、

部屋にいてネットで何でも見聞きできて、

お金さえ出せばある程度はどんなものでも手に入って、

歌を聞いても、

アニメや漫画を読んでも、

服を買っても

食事をしても

「は!大したことないなあ」

って思ってしまうんじゃないかなあ。

夏に涼しい室内ばかりで過ごしていると、

外で汗水垂らして働く人のことを

軽視してしまうこともあるだろうし、

熱い厨房の中で頑張って作ってもらう食事も

粗末に扱ってしまったりするんだろうなあって。

著作権のこともピンと来なくもなりますよね、

生みの苦しみを知らない、その大変さに思いを馳せることが

できないのならば。ちょっと使っただけじゃない、って。

自分だって世代的にはそういう世代なんだろうと思います。

親世代は戦後の何もない時を、

工夫していろんなものを作り上げてきた世代で、

それはそれで大変だったと思うけれど、

何を手に入れても「ふーん」で済んでしまうような

無味乾燥な世代よりも幸せだったろうな、

と思うのでした。

それ以上に!

これからの世代では、人間の映像でさえAIが作り上げてくれるのですよね。

私達一般人でもちょちょいと入力するだけで

AIが絵を描いてくれるなんて、本当に恐ろしい時代になりました。

そんな時代にあっても、それを踏み台にして何かを成し遂げる人もいるし

それに呑まれてしまう人もいるのでしょうね。

まあ、ぐだぐだと書いてきましたが、

この世に大して執着することはなく、いつ死んでもいいや、

なんて気持ちが平素はありますが、

こうして長生きしたことで、

まーさかの、ビートルズの新しい曲を聞くことができた訳で、

この曲は坂本龍一さんでさえも知り得なかった、

今を生きているからこそ、

今日まで生きてきたからこそ、

耳にすることができたと思うと、

嬉しいような、悲しいような、

なんとも言えない気持ちになるのでした。

それにしても、クラシックロックのミュージシャンのみなさん、

精力的ですね。

御年80歳のロジャー・ウォーターズも精力的にツアー中です。

ローリング・ストーンズだって新譜を出してます。

50代中盤でヘロヘロになっている場合じゃないんですよね。

 

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