日本橋タカシマヤで開催中のウィーン・ミュージアム所蔵「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」に行ってきました。なかなか見られなさそうなクリムトとシーレ。よかった〜。
保守的なウィーン美術家組合からはみ出たウィーン分離派の象徴とされる「パラス・アテナ」がありました。首にかけているメデューサのような飾りが舌を出しているのが、保守派を挑発しているのだとか。このりりしく立つ、女神の真っすぐな瞳に吸い混まれそうです。
シーレは、クリムトと師弟を越えた友人関係にありましたが、クリムトが自画像をいっさい残していないのに対して、シーレは自画像ばかりを描きつづけた人だそうです。どの顔もインパクトがあって目に焼き付いてしまいます。どれだけ自分を見つめつづけたのか、自慰の自画像もあるらしく、残念ながらこの展覧会ではみかけませんでした。見たかった。
クリムト、シーレ以外にも写真かと見まごうほどの光と線の細かい人物や風景の作品があり、当時作られたポスターもあり、幅広く見ごたえあると思いました。
イタリアバロックの話もからんできてて、よくわからなくて、もう少し美術の歴史を学ぼうと思いました。
行くのが遅くなって、なんと12日(月)で東京会場は会期おしまい。このあと、大阪、福岡と続くそうです。行く人、いそげ!
ウィーン・ミュージアム所蔵「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」
期間:9月16日(水)〜10月12日(月・祝)
休館:無休
時間:10:00から20:00まで ※最終日は午後18時閉場(ご入場は閉場30分前まで)
料金:一般:1,200円、大学・高校生:900円、中学生以下無料
場所:日本橋タカシマヤ 東京都中央区日本橋2丁目4番1号