Scaling Scrum with Nexus | Scrum.org
Nexusの概要
Nexusとは
- 複数のScrumチームが連携して一つの製品を開発するためのフレームワーク
- Scrumの考え方をベースに、複数のチームが共同で作業する際の複雑さを解消し、より大きな製品を効率的に開発できるように設計
主な特徴:
- Scrumの拡張: Scrumの原則を維持しつつ、複数のチームが一つの製品バックログから作業できるように拡張
- 統合インクリメント: 各スプリントごとに、複数のチームが協力して一つの完成品(統合インクリメント)を作成
- チーム間の連携: 複数のチーム間の依存関係を管理し、スムーズな連携を促進
- 柔軟性: 組織の規模や製品の複雑さに合わせて、柔軟に適用
Scrumとの違い:
- チーム数: Scrumは一つのチームを対象とするのに対し、Nexusは複数のチームを対象
- 複雑さ: 複数のチームが連携するため、チーム間の調整や依存関係の管理など、より複雑な課題に対応する必要あり
Nexus導入のメリットとデメリット
メリット
- 大規模開発を効率化し、高品質な製品を短期間で提供できる。
- チーム間の連携を強化し、組織全体の生産性を向上させる。
- 透明性を高め、開発状況を可視化する。
- チームメンバーのスキルアップを促す。
デメリット
- 導入初期は混乱を招き、一定期間の学習と調整が必要となる。
- 組織の規模や複雑性によっては、導入が困難な場合がある。
- 既存の組織文化との軋轢が生じる可能性がある。
- 新しいツールの導入や学習コストが発生する。
Nexus導入ポイント
導入成功のポイント
- トップがコミットし、組織全体で導入を進める。
- 小規模なチームから始め、徐々に拡大する。
- チームメンバーへの徹底的なトレーニングを実施する。
- 継続的な改善を意識する。
導入検討時のポイント
- 組織の規模、製品の複雑性、チームの成熟度を考慮する。
- 既存の組織文化との適合性を確認する。
- 必要なツールやリソースを準備する。