Nexus Framework: Scaling Scrum with Nexus - kaeken(嘉永島健司)Techブログ

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主に情報科学/情報技術全般に関する知見をポストします。(最近は、特にData Science、機械学習、深層学習、統計学、Python、数学、ビッグデータ)

Nexus Framework: Scaling Scrum with Nexus

Scaling Scrum with Nexus | Scrum.org

Nexusの概要

Nexusとは

  • 複数のScrumチームが連携して一つの製品を開発するためのフレームワーク
  • Scrumの考え方をベースに、複数のチームが共同で作業する際の複雑さを解消し、より大きな製品を効率的に開発できるように設計

主な特徴:

  • Scrumの拡張: Scrumの原則を維持しつつ、複数のチームが一つの製品バックログから作業できるように拡張
  • 統合インクリメント: 各スプリントごとに、複数のチームが協力して一つの完成品(統合インクリメント)を作成
  • チーム間の連携: 複数のチーム間の依存関係を管理し、スムーズな連携を促進
  • 柔軟性: 組織の規模や製品の複雑さに合わせて、柔軟に適用

Scrumとの違い:

  • チーム数: Scrumは一つのチームを対象とするのに対し、Nexusは複数のチームを対象
  • 複雑さ: 複数のチームが連携するため、チーム間の調整や依存関係の管理など、より複雑な課題に対応する必要あり

Nexus導入のメリットとデメリット

メリット

  • 大規模開発を効率化し、高品質な製品を短期間で提供できる。
  • チーム間の連携を強化し、組織全体の生産性を向上させる。
  • 透明性を高め、開発状況を可視化する。
  • チームメンバーのスキルアップを促す。

デメリット

  • 導入初期は混乱を招き、一定期間の学習と調整が必要となる。
  • 組織の規模や複雑性によっては、導入が困難な場合がある。
  • 既存の組織文化との軋轢が生じる可能性がある。
  • 新しいツールの導入や学習コストが発生する。

Nexus導入ポイント

導入成功のポイント

  • トップがコミットし、組織全体で導入を進める。
  • 小規模なチームから始め、徐々に拡大する。
  • チームメンバーへの徹底的なトレーニングを実施する。
  • 継続的な改善を意識する。

導入検討時のポイント

  • 組織の規模、製品の複雑性、チームの成熟度を考慮する。
  • 既存の組織文化との適合性を確認する。
  • 必要なツールやリソースを準備する。