LINEグループが運営する仮想通貨取引所BITMAX!特徴やサービス内容を徹底解説
今やほとんどの日本国民が利用しているSNS「LINE」。
LINEを運営しているLINE Xenesis株式会社(以下LINE社)の提供する仮想通貨取引所に、「LINE BITMAX」があります。
※正確には、LINE社の子会社であるLINE Xenesis株式会社が提供しています。
LINE社は株式投資やFX取引のサービス、iDeCo、LINE Pay、保険、最近ではNFTにまで事業を広げており、金融ノウハウはかなり蓄積されているでしょう。
そんなLINE社の仮想通貨(暗号資産)取引事業であるLINE BITMAXにはどのような特徴があるのでしょうか?
概要と特徴、そして提供サービスについて簡単に解説していきます!
LINE BITMAXとはどのような取引所?
LINE BITMAXはLINE社が提供する仮想通貨取引所です。
国内で取引所トークンを発行している珍しい取引所のひとつです。
LINE BITMAXの概要をまとめた表をご覧ください。
サービス名 | LINE BITMAX |
運営企業 | LINE Xenesis株式会社 |
資本金 | 81億6000円 |
コーポレートサイト | https://linexenesiscorp.com/ja/ |
LINE BITMAXの公式サイト | https://www.bitmax.me/?lang=ja |
取扱通貨 | BTC,ETH,XRP,BCH,LTC,KLAY,XLM(7種類) |
提供している注文方法 | 成行注文のみ |
販売所形式 | ○ |
取引所形式 | KLAYのみ可能 |
レバレッジ取引 | 最大2倍(売りのみ) |
入金手数料 | 【LINE Pay】無料 【銀行口座】無料だが銀行ごとの振込手数料がかかる |
出金手数料 | 【LINE Pay】110円(税込み) 【銀行口座】税込400円 |
売買手数料 | 無料 |
取引可能時間帯 | 24時間365日 |
チャートの種類 | ローソク足, ラインチャート |
チャート期間 | 1分, 1時間, 1日, 1週間, 1ヶ月 |
チャート描画ができるか | 不可能 |
利用できるチャートツール | なし |
LINE Payを利用した方が入出金手数料がお得になります。
出金の際はLINE Payの残高に反映されるので、LINE Payを利用して様々なLINEサービスを利用されている方には特におすすめですね。
むしろこれを機にLINE Payでお買い物するようにしても良いかもしれませんね。
LINE BITMAXが提供しているサービス
LINE BITMAXは「販売所サービス」と「暗号資産貸し出し」の二つを提供しています。
販売所サービス
LINE BITMAXは販売所形式の取引所です。(取引所はKLAYのみ売買可)
運営元のLINE Xenesis株式会社が提示する売買価格で買ったり売ったりする形式です。
この形式では、ユーザー同士の取引である「取引所」サービスと異なり、運営の提示価格なので“価格が安定している”反面、売買価格差であるスプレッドが比較的広くなる傾向があります。
金融資産の取引に慣れている方は、LINE BITMAXだけでなくその他の取引所と併用するのも良い手だと思います。
暗号資産の貸し出し
「暗号資産の貸し出し」と言いましたが、貸し出すのはユーザーです。「レンディング」とよく呼ばれます。
出所:公式ブログ
最小で1日だけの貸し出しをすることもできますし、それよりもっと長い期間貸し出すこともできます。
さらに、申請することで貸し出し途中でも数日以内に返却してもらうことができます。
相場が急に変動しても期間終了まで待つ必要がないわけです。
2020年の12月3日から「固定期間型」が始まり、こちらではKLAYのみが対象となりますが、30日間・60日間・90日間の三つの期間を選び、最大8%の利息を得ることができるようになっています。
※2021年7月27日時点、新規貸出受付は停止中
LINE BITMAXの特徴
LINE BITMAXには他の取引所にはない特徴がたくさんあります。
それらをうまく利用することで、より便利に生活することができます。
- LINE Pay連携
- 堅牢なセキュリティ
- 専用アプリをインストールする必要がない
- 登録から取引開始までが非常に早い
- 国内で唯一KLAYの取り扱いがある
LINE Pay連携
先ほども言いましたが、LINE BITMAXはLINE Payと連携できます。
LINE Payと連携させることで得ることができるメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 入出金手数料がお得になる
- 年齢確認の手間が省ける
- LINE経済圏を有効活用できる
入出金手数料がお得になる
入出金がシームレス且つお得に行えます。ただし現金として出金できるわけではなく、LINE Payの残高に反映する形での出金となる点にはお気をつけください。
年齢確認の手間が省ける
LINE Payで年齢確認してあれば、LINE BITMAXで年齢確認することなくすぐに取引を始めることができるようになります。
LINE経済圏を有効活用できる
仮想通貨取引で得た利益をそのままLINE経済圏で利用することができます。
LINE Payで支払いをするとLINEポイントがたまり、それを使ってLINEマンガなどの各種サービスやスタンプ購入を利用することができるようになります。
他にも、出前館やUberEats、MKタクシー、honto、ZOZOTOWNといったオンラインサービスの支払いもLINE Payで行うことができます。
さらに「1ポイント=1円」で換金することもできます。
堅牢なセキュリティ
少し専門的な単語を使うことになってしまいますが、LINE BITMAXは「コールドウォレット」で資産を100%管理しているので、ハッキングリスクが小さくなっています。
さらに先述のように、証券(株式)やFXのサービス提供経験があるため、セキュリティへの意識の高さが伺えます。
暗号通貨を管理する方法のひとつで「コールド・ストレージ」とも呼ばれ、最も安全な管理方法として知られています。
仮想通貨におけるウォレットとは、言葉通り仮想通貨を保管する場所のことで、このコールド・ウォレットというものは、インターネットから完全に切り離したウォレットです。
仮想通貨はデジタルなものなので、ネットワークに接続した状態だとハッキングによって盗まれるリスクがありますが、ネット環境から切り離されたコールド・ウォレットならばそのリスクがないため最も安全であると言われているのです。
コールド・ウォレットには、アドレスと秘密鍵を紙に印刷して保存する「ペーパー・ウォレット」と、専用のデバイスで管理する「ハードウェア・ウォレット」があります。
後者のハードウェア・ウォレットの利用が一般的であると言われています。
専用アプリをインストールする必要がない
他の仮想通貨取引所では、それぞれが出している仮想通貨取引アプリをダウンロードしたり、Webでサイトを開いて取引する必要があります。しかし、LINE BITMAXはLINEアプリさえ入っていれば他に必要がないというのが特徴的です。
※画像はLINEアプリの画面
登録から取引開始までが非常に早い
LINE Payで本人確認(年齢確認)が済んでいれば、LINE BITMAXでそれをする必要がないので、基本情報を入力すればすぐに取引を始めることができます。
基本情報の入力も3分程度で終わりますので、非常に簡単で楽です。
国内で唯一KLAYの取り扱いがある
LINE BITMAXには国内で唯一KLAYの取り扱いがあります。
トークンという代替紙幣のようなものを発行し、それを利用して様々な諸サービスを受けられるようにすることで、そのトークンに経済価値が生まれ現物貨幣を使うことなく日常生活が送れる経済圏のことです。
すでに楽天経済圏やLINE経済圏などというものがありますが、それのトークン活用バージョンと考えていただければ問題ないと思います。
●LINKの価格推移
余談ですが、シンクロライフというブロックチェーンを利用したグルメSNSを運営する企業は、2018年に「トークン転換券付株式」の導入を発表していました。転換社債のように、その株式を独自トークンへ転換できるものとなっており、トークンエコノミーが拡大した暁には需要を生む株式となりそうですよね。
このKLAYというトークンはLINE Blockchain上(このLINE BITMAXや、NFTマーケットプレイスおよび今後追加されるdAppsなど)で使うことができます。
トークンエコノミーやdApps(ブロックチェーン技術を利用したアプリ)はまだ開発中であり、まだKLAYの用途はほぼないと言えますが、このLINEの圧倒的なユーザー数とサービスの横のつながりを考えると、将来が楽しみですね。
さらに「KLAY引換券」に加盟しているお店でLINE Pay支払いをするとKLAYが還元されるので、購入せずともまずはLINE Payを利用することで集めてみてもいいかもしれませんね。
以下は公式ブログから引用
公式ブログからの引用を見る。
ユーザーのみなさんがLINEサービス内の貢献活動によってインセンティブとしてトークンを受け取ることができ、サービスの成長によりトークンエコノミーが拡大し、「LINK」の需要が増えれば「LINK」自体の価値も上がることが考えられます。
LINEの独自暗号通貨「KLAY」が6月からNFTで利用可能に
そんな独自トークンのKLAYですが、2021年6月21日にLINEでNFTマーケットプレイスのβ版が使えるようになったことで、使用用途がひとつ生まれました。
このマーケットプレイスでNFTを購入する際にKLAYが使えるのです。
LINEのNFTマーケットプレイスについて知りたい方は、こちらの公式noteをご覧ください。
合わせて読みたい:NFT(エヌエフティー)とは?完全初心者にもわかりやすく徹底解説!
まとめ
LINE BITMAXはLINEアプリ内ですぐに移動できますし、口座開設も極めて簡単で何より直ぐに取引をはじめることができます。
できることが増えていくかもしれないという展望がある反面、やはり販売所形式しかないことに不満を抱く方も少なくないです。
しかし、一般的なメリットだけでなく「LINE BITMAXならではの利点」もあることを十分勘案したいところですね。
その他の取引所と使い分けるのも良いでしょう。
>>ビットコイン/仮想通貨の簡単な始め方はこちらをチェック!
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