本を読むために生まれてきた

本を読むために生まれてきた

女性あるある?ホルモンバランスの周期によって読みたい本のジャンルが変わります。

「流浪の月」凪良ゆう

LGBTとかマイノリティとか多様性とか

もういい加減耳タコなのが本音で

 

そのひとが、そのひとである

それ以外なにが要る?

 

目の前にいるその人

それこそが確かなもの

そう思うのです

 

でも

この日本社会で生きてる私達だから

集合的無意識

社会的価値観、

同調圧力は当たり前にあって

 

古くからは

御天道様がみてたり

世間様に顔向けできないなんて言葉も

あったりしたなあ

 

そんな外側の声はとても大きく

知らず知らず侵食されつつも

必死に生き延えてる私達

 

けれども

そんな時代を選んで生きることを

選択して生まれてきたのだから

最後まで楽しんでやろうじゃないか

 

なんて強気な発言をする裏側には

とても傷つきやすい繊細な心が隠れていて

 

隠しきれない人達の物語は

とても切ない

 

文と更紗のしあわせを

安寧を

心から願っています

「汝、星の如く」凪良ゆう

生まれてくる場所を

自分で選んて来ると言うけれど

それはどこで確認すればいいの?

 

そこに生まれ落ちたのはお前のせいだと

すべては自己責任という

そんな冷たい言葉を吐くのは大人ばかりで

 

世界を知らない子どもは

生まれてきた場所で

生き抜く選択肢しか与えられず

 

自分を産み落としたという大人を

卵から孵ったヒヨコのように慕い

 

生きていくためにそこから動けず

 

自分の意思では変えられないことに

打ちのめされたり


自分の意思で変えられることへ 

進んでいく力を得たり

 

ときに人生はままならなくて

生きてくことに疲れ果ててしまうけれど

 

それでも生きてきた先に救いがあると

教えてくれるのが物語だと思います

 

そんな物語に

何度救われてきただろう?

 

この世界を生き抜いてきた先人達の

想いが綴られた物語は

 

とことん優しくて

温かくて

赦される気がして

 

あんまり理不尽な想いをしてる主人公達が

どうかハッピーエンドになりますようにと

祈る想いで読み進めた先にあったのは

観るひとによってはまるで違う結末でした

 

 

私は意図せず先に続編を読んでいたから

安心して読むことが出来たけれど


そうでなければ

読了まで時間がかかっていたと思う

 

読み進めるのにとても勇気がいる本で

だからこそ

辿り着いた時の感動はひとしおでした 

 

こんなにも心揺さぶられる本に

出会えた喜びに感謝です

 

 

 

「残りものには、過去がある」中江有里

あるふたりの結婚式に関わる人たちの連作短編集。

 

私は結婚式は挙げたことないけれど、結婚は2.5回ほど経験しています。

 

2.5回を詳しく言うと、2度の入籍経験と、婚約中に相手の借金やら大嘘発覚で入籍直前で取りやめ、しかし私のお腹には彼の遺伝子を持った赤子がいて、産むことを選択した私はシングルのまま出産。

(すでに上の子ふたりいるシングルマザーだったので生まれてきた赤子と私の4人家族に)

 

ということで入籍はせずでしたが直前まで行ったことと赤子誕生ということで0.5計算して、合わせて2.5回とさせて頂きました。あしからず。

 

さて、独身時代の結婚というものに対する考えと、実際に結婚、離婚、婚約、婚約破棄、再婚、などなどを経てきた現在のそれは、机上の空論から百聞は一見にしかずで、どんどん変化するものですね。

 

そもそも日本の結婚制度に疑問というか、納得いかないところもありつつ、けどいまここで生きてるから仕方ないとそこは諦念。受け入れるしかなく。

 

結婚するか、しないか、したいのか、したくないのか、選択肢は自分にあるはずなのに。自分の人生なのに。ここは同調圧力社会王国日本、まだまだ結婚するのが普通、常識、当然という認識?風潮?のような気がします。

 

かくゆう私も独身時代、まだまだ結婚なんて頭になかった頃は、結婚なんてしなくていい、ずっとひとりで自由に生きていく人生も素敵、なんて考えでいました。

 

が、2.5回の結婚を経たいま思うことは、

 

結婚は良いよ!

夫婦って良いよ!

家族って素晴らしいよ!

 

と思える有難い日常を過ごしていますので、どちらかというと結婚をすすめたい派ではあります。

 

5人の我が子たちには常日頃から、

 

パパみたいな素敵な人と結婚してね

いつかそれぞれの家族を持って楽しく暮らしてね

 

そんな風に伝えています。

 

これは我が子だからこそ、こんなに直接的な言い方が出来ることで、決して他人様に対しては言いません。

 

結婚するか、しないか、そんなの人それぞれ自由です。その人が決めればいいことです。誰かが決めることなんかじゃない、自分の人生は自分のもの。

 

今の私は、結婚して家族がいるという、今のこの状況がとても有難いと、これが私の幸せだと、今の私はそう思うから、子ども達にも幸せになって欲しいという思いから、言ってしまうだけで。

 

実際に結婚するのか、しないのか、それは子ども達が決めること、それでいい。

 

なにがその人にとっての幸せか、それはその人にしか分からない、そのことを、この本も教えてくれています。

 

それぞれの結婚に対する思い、考え方、価値観、

みんな違ってみんないい、そう思えること、それが許されること、そんな社会にいちばん近いのがこの日本であること。

 

日本に生まれてきて生きてる、それだけでもう、とてつもなく幸運なことだなあと思うのでした。

 

 

 

 

「死にそうだけど生きてます」ヒオカ

 

10年ぶりの更新です。このブログの存在をすっかり忘れてました。

 

本を読むことが大好きというか、もう本を読むために生まれてきて、本を読むために生きてると思っているので、ずっと読んでます。

 

そして書くことも好きなので、やっぱりどこかで書いていました。しばらく休んでいましたが、またどこかで本の感想を書きたいな、いいブログないかな、はてなブログがいいらしい、よし書いてみよう、と検索したらここにたどり着き、10年ぶりの再会を果たしたのでした。ほんとビックリした。

 

また徒然と書いていきたいと思います。なぜ書くのかというと、私自身が本を読んだあとの感動を誰かと分かち合いたいとき、ネット検索をして、どこかの誰かと分かち合う経験をたくさんして来たからです。

 

分かち合うといっても、検索して出てきた記事を読んで、どこかの誰かの感想に私が一方的に思いを寄せるだけなのですが。

 

私のなかにはなかった考察に感心したり、唸ったり、涙したりと、読後さらに追い感動をさせて貰った経験が多々あるのです。

 

なので私も、どこかの誰かと分かち合えたら嬉しいな、その存在を私は知らぬままでも、どこかの誰かの心に響いたら嬉しいな、そんな思いでまた徒然と書いていきたいと思います。

 

前置きが長くなりましたが以下本文です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

いわゆる毒親、貧乏暮らし

警察に捕まるほどの虐待とまでは言われない

けれどまるで地獄で暮らしているかのよう

 

どうしても親の庇護のもとで生きるしかない

まだ選択肢を与えてられていない

幼い子ども達の苛烈な環境で起こり得る現実を

客観的立場から覗き見するのも辛い

 

なので途中で挫折してしまった

最後まで読めなかった

 

最後にはハッピーエンドになると願いつつも

その過程が辛すぎてもう読めなかった

 

重く、苦しい、哀しい、怒り、憤り、

やるせなさ、そんな負の感情

 

背けたくなる現象が目の前にあるとき

 

向き合うのか?

逃げ出すのか?

 

どうするのか

どうしたいのか

 

まだ答えを出せない

そんな曖昧なままでいるのか

 

時には時間をかけて

大切なことだからこそ

急がば回れ

 

目の前で助けを求めている人がいるならば

すぐに動ける人でありたいと願う

「逢沢りく 上&下 ほしよりこ」駆け抜けていきました

私の好きな女優、真木ようこさんがテレビでこの本を絶賛していて知ったこの本、今日の猫村さんの作者、ほし ようこさんの描いた本なら面白いに違いないという先入観と、真木ようこさんの周りの人達もおすすめしているという前評判に期待して購入。

帯にはこんな紹介文が
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都会的な両親、ひとりっ子のりく

人前でなければ涙を流す意味がないと考えるりくは自由自在に涙を流せる

若い女と浮気している父親

母親との駆け引き

☆☆☆

関西人の私には関西弁で繰り広げられるシーンがとってもとっても(あえて二回言う)楽しかった。ものすごくリアルだった。

ドラマでも本でも、関西弁の描写って、本当に再現するのは難しいものだと思っている。

よくテレビドラマや本でも、ちょっとアクセントがズレた関西弁を使っていたり、それまで良かったのに、そのちょっとズレたワンシーンのために全てが嘘臭くなってしまったり。そんなことは良くあることで、むしろそれが当たり前で、だから関西弁のシーンは、はじめから穿って見るのが癖みたいになっていて。

やっぱり生粋の関西人でないとあかんわ〜という、私自身が関西人だからか、関西人特有の、なんか、上から目線的な?

しかし。

この、逢沢りくが、自身の母親によって、しばらく身を寄せることとなった親戚宅、関西の叔母さん一家の、関西弁でのやりとりは本当に素晴らしかった。

関西弁の言葉だけでない、カタチ以上のもの、歴史、文化、人情、愛、そんなものがビシバシ、くっきりはっきり、けど優しく流れている。

もしやと調べたら、やっぱり作者のほしよりこさんは関西在住で納得、関西人でなければ、あそこまで細部に渡って描写するのは不可能だし、関西人でもあそこまで再現するのは難しいと思われる、それをやってのける作者の力量に震えた。

そして、あんな絵でも漫画なんだ、本として成立するんだ…と失礼極まりない感想を持ったのも本当で(ごめんなさい)、あんな絵なのにあそこまで描写できるんだ…!と、これまた驚愕、脱帽、私の、漫画・本に対する概念がガツンと壊された。

ストーリーだけでなく、全てにおいて、衝撃を与えてくれる作品で、あっという間に、読み終えた。作中、りくが疾走しているように、私の中を駆け抜けていった。

これは是非ともドラマ化して欲しい、映像でも見たい、決して生き生きしとはていないりくが、生き生きと動くのを見たい、そんな作品です。

「神さまとのおしゃべり さとう みつろう」何度も読み返したくなる本です

トークライブみたいな本でした。て、トークライブというものをよく知りませんが。

神さまとみつろうとの会話、やりとりは終始コントみたいで、いい具合に力が抜けて、ゆるゆるリラックスした状態であっという間に読めました。

序盤からメモしたくなる、みんなにもシェアしたくなる言葉がどんどん出てきました。

・たった一つの事実なんてどこにもない。あるのは見る人それぞれの「解釈」だけ

・人の数だけ異なる「現実」がある

・現実とはその人が信じた通りに見えているだけの幻である

・正義とは特定の誰かにとって都合のいい解釈のこと

・感情が溢れ出る出来事が起きたならそれはチャンスだと思いなさい

・自己弁護が起こる時はいつでも反対側の意見も自分が支持しているからだ、自己弁護とは自分自身に言い聞かせている状態のこと

・自分でどうにかしようという気持ちが消えれば苦しみも消える

・それならどうしたいの?と望んでいる方向を語り出すように導いてあげる

・世界中みんなが、どうでもいい悩みを今日も抱えて生きている

☆☆☆

最近、こういうことなんだろうなあ、と、この世の仕組みについての定義を自分なりに解釈していることを、そうだよ、それで大丈夫だよ、と、肯定してくれるような言葉に、本を読むたびに出会います。

だから、本を読んだ時に、ああ、やっぱりそうなのか、これでよかったのかと、自分の考えを、ぼんやりしたものからハッキリしたものへと、確信できるようになることが多くなりました。

この本はスピリチュアル満載なのだと思うけど、いまや、そういったことを当たり前に受け入れてる私には、怪しい内容だと言われるような本なのかは分からない。

私がはじめてスピリチュアルの世界に触れたとき、その世界は、あまりにも未知でした。

今まで生きてきて初めて知ることだらけ、教わったことのない、新しい概念、新しい価値観、新しい考え方に、頭がクラクラしながらも、その世界の教えを綴る文章から目が離せなくて、夢中で読み漁ったのを覚えています。興奮しました。

それから早五年、いまやそれらの世界は私の世界を創るものとなり、当たり前にある世界で、斬新な言葉に出会うことは減ったけど、不安を解消し、安心をもらたしてくれます。

私達のこの世界は、生きていくのには辛い人生、だと、すぐに錯覚してしまいがちな私達に、楽に生きるやり方を教えてくれるのが、スピリチュアルの世界の教えで、この本でも、神さまとみつろうが、大きな愛をもってして、伝えてくれている。

イーンダヨ!

大丈夫だから

それでいいんだよ

イーンダヨ!


何度も読み返したくなる本です。

「嫌われる勇気」そうだ、勇気だったんだ。幸せになる勇気が欲しい

この本はたくさんの人に読んで欲しい。

世間一般常識にがんじがらめになってそうな団塊の世代や社会的に生きている男性、生き辛さを感じている人に読んでもらいたいと思う。

☆☆☆

幸せになる勇気が足りない

健全な劣等感とは他者との比較のなかで生まれるのではなく理想の自分との比較から生まれる

いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ価値がある

お前の顔を気にしてるのはお前だけ

アドラー心理学
・行動面
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
・心理面
①わたしには能力があるという意識
②人々はわたしの仲間であるという意識

自分の信じる最善の道を選ぶこと
その選択について他者がどのような判断を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。

その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?

馬を水辺に連れて行くことは出来るが水を呑ませることはできない

他者の課題に介入することこそ自己中心的な発想

自由とは他者から嫌われることである

対人関係のカードは常に「わたし」が握っていた

他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを共同感覚といいます

「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ「わたし」にしか関心をもたない自己中心的なライフスタイルである

どうでもいいはずのごく一部にだけ焦点を当てて、そこから世界全体を評価しようとしている

幸福とは貢献感である

承認欲求を通じて得られた貢献感には自由がない

他者からの承認はいらない

普通であることの勇気

人生とは連続する刹那である

計画的な人生など、それが必要か不必要かという以前に不可能なのです

目的地は存在しない

人生の意味はあなたが自分自身に与えるもの

導きの星=他者貢献

わたしの力は計り知れないほどに大きい

☆☆☆

何度も読みたくなる本だった。

・幸せになる勇気が足りない

この言葉に頭をガツンとやられた気がした。確かにそうだと思った。

勇気が足りないんだ。