◆ 名前 : スカイジャック
◆グループ: サイバージェット / デストロン
◆ 通称 : スパイ
◆ 変形 : ロッキードマーティン
F-117 ナイトホーク
◆シリーズ: トランスフォーマー G-2
◆ 発売日: 1995年7月27日
◆ 価格 : 500円
パッケージ
ビークルモード
アメリカ発のステルス戦闘機・
F-117 ナイトホークは、
基本任務記号に戦闘機(FIGHTER)を
表す『F』が使用されているが、
ステルス性能を最優先した為に
特殊な機体形状となり、運動性能は低く
最高速度はマッハ0.85にとどまっている。
戦闘機としてドッグファイトを行える程の
機動力は無く、実質的には『A』ナンバーの
攻撃機(ATTACK)に近い性能の機体。
リア
実機のF-117は機体全体を黒で統一している為、
スカイジャックも黒を基本としたカラーリング。
しかし機体後部は派手な塗装と模様を
取り入れており、奇抜なカラーが多い
G2トランスフォーマーらしさが表れている。
機体底面には3箇所に
格納可能なランディングギアを搭載。
サイバージェットは小サイズのTFトイだが
非常に完成度が高く、
リアルなジェット機モードに加えて
着陸脚も標準装備している。
G1期はスタースクリーム等の
ジェットロンが変形するF-15を代表格に、
F-14、F-16、トーネード等の
第四世代ジェット戦闘機が主流であった。
それに対し、G1末期からG2期の
ジェットTFでは、ステルス機や
実験機が数多く採用されている。
2000年以降のF-22やF-35等の
第五世代ジェット戦闘機に移る前の1990年代に
展開したトランスフォーマーG2だけに、
第四世代終盤の近未来的な
印象の機体が多い事が特徴。
サイバージェットの面々も、
これ等の例に当て嵌まる。
時代の流れと共に、トランスフォーマーの
変形モチーフも変化している事が分かる。
G2というタイトルが示す様に
『次世代』である事を強調したシリーズの為、
変形モチーフのジェット機も
次世代型を強く意識していた事が窺える。
トランスフォーム!
小サイズながらも変形専用のヒンジを多用し、
大胆なパーツ移動や機体の反転等により、
手応えのある変形工程を実現している。
ロボットモード
機首が胴体に収まり主翼を背負うスタイルは
G1期からのジェットロンの伝統を
受け継いでいるが、F-117の角張った
機体形状により独特な雰囲気を放つ。
ペンチ状の右腕はミサイル発射装置となっており、
付属するミサイルを装備する事が出来る。
リア
背中に配置された主翼と機体後部は、
黒い成形色に朱色の塗装と
黄色のギザギザ模様がプリントされており、
仰々しさが表現されている事が特徴。
G2期のサイバージェットは、デストロン、
サイバトロン共に派手な模様の者が多く、
新世代のTFという事が強調されている。
首、肩、右肘、股関節、膝は全て
ボールジョイントで接続されており、
自由自在に動かす事が出来る。
スカイジャックは左肘のみ
可動軸となっている。
TF生誕から約10年後に登場した
サイバージェットは、G1TFとは異なり
ボールジョイントを多用した
全身可動を実現している事が特徴。
変形ロボットと可動を両立した
設計は画期的であった。
『諜報能力を誇るチームリーダーで、
宇宙で最も優れたスパイと噂される。
全身を覆うステルスアーマーは
レーダー波を乱反射させるだけでなく、
色素可変金属体の作用で
姿を消す事も出来る。』
テックスペック
・パワー : 5
・知能 : 8
・スピード : 8
・耐久力 : 4
・階級 : 5
・勇気 : 4
・武力 : 7
・テクニック: 7
テールフィン・カッター
『右腕の尾翼を鋭い刃に変え、
強力なストレートで敵を切り裂く。』
トイの形状を活かした設定が巧い。
柔軟な思考が成せるアイディアと言える。
ステルスホーミング
『如何なるセンサーにも察知される事なく、
ミサイル自身で飛行コースを慎重に
選ぶ事が出来、どんな長距離からでも
確実に目標を仕留められる。』
押し出し式のミサイル発射装置は、
スプリングやスイッチ類のパーツが
無いにも拘わらず、スプリング式発射装置と
同等の発射機能を備えている。
G2期に導入された革新的なギミックであり、
後の様々なTFシリーズのトイに
受け継がれている。
機体後部に配置された
発射装置にミサイルを装備可能。
ジェット機モードでもミサイルを
発射出来る事が、サイバージェットの
共通したギミックの一つである。
主翼下にはミサイルを懸架する為の
専用ジョイントが設けられている。
ミサイル側にも独特な形状のジョイント部が
造形されており、ジェット機モードで
搭載する事を前提としている事が分かる。
集光ギミック
極小サイズの頭部にもクリアパーツを
嵌め込む構造とし、集光ギミックを
搭載した事は英断であったと言えよう。
コストが掛かる集光ギミックを、
500円という制約の中で実現した
並々ならぬ拘りには感服する。
デストロン軍団側のサイバージェットの
リーダーに設定されている
ステルス能力に優れたスパイ兵士。
日本版トランスフォーマーG2の設定では、
サイバトロン所属のサイバージェットは
デストロンを裏切ったという設定がある為、
スカイジャックはG2期の時点で6名居る
サイバージェット全員の
リーダーであったと考えられる。
付属コミックでは、サイバトロン総司令官コンボイと
オートボルトの対敵センサーを完全に欺き、
背後から奇襲を掛ける事に成功している。
その際、ジェット機モードで至近距離まで
近付き攻撃している事から、
無音で飛行出来る機能も備えている事が
示されており、完璧なステルス機能を
有した兵士だという事が分かる。
コンボイ達の背後から忍び寄り爆撃して
大ダメージを負わせるだけにとどまらず、
更に「待ってな!今すぐメガトロン様を
連れてきてやるからよ!!」と言い放って
飛び去るという見事な
ヒット・エンド・ラン攻撃を披露した。
その戦法は卑怯な上に、
自分はコンボイ達と対峙せずに
デストロン最強の存在であるメガトロンを
呼んでくるという、卑劣極まりない性格の
デストロン兵士である。
この様な卑劣さはデストロン軍団に於いては
評価の対象となる為、故にスカイジャックは
チームリーダーに抜擢されているのかもしれない。
『トランスフォーマーG2』のG2は
GENERATION 2の略式であり、
即ち「第2世代」を表すシリーズ名である。
数多くの新機能を備えたサイバージェットは
正に新世代のTFトイであり、後のシリーズにも
影響を与え、トランスフォーマーの可能性を
広げる事に大きく貢献した。
画期的な仕様を実現している上に
遊び易く低価格で手軽。
あらゆる面で優れているサイバージェットは、
トランスフォーマー史上、最高位の
傑作としても過言ではないTFトイなのだ。
◆参考にならない比較◆
トランスフォーマー G2
サイバージェット スカイジャック
Transformers Generation 2
CYBERJETS SKYJACK
g2は詳しくないですがこのクオリティで500円は凄まじいですね 今じゃ食玩ですら500円以上する時代ですからね
2017/11/13(月) 18:49:43 | URL | | [ 編集 ]
500円でこれだけの物が造れたのは、後にも先にもG2サイバージェットだけでしょう。
フーリガンがF22-N、スペースケースがX-29と実験的な飛行機がサイバージェットのモチーフに選ばれていて、G2のフリーポーザブル導入に不思議とマッチした感じがありますね。
2017/11/20(月) 03:57:42 | URL | nox | [ 編集 ]
ジェネレーション2というタイトル通り、新世代のTFと
次世代ジェット機は非常に似合っていてセンスが良いですね。
サイバージェットの先進的なイメージにも合致していると思います。
次世代ジェット機は非常に似合っていてセンスが良いですね。
サイバージェットの先進的なイメージにも合致していると思います。