◆ 名前 : カルゴ
◆グループ: パートナードローン
◆ 変形 : フューチャーカー / 砲台
/ ウェポンモード
◆シリーズ: トランスフォーマー レジェンズ
◆ 発売日: 2016年11月26日
◆ 価格 : 4000円
パッケージ
ビークルモード
未来的なデザインのビークルモードは、
風防やリアウイングも備わっており、
自動車タイプの乗り物である事が理解出来る。
一人乗り用の小型車両ながらも、
運転席にはシートも造形された細かさが見事。
リア
タイヤが無い、いわゆるホバーカーの
スタイルにより、セイバートロン星の
ビークルを想定したデザインだ。
元々は海外の
『TRANSFORMERS TITANS RETURN』シリーズの
タイタンマスター・ラウドマウスに
付属するミニビークルで、
日本版はハイブロウのカラーに
合わせてブルー主体となっている。
『パートナードローンのカルゴは
ハイブロウを慕い、
研究助手として尽力している。』
日本のTFレジェンズでは
ミニビークルにキャラクター性を与え、
パートナーを補佐する
ドローンとして設定されている。
ホバーカーは地面から浮いて走行するビークルだが、
LG-33 ハイブロウに付属するコミックに於いて、
フューチャーカーモードのカルゴは
空中も飛行出来る姿が描かれている。
普段のカルゴは砲台モードでいる事が
多い模様だが、フューチャーカーモードに
変形して高速移動する事が可能。
トランスフォーム!
砲台モード
フューチャーカーモードの車体を裏返し、
側面のパネルを反転、キャノン砲を起こすと、
全く異なる姿の砲台モードに変形する。
車体前方のキャノン砲が備わっている
砲塔部分を、「頭部」に設定している事が
カルゴの特徴の一つ。
サイド
メイン武装の2門のキャノン砲に加えて、
側面のパネル部分には片側2発ずつの
ミサイルがモールドされており、
戦闘力が高い事が窺えるモードだ。
サイドパネル後方にはノズルが
モールドされているので、砲台モードでの
移動も可能である事が想像出来る。
リア
カルゴは砲台モードが基本形態である事が
付属コミックで描かれており、
砲塔を顔と見做している為、
ビーストモード的なイメージも持ち合わせている。
サイバトロン・ヘッドマスターズの
パートナードローンの中では、
カルゴは唯一のビーストタイプの
ロボットにも見えるデザインである。
カルゴは様々な研究に取り組む
ヘッドマスター・ハイブロウをサポートする
助手として活躍するドローンであり、
ハイブロウの事を「先生」と呼び
尊敬の念を抱いている。
ハイブロウに対する忠誠心は厚く、
彼の意向に完全に同意し、
ハイブロウが出撃する際は命令が無くとも
即座に同行する姿勢を示している。
ロボットモード
ハイブロウは同シリーズのスカージと
同時開発で各部のパーツを
流用する事が決まっていた為、
ミニフィギュアのヘッドマスターも
トランステクターと合体した大型ロボットも、
スカージと共通するパーツが使用されている。
ヘッドマスター・ハイブロウの胴体や手足は、
スカージのタイタンマスター・フレイカスと
同型のパーツを使用。
頭部及び背中に配置された
大型ロボットの頭部はハイブロウ用の
新規パーツに変更されている。
ヘッドモード
ヘッドマスターフィギュア・ハイブロウの
ロボットモードは、海外版ハイブロウの
タイタンマスター・ゾートと同型だが、
大型ロボットの頭部は
日本版専用の物に変更されている。
バイザーと露出した鼻と口というデザインは同じだが、
頭部全体が角張っていた海外版に対し、
日本版は曲線が目立つ日本版アニメ設定の
デザインを再現している。
↓
首と両肩はボールジョイント接続で可動し、
股関節と膝にも可動軸が備わっている。
ヘッドマスターフィギュア(タイタンマスター)は、
股関節の接続に金属ピンを使用している物と
嵌め込み式の2タイプが存在し、ハイブロウは
嵌め込み式なので少々緩い可動部となっている。
1987年の『トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ』シリーズで
登場したハイブロウのヘッドマスター戦士の
名称は『ゴーダー』であった。
しかし当時の日本版アニメ設定では、
1987年の海外版と同じ『ゴート』と記載されていたり、
『ゴーター』という資料もあり紛らわしい。
リメイク版のタイタンマスターは『ゾート』、
日本のレジェンズ版では大型ロボットと
同じ名前の『ハイブロウ』である。
ハイブロウのヘッドに変形する
マスター戦士の名前は異様に多い。
・G1海外版トイ&アニメ : ゴート 1987年
・G1日本版アニメ : ゴート 1987年
・G1日本版アニメ : ゴーター 1987年
・G1日本版トイ : ゴーダー 1987年
・海外版タイタンズリターン : ゾート 2016年
・日本版TFレジェンズ : ハイブロウ 2016年
1987年に最初に登場した
海外版トイの『GORT』から、
これだけの名前が派生した事実が興味深い。
パートナードローンはヘッドマスターフィギュアと
連動可能な優れたトイであり、
ビークルモードにミニフィギュアを搭乗させる事を
考慮した設計は大いに評価出来る。
フューチャーカーモードでは、
コックピット前方の内側に設置された
マイクロピンをヘッドマスターフィギュアの
足の裏の穴に差し込み固定する。
カルゴは同シリーズのモグルやタンケッテ等の
パートナードローンと比べるとパーツ数が少なく、
他のアイテムに比べると
幾分チープな印象は否めない。
しかしヘッドマスターフィギュアと連動させる
遊び方は同様で、他のパートナードローンと
同等のプレイバリューの高さを備えている。
砲台モードでもヘッドマスター・ハイブロウを
搭乗させる事が出来、ハイブロウが
カルゴの砲塔を操作して
砲撃している様な姿を再現可能。
このモードではヘッドマスター・ハイブロウの
膝を後ろ側に曲げ、カルゴの車体後部内側の
マイクロピンで固定するスタイル。
海外版ではミニビークルと
タイタンマスター(ヘッドマスター)を
合体させるスタイルの為、
タンクモードではキャノン砲の裏側に
設置されているジョイントに
タイタンマスターの頭部を合体させる。
尚、日本版では、この遊び方は
説明書に掲載されていない。
ミニビークルは日本では
意思を持つドローンとされるが、
海外版では機械としての
サポートメカでありビークルである。
タイタンマスターが合体して
ミニビークルと一体になるモードは、
いわゆるパワードスーツ的な
強化形態と言える。
ウェポンモード
2門のレーザー砲を備えた銃器に変形。
トイに付属する説明書に掲載されたコミックでは、
『カルゴキャノン』の名称が与えられており、
連射機能を備えたマシンガンの様な
銃として描かれている。
リア
一見すると砲台モードと非常に類似した形態だが、
ボディサイドのパネルを折り畳み、
後方のグリップを下ろす事で
キャノン砲のスタイルを作り上げている。
パーツ数が限られている小型トイながらも、
各部の可動を駆使してウェポンモードを
構築しているアイディアに感心する。
ハイブロウの付属コミックでは、カルゴは
砲台モード、フューチャーカーモードに加え、
ウェポンモードも登場し、
それぞれのモードの特性を活かした
描写が流石と言える物だった。
更に4番目の新たな
変形モードが描かれている事は、
ファンの予想を大きく上回る物であった。
顕微鏡モード
コミックオリジナルの四つ目のモードで、
ハイブロウが神秘のエネルギー
ゾディアックを調べる際に、カルゴを
顕微鏡として使用するシーンが描かれた。
ウェポンモードと殆んど同じだが、
グリップ部をボディと
垂直になる様に移動している。
↓
キャノン砲の二つの砲身を
顕微鏡の接眼レンズに、
グリップを対物レンズに見立てている。
簡単な見立て変形ながらも
アイディア溢れる変形モードは、
正に『トランスプレイ』と呼ぶに
相応しい物であり、発想次第で様々な
形態を作り出せるTFトイならでは。
カルゴの名称は『エスカルゴ』から採り
短縮したという分かり易いネーミングで、
砲台モードの二つの砲身を
カタツムリの目と見做している事が分かる。
しかしカタツムリとして肝心な
『殻』の部分が無い為、
付属コミックに於いても
『ナメクジ』と呼ばれてしまっている。
↓
しかし幸いにもカルゴの砲台モードのボディは、
トラックの荷台の如きデザインとなっている。
殻に類似した形状の代用品をボディに乗せれば、
何となくカタツムリの雰囲気を出す事が出来る。
写真の殻部分のトイは、
『トランスフォーマー アニメイテッド』で
登場したガチャアイテムの
バトルホイールのシューターを使用している。
トランスフォーマートイの豊富な可動箇所を
活かし、各人が考え出したモードを
作り上げる『トランスプレイ』は、
言葉自体はG2期に提示された物だが、
その発想はG1期の頃から生み出されていた。
アニメ作品にも登場した
シックスショットのウイングウルフや、
ブラックザラックの双頭蛇モードは代表例である。
カルゴの様な少ないパーツ構成の小型トイでも、
様々な形態に変形出来る事が示されており、
TFトイの楽しみ方は無限大と言えるだろう。
⇒ ◆参考にならない比較◆
⇒ LG-21 タンケッテ & ヘッドマスター ハードヘッド `
⇒ LG-32 モグル & ヘッドマスター クロームドーム `
⇒ LG-39 シナプス & ヘッドマスター ブレインストーム
⇒ LG-31 フォートレス `
⇒ SCF ACT-3 クロームドーム `
トランスフォーマー レジェンズ
LG-33 ハイブロウ