◆ 名前 : フロウスペード
◆グループ: ウーマンデストロン / 4ガード
◆ 役割 : 忍者兵
◆ 変形 : ステルスカー
◆シリーズ: トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ
◆ 発売日: 2017年1月31日
◆ 価格 : 15000円
パッケージ
ビークルモード
黒いボディにパープルが入る
奇抜なカラーリングのスーパーカー。
ボンネット、バンパー、リア部のパープルや
ヘッドライト、フロントグリル、ウィンドー、ホイールの
シルバーは塗装処理が施されており、
美しいイメージに仕上げられている。
リア
ボディ全体に加え、車体後部もテールランプや
バンパー、マフラー等、実車を思わせる
リアルな造形が見所の一つと言える型のトイだが、
フロウスペードのリア部は塗装されておらず
黒い成形色のままなので、せっかくの造形が
活かされていない事が惜しい所だ。
しかしリアウィンドーはシルバーに、
リア部の上面はパープルに塗装を施しているので、
彩色箇所が少ないという訳ではない。
サイド
嵌め込み式のタイヤは全て回転可能で、
スーパーカーのトイとしても楽しめる。
ホイールは内部のディスクブレーキまで造形され、
シルバー塗装されている事で豪華さを演出している。
造形面ではリアルさが
再現されているホイール部分だが、
薄く細く造られている危ういパーツ構成なので、
注意が必要な箇所でもある。
カーモードの車種はフェラーリ・458イタリアを
再現した物だが、フロウスペードの場合は
キャラクター設定に於いて『ステルスカー』と
記載されている事が特徴。
これは忍者であるフロウスペードの
姿を消す能力を反映した物で、
カーモードでも忍者の特性を
取り入れている設定である。
トランスフォーム!
ロボットモード
フロウスペードは、
海外のコンバイナーウォーズで登場した
ヴィクトリオン セットに付属する
ダストアップのリカラー版。
フロウスペード及び
ダストアップ型の元々のトイは
スタントロン部隊のデッドエンドであり、
頭部、胸部パネル、拳を新規パーツに
差し替えたリデコレーション版である。
リア
デッドエンドから派生した合体TFの数は
非常に多いが、それでもフロウスペードは
ブラック&パープルという独特なカラーリングで
目新しい印象を放っている。
体型はデッドエンドと同じだが、
拳を細い指の造形の物に変更している事で、
女性らしさも表現されている。
可動箇所は非常に豊富で、
首、肩、股関節にボールジョイントを採用し、
手首と肘、膝の可動軸に加え、
上腕、腰、大腿部にロールを備えている。
ユナイトウォリアーズのトイは
変形の難易度も分かり易く、
可動面も優秀なので、
遊び易い好印象のトイシリーズだ。
フロウスペードの頭部造形は、
G1初期のアニメ作品
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の
第17話に登場した日本製忍者ロボット
ナイトバードを思わせるデザインだ。
頭巾を被った様なヘルメットの形状や吊り上がった目、
顔を覆うマスクには横線が入っている所等、
フロウスペードの頭部は
ナイトバードと共通点が多い。
ナイトバードを意識したであろう
頭部デザインのTFながらも、
海外でも日本でも全く別のキャラクターとなり、
『ナイトバード』として
発売されなかった所に意外性がある。
フロウスペードのキャラクター設定が
『忍者』である事は、
ナイトバードの名残りと思われる。
『メガエンプレスを護衛する忍者傭兵。
風の力を操る特殊能力を持つ。
レーザーウェーブによって
4ガードに送り込まれたスパイであったが、
破壊女帝のカリスマ性に惚れ込み、
名を捨て抜け忍となり、今はメガエンプレスの
忠実な家臣として働く。』
『義に厚く裏表の無い性格で、
正々堂々をモットーとする。
あらゆる武術に通じ剣の腕も高い。
ステルスカーに変形。
姿を消す能力を持つ。』
元々、レーザーウェーブの部下でスパイだった
という意外なキャラクター性を持つ
フロウスペードだが、
ボディカラーに紫が多用されているのは
レーザーウェーブを
意識した物なのかもしれない。
或いは、トイ開発時にフロウスペードの
紫のボディカラーの方が先に決定しており、
紫色から連想してレーザーウェーブ関連の
設定を作り出したとも考えられる。
どちらにせよ、新規のキャラクターを<
G1TFと関連付ける事で、
ウーマンデストロンがG1世界に存在していた
という設定に説得力を与えている。
レーザーウェーブが放った刺客が
名を捨てて主人を裏切ったという
キャラクター設定のフロウスペードには、
元々の本名があったと想像出来るが、
元の名前は明かされていない。
トランスフォーマーには、
オートボットの『ドリフト』が
ディセプティコン時代には
『デッドロック』を名乗っていたという、
一人で二つの名前を持つ者も存在するので、
いつかフロウスペードの本名が
創作される日が来るかもしれない。
トルネードカッター
『武器は竜巻を起こす
手裏剣トルネードカッター。』
タカラトミーモールで公開された
WEBコミックでは、トルネードカッターを
二つ手にした姿も描かれているが、
メガトロニア セットに付属するのは
一つだけである。
トルネードカッターは、
カーモードのルーフ部分に装着可能。
ウイングを取り付けたモードは、派手な
カラーリングも相俟ってSFカーの雰囲気を放ち、
大きなイメージチェンジを果たしている。
又、ブーメランの様な形状と
ルーフの上に取り付けるウイングは、
G1期のホットロディマスの
カーモードを思わせるスタイルだ。
上方から見るとリアウイングらしさが
感じられる武器の装着方法だが、
横から見るとウイングが非常に高い位置に
備わっている事が分かる。
武器のグリップはロボットに装備させる事を
前提としている長さなので、カーモードでは
少々強引なスタイルになってしまう事は
避けられなかったのだろう。
それでもカーモードで武器の余剰をなくし、
リアウイングを備えたスーパーカーに変化させる事が
出来るというギミックは大いに評価出来る。
従来のユナイトウォリアーズのトイには、
合体ロボットの手足に変形するパーツが
個々のロボットの武器になる特徴があった。
しかしヴィクトリオン及び
メガトロニアの合体チームでは、
拳と足専用のパーツに変更され、
武器には変形しない。
メガトロニアでは合体剣『デストピア』を
構成するパーツを分割して、
個々のTF達の武器としている事が特徴。
フロウスペードの武器は
メガトロニア チーム5人の中では最も小型、
尚且つ一つしか武器が付属しないので
些か寂しい感は否めない。
忍者キャラ故に、合体武器パーツを手裏剣に
見立てている事は非常に巧い設定だが、
既存のTFトイの手裏剣型武器を
装備させると、より忍者らしく見える。
忍者TFは、G1期の日本版アニメ
『トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ』の
忍者参謀シックスショットを筆頭に
各TFシリーズで度々登場しているが、
忍者専用武器が付属しているトイは意外に少なく、
『TFアニメイテッド』のプロールや
『トランスフォーマーGo!』の
ソードボット・忍チーム等に付属している程度。
写真の手裏剣型武器は、
『トランスフォーマー プライム』の
AM-06 スカイワープに同梱されている
アームズマイクロン・バロ。
トランスフォーマートイでは拳や武器の
ジョイントに5ミリ径を採用している物も多いので、
別売りTFトイに付属する手裏剣や刀型の
武器を活用し、忍者らしさを表現する事が出来る。
5ミリジョイントはトランスフォーマー創成期の
1984年から、更に遡ればミクロマンや
ダイアクロン時代から採用されており、
統一規格のジョイントを使用し続ける姿勢は
ファンにとっても大変ありがたい。
フロウスペードは『忍者』という
従者としての任務を全うする
メガエンプレスの忠臣であり、
4ガードの中では比較的正常な
精神を有しているかの様に見える。
しかしメガエンプレスを崇拝する姿勢は
過剰な物で、忠義以上の度を越した感情も
抱いている異常者でもある。
デストロンの女兵士らしく、4ガードは全員、
最低最悪の性格の持ち主であり、
フロウスペードも力尽くで相手を
屈伏させる事が信条のサディストである。
しかも裏表が無い性格なので、
自身の異常性を隠そうとも
していないという始末の悪さだ。
メガエンプレスの為に持てる能力を
最大限に発揮する優れた戦士である一方、
性格は難有りというTFである。
又、女兵士にも拘わらず怪力の持ち主で、
パワーファイター型のゾンビウォーブレークダウンと
ワンダリングローラー二人を同時に捻じ伏せ、
強制的にアームナックルモードに変形させて
自らの武器としてしまう強力な戦闘力を見せた。
相手を無理矢理変形させて
武器にしてしまう技を、フロウスペードは
『忍法トランスプレイの術』と称している。
4ガードのメンバーはカードゲームの
トランプのマークを名前に冠しているという
特徴があるが、名称だけではなく
トランプマークの意味も
キャラクター性に反映している。
『スペード』のマークは剣が由来とされ、
死や不吉の意味も込められている為、
忍具による物理的攻撃や暗殺を得意とする
忍者のイメージにも合致している。
他の4ガードのメンバーも、
トランプのマークが持つ意味から
キャラクター設定を作り上げた事は
間違いないだろう。
既存のユナイトウォリアーズ
(コンバイナーウォーズ)トイの
リデコ版ながらも、ナイトバードを基にしている
デザインや忍者TFである事、
レーザーウェーブと関連がある設定等、
G1TFを彷彿させる姿やキャラクター性が
非常に面白いTFである。
更に共通ジョイントを駆使する事で、
従来のTFトイに付属する武器を装備して
『忍者』を演出する事が
出来る構造も嬉しい限りだ。
トランスフォーマーは、各TFシリーズの
垣根に囚われない遊び方を実現する事が
出来る優れたトイシリーズと言えよう。
⇒ ◆参考にならない比較◆
⇒ ウーマンデストロン 4ガード UW-EX ムーンハート
トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ
UW-EX メガトロニア
(タカラトミーモール限定)
Transformers Generations
Combiner Wars Victorion
Collection Pack
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フロウスペードさん来た!
いつにも増して写真が綺麗で惚れ惚れします
「比較的正常な精神」の記述で笑ってしまいましたw
トランプのマークにそれぞれ意味があったとは知りませんでした…
5mmジョイント規格は無限に遊べて本当にすばらしいですね!
いつにも増して写真が綺麗で惚れ惚れします
「比較的正常な精神」の記述で笑ってしまいましたw
トランプのマークにそれぞれ意味があったとは知りませんでした…
5mmジョイント規格は無限に遊べて本当にすばらしいですね!
2017/02/06(月) 23:48:48 | URL | ピンの字 | [ 編集 ]
フロウスペードを始め、4ガードのキャラクター設定や
WEBコミックの描写は非常に面白かったですね、
一般人の予想を超える展開は流石だと思いました。
5ミリジョイントの統一規格は遊ぶ上で重宝します。
新旧のTFトイが連動出来るのは嬉しい限りです。
WEBコミックの描写は非常に面白かったですね、
一般人の予想を超える展開は流石だと思いました。
5ミリジョイントの統一規格は遊ぶ上で重宝します。
新旧のTFトイが連動出来るのは嬉しい限りです。
メガロニアの設定は非常に面白いですよね。
それにしてもスペードにそんな意味があったとは!
相変わらず付喪さんの情報量の多さには驚かされます…w
顔は確かにナイトバードに似ていますよね。
同じ忍者ですしもしかしたら何かしらのつながりがあるかもしれません。
それにしてもスペードにそんな意味があったとは!
相変わらず付喪さんの情報量の多さには驚かされます…w
顔は確かにナイトバードに似ていますよね。
同じ忍者ですしもしかしたら何かしらのつながりがあるかもしれません。
メガトロニアチームのウーマンデストロンは、
どのメンバーも個性的なキャラ付けがしてあって楽しめる物でしたね、
トランプカードの特徴も取り入れているのは面白い趣向だと思います。
アニメオリジナルの1話限りのゲストキャラだったナイトバードが、
後年、ここまで活用されるとは、世の中予想がつかない事が多いですね(笑)
どのメンバーも個性的なキャラ付けがしてあって楽しめる物でしたね、
トランプカードの特徴も取り入れているのは面白い趣向だと思います。
アニメオリジナルの1話限りのゲストキャラだったナイトバードが、
後年、ここまで活用されるとは、世の中予想がつかない事が多いですね(笑)