●トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ  UW-07 ブロウル 十三非常階段
十三非常階段
●トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ  UW-07 ブロウル
BRAWL G1 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRUTICUS 999

兵器で構成されるコンバットロンの中でも、
ブロウルは最も戦闘的で戦場が似合う
ビークルの戦車に変形する。

戦車のイメージそのままの強靭さと
破壊力を備えた兵士であり、
更に非常に荒い気性の持ち主という
キャラクター性も戦車に相応しい物だ。

トランスフォーマーは変形モードが
性格や行動に影響を及ぼす傾向があるが、
その体現者とも言えるブロウル
見た目と内面が直結している
非常に明快なキャラクター性が魅力である。



ブロウル Face トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 ブルーティカス 944  ◆ 名前 : ブロウル

  ◆グループ: コンバットロン

  ◆ 役割 : 狙撃兵

  ◆ 変形 : クラウスマッファイ・レオパルド2 A5

 
  ◆シリーズ: トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ

  ◆ 発売日: 2016年6月25日

  ◆ 価格 : 15000円




BRUTICUS G1 UW-07 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS Package Box 2

パッケージ




BRAWL G1 Krauss-Maffei LEOPARD 2 A5 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 COMBATICON 005

ビークルモード

ドイツ陸軍の主力戦車レオパルド2は、
レオパルド1に代わり1979年から
正式採用された第三世代戦車の代表格だ。

ラインメタル社120mm.滑空砲を主砲とし、
チタンやセラミック、グラスファイバー等を
使用した複合装甲により高い防御力を誇る。

年々改良が重ねられており、
1979年の最初期型はレオパルド2A0とされ、
以降、A1A7が開発され、
更に派生型も数多く存在する。



BRAWL G1 Krauss-Maffei LEOPARD 2 A5 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 COMBATICON 012

サイド

砲身の形状や傾斜が付いた半菱形状の砲塔前部、
車体全体や四角く角張っている車体後部等の
特徴から、数あるレオパルド2
バリエーションの中でも、A5以降のタイプの
デザインを取り入れた形状に造られている。

各部の細かなモールドやクローラー部の
履帯及び車輪はリアルに造り込まれており、
ガンメタルで塗装されたクローラーにより
一段と戦車らしさが表現されている。



BRAWL G1 Krauss-Maffei LEOPARD 2 A5 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 COMBATICON 010

リア

全体像はレオパルド2を再現している
ユナイトウォリアーズ・ブロウルの戦車だが、
レオパルド2を完全再現している訳ではなく
意図的に異なるデザインにしており、
砲塔後部はイギリスの戦車チーフテンの様な
雰囲気が感じられる。

又、実車のレオパルド2は全体の装甲が
フラットなデザインだが、UWブロウル
車体全体にハッチや機械類、
金具の様なモールドを追加して
冷戦時代の第二世代戦車の様な古めかしさが
表現されており、車体側面の履帯カバーは
レオパルド1の様な造形になっている。




BRAWL G1 Krauss-Maffei LEOPARD 2 A5 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRUTICUS 922

ユナイトウォリアーズ及び
コンバイナーウォーズのビークルは、
メーカーライセンス取得品ではない為、
意図的に実車や実機とは異なるスタイルに
アレンジしている
という特徴がある。

ブロウルも同様に実際のレオパルド2とは
異なる部分も多いが、G1期初代ブロウル
レオパルド1に変形した事から、
リメイク版ブロウルを製作する際に
同系列車両で発展型のレオパルド2
意識した事は間違いないだろう。




ブロウル G1 レオパルド2 A5 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 ブルーティカス 014

UWブロウルは非常にリアルな造形の
戦車モードだが、戦車の特徴の一つである
砲塔の旋回は出来ない構造になっている。

合体ロボットである事を大前提としているトイなので
致し方ない所だが、主砲は上方に向ける事が
可能なので表情が付けられる。

実際の戦車の主砲では不可能な仰角だが、
TFトイなので問題は無い。



ブロウル G1 レオパルド2 A5 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 ブルーティカス 936

車体後部はロボットモードの足の裏になり、
ブルーティカスに合体した際に
手足の合体パーツを取り付ける
ジョイントの穴も設置されている。

テールランプがモールドされ、
車両らしさを表現しているが、
コスト削減と強度を上げる為に
肉抜きが多用されている事が特徴。

しかし単なる空洞ではなく、
シュレッダーの刃の様な造形にして
危険さを表現し、厳つく攻撃的なイメージの
戦車に相応しい形状を
取り入れている事は好感が持てる。




トランスフォーム!
BRAWL G1 Transform TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRUTICUS




ブロウル G1 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 ブルーティカス 952

ロボットモード

戦車の車体フロントが胸部に収まり、
腕部に変形したクローラーは
履帯が正面に配置され、
砲塔を背負ったスタイルや脚部の膝辺りに
ハッチの様な丸いモールドがある所等、
全体像はG1アニメ設定の特徴を
再現したデザインだ。

アニメ版を踏襲しながらも各部の造り込みは
非常に細かく、情報量が多いので
現代的で見劣りする事は無い。



ブロウル G1 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 ブルーティカス 089

リア

砲塔をそのまま全て背負う変形は
G1トイアニメ設定と同じで、
ブロウルの個性にもなっている特徴だ。

G1ブロウルのトイは
グリーンとグレーの成形色であったが、
ユナイトウォリアーズ版では
アニメ設定を再現している為、
オリーブ色とガンメタルを採用し、
より軍事的なイメージとなった。




BRAWL G1 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 COMBATRON 968

首は回転可能だが、
ユナイトウォリアーズ(コンバイナーウォーズ)
のトイとしては珍しくボールジョイントを
使用していない事が却って目新しい。

肩はボディ側の付け根と
上腕側の二箇所が縦に動き、
上腕側には前後の回転も備わっている。

肘と股関節にボールジョイントが組み込まれ、
腰と大腿部にはロール、膝は90°曲がり、
足首には横方向に開く可動が備わっている。




ブロウル G1 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 腹部ヒンジ 996

ブロウルコンバイナーウォーズ
トイの中でも後発で登場した型の為、
新要素が追加されており、
腹部が特徴的な構造で造られている。

上半身と下半身を繋いでいる腹部は
板状のヒンジパーツのみとなっており、
武骨なボディ全体を支えているのが
板状のパーツなので、少々心許ない感はある。



BRAWL G1 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 COMBATRON 031

しかしヒンジパーツには重要な意味がある。

従来のユナイトウォリアーズTF
上半身と胴体内の合体用ジョイントが
縦向きであったのに対し、
ブロウルは戦車のボディが
張り出した胸部を再現する為に
合体ジョイントを収納している上半身が
横向きになっているのだ。

ヒンジはボディを横向きにする
役目があるだけではなく、
ボディの向きが縦型から横型に変われば、
その分背の高さが足りなくなる為、
腹部のヒンジパーツで背丈を伸ばしているという、
熟慮された設計なのである。





BRAWL G1 Bio Profile TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRUTICUS 058

ブロウルエネルゴンによって
機能しているのだろうが、
彼の本当の燃料源は“怒り”である。

デストロン兵士の多くは、
不快で激昂し易い気質を持っているが、
それはブロウルの荒い気性に
比べたら些細な物である。』



BRAWL G1 Bio Profile TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRUTICUS 054

『激しい怒りは、精鋭軍事部隊の
任務の妨げになると思うかもしれないが、
ブロウルにとっては正反対で
怒りはプラス要素になるのだ。

彼は怒り狂っている時に最も有能な働きをする為、
戦闘時にブロウルが最高の状態で戦える様に、
仲間達はブロウルを故意に激怒させている。』




コンバットロン ブロウル G1 双発砲 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 077ブルーティカス 077

『短気で口喧しい。

装甲が厚く、大抵の攻撃を跳ね返す。
圧縮音声エネルギーを発射する
双発砲を持っている。』


こちらの設定は、G1当時に日本で発売された
大百科に掲載されている物からの引用。





BRAWL G1 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS BRUTICUS UW-07 COMBATRON 052

G1トイ版を再現する傾向が強い海外版だが、
ブロウルに限ってはコンバイナーウォーズ版
アニメ版カラーオリーブ色
成形色を使用しており、
日本のユナイトウォリアーズ版
非常に類似したイメージのトイであった。

日本版アニメ設定を更に取り入れ、
左腕にデストロンマークをプリントし、
胸部両脇のスモークディスチャージャーや
前腕にはガンメタルの塗装が施され、
胸部内の合体用ジョイントパーツや肘、
大腿部をガンメタル成形色にしている。



BRAWL G1 COMBATICON TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRUTICUS 992

更に頭部の塗装もアニメ設定を再現した
塗り分けを採用し、顔のマスクは赤、
ゴーグルの目はオレンジ色に塗装されている。

海外版と大幅に印象が異なるのは
頭頂部全体もオレンジ色に塗装している事だが、
本来のアニメ設定では
額の中央をオレンジ色にして
頭頂部はグレーとなっている。



ブロウル G1 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 ブルーティカス セット 033

アニメ版のブロウルの頭部は、
本来の設定通りのグレー&額のみ
オレンジの場合や、グレー一色であったり、
頭頂部がオレンジ色であったりと
エピソードやシーンによっても異なるのだが、
頭頂部全体をオレンジ色に
塗ってしまっているのは
単なる彩色ミスである。




ブロウル G1 トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 ブルーティカス セット 061

トランスフォーマーG1初期アニメでは
セル画の彩色ミスは散見され、
ブロウルも頭部の細かな部分の
彩色ミスが多々見られた。

トイのTFユナイトウォリアーズ版では
アニメ設定を取り入れたカラーリングが
特徴だが、ブロウルの場合は
頭頂部全体がオレンジ色という
アニメの彩色ミスバージョン
再現してしまっている。



BRUTICUS G1 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 DECEPTICON BRAWL 065

全体像が海外版と類似したイメージの為、
差別化を考慮したのかもしれないが、
頭頂部がオレンジ色という日本版は、
些か違和感がある事は否めない。

UWブロウルの頭部は一度ガンメタルで
全体を塗装してから頭頂部やゴーグル、
マスクを追加塗装しているだけに、
頭頂部はガンメタルの塗装を残しておいた方が
アニメ版のイメージに近かった筈だ。





TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRAWL TWIN SONIC CANNONS 976

ツインソニックキャノン

ブルーティカスに合体した際に
手や足に変形するパーツは、
ロボットモードでは大型の2連装キャノン砲となる。

日本版はアニメ設定を再現している為、
合体時に統一性を持たせる目的で
ブロウルのボディカラーと同じ
オリーブ色で成形されている事が特徴。



TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRAWL Krauss-Maffei LEOPARD 2 A5 895

戦車モードではコの字状に変形させた
ツインソニックキャノンを、砲塔後部に備わっている
専用のジョイントパーツに取り付ける事が出来る。

砲塔の上部に副砲が備わったスタイルは
G1ブロウルと同じで、G1版を意識して
設計している拘りは大いに評価出来る。



TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRAWL Krauss-Maffei LEOPARD 2 A5 929

砲塔の天面に設けられた5ミリジョイント用の穴に、
ツインソニックキャノンを逆さにして取り付ける事も可能。

こちらのモードは少々見映えが悪くなるので、
上記の様に専用ジョイントを使用して
武器をコの字型にして装着する方が様になる。

又、ツインソニックキャノンの名称は、
海外のコンバイナーウォーズ版からの引用だが、
1986年のG1ブロウルと同名の武器で、
当時の日本版では『双発砲』と訳されていた。




TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRAWL ELECTRON BLASTER 980

エレクトロンブラスター

ユナイトウォリアーズ(コンバイナーウォーズ)の手足に変形するTFは、
合体パーツが変形した武器と専用武器の二つを所持している事が常だった
が、
ブロウルは専用武器が無く、主砲を取り外して銃の代替としている。

G1ブロウルは主砲とは別に
エレクトロン銃という武器が付属していたが、
コンバイナーウォーズでは取り外した主砲を
エレクトロンブラスターとしている。



トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 コンバットロン ブロウル 983

主砲を取り外して銃とし、手に装備するアイディアは
評価に値するが、ブロウルの個性でもある
主砲を背負ったスタイルが崩れて物足りなくなる。

これを補う為に、代わりにツインソニックキャノン
砲塔のジョイントに装着すれば、デザインは異なるが
砲身を背負っているというスタイルを構築出来、
ボディカラーと同じオリーブ色の成形色なので違和感も無い。





TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 COMBATICON BRAWL 984

デストロンの反逆者を集めた
コンバットロン部隊の中でも、
ブロウルは最も粗野で暴力的、
短気で野蛮な無頼漢である。

スタースクリームによって復活させられた直後、
そのスタースクリームに「おまえをスクラップにしてやる」と
言い放ち戦いを挑む様な好戦的な兵士であり、
常に不平を口にして仲間のコンバットロンにも
喧嘩を吹っかける荒くれ者だ。



TRANSFORMERS UNITE WARRIORS UW-07 BRAWL ELECTRON BLASTER 989

常に怒りを抱えているブロウル
非常にデストロンらしい兵士であり、
戦闘では先陣を切って攻撃を仕掛ける勇猛さを見せるが、
考え無しで向こう見ずな性格と言う方が正しいだろう。

尚、G1ブロウルテックスペックの知力の数値は、
コンバットロンの中で最も低い(日本版設定では1.5)であり、
頭脳面は今一つな為、戦略や作戦を立案する事は無く、
戦う事だけに特化した兵士である。



トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 コンバットロン ブロウル 050

ブロウルの凶暴性は異常な程で、
パーソナルコンポーネント
地球人の学生達が製作したロボットB.O.T.
移し変えられてしまった際も大暴れした。

TFに比べたら取るに足りない
人工ロボットのボディにも拘わらず、
アイアンハイドギアーズバンブルの3人が
相手にしても手に負えない程の凶暴さで
サイバトロン戦士達を翻弄するという、
ブロウルの怒り狂うキャラクター性が
非常に巧く描かれていた。




トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-07 コンバットロン ブロウル 076

G1アニメ設定の特徴を取り入れたアレンジが
非常に巧いUWブロウルのトイは、
武骨なロボットモードとリアルな戦車モードの
両形態のスタイルが抜群に良い。

G1トイと同じレオパルド戦車を選んでいる所も嬉しい面であり、
懐かしさと新しさのバランスが取れている優れたトイと言えよう。

単に新作トイでリメイク版を造るだけではなく、
G1当時のオリジナルのトイやアニメ作品への
リスペクトが感じられる事が、
リメイク版の重要な要素の一つなのだ。








BRAWL MOVIE & G1 TRANSFORMERS UNITE WARRIORS 067

◆参考にならない比較◆





⇒ TFジェネレーションズ TG-03 ディセプティコン ブラストオフ
⇒ TFジェネレーションズ TG-04 ディセプティコン ボルテックス



⇒ 記事一覧【9】 トランスフォーマー G1リメイク 4
⇒ 記事一覧【6】 トランスフォーマー G1リメイク 1
⇒ 記事一覧【7】 トランスフォーマー G1リメイク 2
⇒ 記事一覧【8】 トランスフォーマー G1リメイク 3
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トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ
UW-07 ブルーティカス



テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

コメント
レビューお疲れ様です
僕もこれは持っているのですが、コンバットロンの中で一番気に入りました
デザインがG1に近づけられており、なおかつプロモーションも進化している素晴らしいものでした。

またビークルモードもちゃんとレオパルド戦車で嬉しかったです
ブロウルのリメイクアイテムとしては及第点だと思います
2016/08/08(月) 14:02:49 | URL | keitai70 | [ 編集 ]
>keitai70さん
兵器集団のコンバットロンは人気が高いので、
日本でも一般販売されたのが良かったですね。
G1ブロウルのアニメ設定を再現したロボットモードのスタイルや、
重厚なカラーリングで戦車らしさが巧く表現されているのも嬉しい所です。

戦車の種類もG1版に合わせてレオパルドを選んでいて、
元々のキャラクターをよく考慮しているなと感心しました。
2016/08/09(火) 20:11:58 | URL | つくも | [ 編集 ]



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