元々世界的なロボットシリーズであった
トランスフォーマーは、
ハリウッド実写映画の成功により
更なるファン層を開拓した。
そして三部作の最終章、
『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』
の興奮と人気が覚めやらぬ内に、
畳み掛ける様に新シリーズのトイを連発した。
トイのターゲット層も細分化され、
主に低年齢の幼児を対象とした
『トランスフォーマー ボットショット』シリーズは、
ディフォルメされたデザインと
瞬間自動変形のアクションギミック、
加えて対決遊びのゲーム性も兼ね備えており、
それまでのTFトイとは一線を画す
注目に値する要素を数多く備えていた。
◆ 名前 : バンブルビー
◆グループ: ボットショット / オートボット
◆ 変形 : スポーツカー
◆シリーズ: TRANSFORMERS BOT SHOTS
◆ 発売 : 2012年2月
◆ 価格 : $14.99(日本未発売)
パッケージ
3体のボットショットが
セットになったバリューパック。
3パックシリーズの第一弾で
登場したこのセットには、
センチネルプライム、プロール、
バンブルビーが同梱されている。
ビークルモード
ボットショットTFの
基本とも言えるバンブルビーは、
ムービー版バンブルビーが変形する
カマロを意識したスポーツカータイプの
車種が選ばれている。
海外版のボットショット及び
日本版のビークールも含め、
この型のバンブルビーは数多く製作され、
全てムービー版を思わせる
スポーツカーをモチーフにしている。
サイド
ボディ全体はオレンジイエロー成形色で纏められ、
タイヤはグレーのパーツを採用している事が特徴。
四つのタイヤは個別に取り付けられており、
金属製の車軸を使用しているので
スムーズな走行を実現している。
リア
大型のリアウイングにより
スポーツカーらしさが表現されている事に加え、
瞬間自動変形で起き上がった際に
リアウイングが支えになって
自立するという巧い設計のトイだ。
幼児向けトイのボットショットだが、
自動変形ギミックに合わせて各部の造形も
計算されている優れたトイである事が分かる。
日本では2012年末から展開した
『ビークール』シリーズだが、
基になったのは海外で
1年ほど先行して登場していた
『トランスフォーマー ボットショット』
シリーズである。
3頭身ほどにディフォルメされたロボットモードと、
同じくディフォルメされたビークルモードを有し、
スプリングの力で自動変形を行う
遊び重視のトイシリーズだ。
トランスフォーム!
瞬間自動変形は、
カーモードのフロントバンパーに衝撃を
与える事でスイッチが押され発動する。
転がし走行させて障害物にぶつける事で
ロックが外れて変形するという、
少々乱暴なギミックが如何にも
アメリカのオモチャという印象を受ける。
日本のビークールと異なるのは、
ボットショット同士をぶつけ合う事を
大前提としている事で、
最初から対決要素を重視した
トイシリーズと考えられている所だ。
同じ幼児を対象としているトイシリーズながら、
乱暴にぶつけ合う事を主軸としている面は、
アメリカの国民性が如実に表れていると言えよう。
ロボットモード
ビークルモードはムービー版バンブルビーを
思わせるマッスルカータイプだが、
変形後のロボットモードは
G1期の初代バンブルを
再現した頭部で造形されている。
明確に目、鼻、口がある顔なので、
アニメ版バンブルを多分に意識して
デザインされている事が見て取れる。
リア
背面はボットショット独自のスタイルに
なっており、カーモードのフロント部を背負い、
リアウイングを脚部に配置する事で
倒れない様に配慮されている。
ぶつけ合う事を前提としているだけに
頑丈に造られており、リアウイングパーツは
本体に強固に取り付けられている。
この3パック版バンブルビーは
単品販売版バンブルビーよりも
後発で登場している為、ボディカラーを
変更して差別化したバージョン。
ボットショット シリーズの最初期に登場した
単品版バンブルビーは、
B-001のナンバーが与えられ、
G1バンブルと同じくレモンイエロー成形色で
構成されたボットショットだった。
3パック版バンブルビーは
ボディカラーをオレンジイエローに、
タイヤをグレー成形色に変更したバージョンで、
カーモードのフロントグリルをシルバーに塗装、
ウィンドーは黒になっている。
単体版B-001 バンブルビーは
G1バンブルを再現しているのに対し、
3パック版BP-001 バンブルビーは
実写映画版バンブルビーのボディカラーを
意識したカラーリングと考えられる。
↓
日本で発売された『ビークール』版は、
バイザーとマスクを装着した
いわゆるバトルマスクバージョンの
バンブルビーだった。
カラーもG1バンブルと同じ
レモンイエロー成形色だったので、
ボットショット・3パック版バンブルビーと
比較するとカラーの違いが見て取れる。
↓
目、鼻、口がある顔のバンブルビーは、
日本のビークールではクリアバージョンの
スペシャルスポーツカーとして
発売されている。
同じ型でオレンジ系統の
カラーが主体の両者だが、
クリアバージョンは別物と言って良い程の
イメージチェンジを果たしている。
ボットショットは胸部に内蔵された
回転式のパネルを使用して
対決遊びが出来るという、
ゲーム性が付加されたフィギュアだ。
パネルには3種類のシンボルが印刷されており、
フィスト(拳)、ブラスター(銃)、
ソード(剣)の絵柄と、
各ボットショット毎に異なる
『ATTACK STRENGTH』と呼称される
攻撃力の数字も記載されている。
アタック・ストレングス
フィスト : 765
ブラスター : 530
ソード : 325
ボットショットのバンブルビーは
海外では数多くのリカラー版が登場しているが、
日本版のビークールでは2種類のみとなった。
本来ベーシックな顔のあるタイプが、
ビークールでは特色版のクリアバージョンとして、
バトルマスクバージョンがビークール・バンブルビーの基本形という、
海外のボットショットとは逆に設定されている所が興味深い。
一年ほど後発となった為、ビークールは
ボットショット版とは敢えて異なるタイプを
選んで差別化していると考えられる。
又、ビークール版の方が塗装箇所が増えており、
胸部パネルのステッカーも独自の物に変更されている等、
ボットショットとビークールでは意外に異なる箇所も多い。
ボットショットは分かり易い遊び方や自動変形ギミックに加えて、
独自のアレンジでディフォルメされたスタイルが魅力的だ。
日本のビークールの数倍のラインナップを誇るボットショットは、
非常にコレクション性の高いシリーズでもあり、
日本未発売バージョンのアイテムも数多く存在している。
トランスフォーマーの代表キャラクターとも言える
バンブルビーにはバリエーションも多い為、
収集欲を刺激するTFトイシリーズである。
◆参考にならない比較◆
⇒ ビークール B-04 黄色のスポーツカー バンブルビー `
⇒ ビークール B-12 スペシャルスポーツカー バンブルビー クリアカラー
⇒ トランスフォーマーG1 C-56 バンブル `
⇒ SCF ACT-3 バンブル `
⇒ トランスフォーマー ロボットヒーローズ バンブルビー `
⇒ トランスフォーマー クロニクル EZコレクション バンブル `
⇒ トランスフォーマー EZコレクション EG-02 バンブルビー `
⇒ TRANSFORMERS REVEAL THE SHIELD ゴールドバンブルビー `
⇒ TRANSFORMERS GENERATIONS サイバートロニアン バンブルビー `
⇒ KRE-O トランスフォーマー クレオン バンブル `
⇒ KRE-O ステルスバンブルビー クレオン バンブルビー `
⇒ BOT SHOTS 3-PACK BP-003 プロール `
Transformers Bot Shots
Battle Game Autobots 3Pack
Sentinel Prime,
Prowl, Bumblebee
トランスフォーマー ビークール
B04 黄色のスポーツカー
バンブルビー