◆ 名前 : ジャガーノート ◆メーカー: TOYBIZ (発売元タカラ) `
◆ 本名 : ケイン・マルコ ◆シリーズ: 日本版 X-MEN Xパワーシリーズ
◆チーム : 無し ◆ 発売 : 1994年 `
◆ 価格 : 970円
パッケージ
写真は海外版だが、日本で発売された
Xパワーシリーズ版も全く同じパッケージで、
日本語ステッカーを貼付しただけの物だった。
初期のXパワーシリーズは
海外版に日本語ステッカーを
追加したバージョンであったが、
後に日本独自の日本語表記バックカード
が製作された。
その中でもプロフェッサーXと
ジャガーノートだけは
海外版パッケージ + 日本語ステッカー
という初期タイプの物のみで、
サイクロップスやビショップ等の様な
日本版パッケージは作られなかった。
又、ジャガーノートはXパワーシリーズの
通しナンバー『8』が与えられていたが、
後に大量に生産された
日本版パッケージの普及版では
『8』のアイテムはMr.シニスターに
差し替えられている。
即ち、ジャガーノートは日本に於いては、
初期版でしか発売されなかった
貴重なアイテムでもあった。
フロント
他のX-MENフィギュアと同様に
5インチサイズだが、
筋肉隆々の巨人ジャガーノートの
厳つい体型を再現している。
太いボディと脚部は
キャラクター性に相応しい物だ。
ジャガーノート最大の特徴とも言える、
中華鍋の如き形状のヘルメットも再現され、
異様なシルエットを作り出している。
リア
筋肉の塊の様なキャラクターの
ジャガーノートとしては、
腕部が少々ボリューム不足な感は否めない。
このフィギュアは
トイビズ・X-MENフィギュアシリーズの中でも
最初期の1991年に製作されている物なのだが、
当時としては初のジャガーノートの
フィギュアだったので許容範囲だった。
ジャガーノートのフィギュアは
赤茶色の成形色で構成され、
顔の塗装に加えて、腹部から背中にかけての
胴体とブーツは赤に、腕部の肌色は
全て塗装処理で再現されている。
初期フィギュアという事もあり、
関節可動は肩と股関節の回転軸のみだが、
拳を握った腕部を上げる事で、
パワフルなイメージは表現出来る。
又、肩はクラッチ式可動を採用しており、
保持力が強い事も注目すべきポイントだ。
ジャガーノートがX-MENを
目の敵にしているのは、
X-MENの指導者プロフェッサーXこと
チャールズ・エグゼビアを憎んでいる為で、
彼に対する怒りが破壊と暴力の
根源となっている。
銀行強盗等で得た金や破壊活動では
ジャガーノートは満足出来ない。
チャールズへの復讐、
その教え子X-MENを打倒する事で
彼の怒りと憎しみは満たされるのだ。
チャールズの父・ブライアン・エグゼビアは、
チャールズがまだ幼かった頃に実験中に事故死し、
母・シャロンは同僚だったカート・マルコと再婚した。
カート・マルコの連れ子がケイン・マルコ、
後のジャガーノートであった。
子供の時分から反社会的な性格の持ち主であったケインは、
優秀な義弟であるチャールズに対し羨望と嫉妬、怒りと憎しみを抱いており、
事ある毎にチャールズに辛く当たる日々を重ねていた。
X-MENに対抗し挑戦し続けるジャガーノートは、
1965年からコミックスに登場している古参のヴィランで、
特化した肉体とパワーを武器としている。
ミュータントチームを主人公としたX-MENは、敵の悪役も
マグニートーやアポカリプス等、ミュータントが多くを占めるが、
ジャガーノートはミュータントではない。
ケイン・マルコは従軍中、東南アジア奥地で
小隊からはぐれた際に偶然、秘密の寺院を発見する。
そこに安置されていた邪神サイトラックを
封じた赤い秘石の魔力により、
ケインは怪力の巨人ジャガーノートに変身するに至った。
即ち、ジャガーノートは生来のミュータントではなく、
魔力によって強化された「人間」なのだ。
しかしその能力は、通常の人間の領域を遥かに陵駕している。
マーベルユニバース屈指の怪力キャラクターである
ハルクやマイティ・ソーと互角に渡り合うほどの怪力に加え、
フォースフィールドによって守られた身体は、
どの様な物理攻撃も跳ね返す防御力を
備えているという、ほぼ無敵の存在である。
X-MENのメインメンバーが束になって挑んでも、
ジャガーノートを容易く倒す事は不可能である。
無敵の身体を有するジャガーノートだが弱点もある。
それはプロフェッサーX等のテレパスが扱う精神攻撃で、
これを防ぐ為、常に特殊なヘルメットを被り頭部を保護している。
このヘルメットは地上最強のテレパスである
プロフェッサーXやジーン・グレイの
テレパシー能力すら無効にする事が出来る。
初期のトイビズ製X-MENフィギュアには、
誰もが楽しめるアクションギミックが搭載されていた。
ジャガーノートはボディ内部にギミック機構が内蔵されており、
背中のレバー操作によりアクションが発動する。
パワーパンチ・アクション
背中のレバーを動かすと、連動して両腕を振り
パンチを繰り出すアクションを行う事が出来る。
レバーを離すとスプリングの力で元に戻る仕組みで、
連続してレバーを押せば
両腕を上下に振るアクションが楽しめる。
突撃アーマー
ジャガーノートの両肩にフィットする様に造られた
フィギュア独自のアーマーが付属する。
これはジャガーノートが得意とする体当たりの
突撃攻撃を意識した物で、パンチアクションの他にも
遊べるギミックとしてパーツを追加している配慮に感心する。
尚、『突撃アーマー』の名称は当方が命名した物ではなく、
日本語ステッカーに表記されている公式の設定である。
このジャガーノートのフィギュアは最初期の物ながらも
遊びのギミックは満載で、足の裏にはローラーが設置してあるという、
パッケージ状態では気付かない様な驚くべきフィギュアなのだ。
足の大きさが群を抜いているジャガーノートの特徴を巧く活かしており、
足の裏のローラーは突撃アーマーと併用する事で真価が発揮される。
突撃アーマーを装着したシルエットは宛ら戦車の砲塔の様でもあり、
転がし走行させる事で『制止不能の人間重戦車』を再現出来るのだ。
足の裏のローラ-はジャガーノートの
突進攻撃を考慮したギミックであり、
アーマーを装備する事で突撃している雰囲気が
倍増されるというアイディアに驚嘆する。
トイビズ・X-MENフィギュアの中でも最初期に登場したアイテムながら、
初見のイメージを覆す数々のアイディアが盛り込まれている事が分かる。
子供を楽しませる事を第一としている設計は素晴らしく、
更にキャラクター性も理解した上でギミックを組み込んでいる。
この優れたフィギュアシリーズがあったからこそトイビズは成功し、
後に長く継続するX-MENフィギュアの基盤となった事は間違いない。
ジャガーノートのファーストモデルである
1991年版フィギュアは、後年発売された
ジャガーノート・フィギュアと比較すれば
造形面では及ばないが、
掛け値なしで楽しめるギミックは
最高峰の出来映えだ。
レバー操作しながら転がし走行を行えば、
腕を振り回し全てを薙ぎ倒して突き進む
ジャガーノートの暴虐振りを再現出来る。
この様なオモチャらしさ溢れる
愉快なギミックは色褪せる事が無く、
今尚、大いに楽しませてくれる
至高のフィギュアなのだ。
◆参考にならない比較◆
Marvel Select - Action Figure
Juggernaut
<<●トランスフォーマー アドベンチャー 限定EZコレクション バンブルビー クリアバージョン
| ホーム |
●トランスフォーマー アドベンチャー 限定EZコレクション スチールジョー クリアバージョン>>
ジャガーノートは格闘ゲームでのデザインでしか見たことがなく
そのデザインが胴体部に頭部がとてもめり込んだようなデザインだったので
シンビオートのようなものだと思っていました
玩具の説明の他にキャラクターについての説明もしてくれるのでありがたいです。
そのデザインが胴体部に頭部がとてもめり込んだようなデザインだったので
シンビオートのようなものだと思っていました
玩具の説明の他にキャラクターについての説明もしてくれるのでありがたいです。
2015/03/30(月) 21:02:43 | URL | 要塞参謀 | [ 編集 ]
ゲーム版のジャガーノートのデザインはかなり誇張されていて、
正に筋肉の塊みたいになっていましたね。
あの人間離れしたデザインも、なかなかカッコ良かったです。
キャラ設定は概要というかざっくりした物ですが、、お役に立てれば幸いです。
正に筋肉の塊みたいになっていましたね。
あの人間離れしたデザインも、なかなかカッコ良かったです。
キャラ設定は概要というかざっくりした物ですが、、お役に立てれば幸いです。