◆シリーズ: キュートランスフォーマー
◆ 発売日: 2014年8月9日 `
◆ 価格 : 999円 `
ビークルモード
極端にディフォルメされた
チョロQスタイルの為、車体のほとんどは
運転席から前のフロント部が占めている。
極小サイズのトイにも拘わらず、
特徴的な車体形状を
絶妙なディフォルメ加減で再現し、
ヘッドライトやグリル、ルーフのライトや
風防まで細かく造形している等、
カーモードの完成度は非常に高い。
サイド
大型トレーラートラックとして
合計6輪のタイヤも再現し、
個別に取り付けてあるので全て回転可能。
チョロQスタイルを採用しているが、
プルバックゼンマイは搭載しておらず
駆動輪も無い為、各タイヤは
小さいサイズの物を使用している事が特徴。
リア
QTFオプティマスプライム独自の
スタイルとして挙げられるのは、
トラックのキャブ部分だけではなく、
トレーラーのコンテナ部を連結した状態を
再現している所である。
運転席にめり込んでいる様な、
極端にディフォルメされた
コンテナの形状が面白い。
このコンテナ部はロボットモードでは
肩と上腕を構成し、
パワフルなスタイルを構築するという、
非常に巧いパーツ配置となっている。
オプティマスプライムは
ビークルモードでも色数が多く、
フロントグリルやバンパー、マフラー等の
シルバー、ヘッドライトのイエロー、
ウィンドーのメタリックブルーと、
各部は細かく塗装が施されており
美しい仕上がり。
ムービー版オプティマスの特徴になっている、
ボンネットや車体サイドの
赤いファイヤーパターンにはタンポ印刷が
採用され、更に完成度を高めている。
トランスフォーム!
ロボットモード
実写映画第4作目、
『トランスフォーマー ロストエイジ』版の
オプティマスプライムのデザインを再現し、
ディフォルメしたTFトイ。
本来背中に配置される
片側3本のマフラーは、
QTFオプティマスでは肩に位置し、
放射状に広がる様なシルエットを
作り出しておりヒーロー的だ。
リア
トラックのルーフ部分が背中に収まる事で、
胴体内のスペースを隠している変形が巧い。
QTFオプティマスプライムは
どの方向から見ても非常に纏まりの良い
スタイルを実現しており、設計の段階から
力の入った開発という事が窺える。
『真面目で仕事に誠実な
オートボットの司令官。
部下や仲間から慕われる
優しいリーダーだが、怒ると恐い。』
首は左右に回転、肘は可動軸により曲がり、
肩、股関節、膝にボールジョイントを使用、
ボディと肩を繋ぐバー状のパーツは
前後に動かす事も可能。
各部の可動箇所はポージングの際に
使用する他、変形機構も兼ねており、
少ないパーツを活かしている事が分かる。
QTFオプティマスプライムは
QTFバンブルビーと共に、
2014年8月の『トランスフォーマー博』で
先行販売されたアイテムだ。
オプティマスプライムは、シリーズの
中心となる重要なアイテムという事を
最初から考慮していた設計と思われ、
キュートランスフォーマーでは
傑作と呼ぶに相応しい完成度を誇る。
QTFオプティマスプライムは
数あるキュートランスフォーマーの中でも
非常に優れたアイテムであり、
ビークル、ロボットモード双方の
ディフォルメされたデザインの巧さが目を引く。
又、頭部の細かな造形も目を見張る物があり、
シルバーで全体を塗装した上に青いラインを
塗り分けしている事や、目の部分は黒に加えて
瞳を水色で描いているという
細かな配慮が嬉しい所だ。
ボディ全体はメタリックブルーの
成形色で構成されており、
煌びやかなイメージが感じられる、
リーダーに相応しいカラーである。
塗装面やファイヤーパーターンの
タンポ印刷の精度も高く、
QTFオプティマスプライムは
キュートランスフォーマーで
最初のアイテムにして、既に最高峰の
完成度を備えている優れたTFトイである。
長い年月を積み重ねてきた
トランスフォーマーには、
パロディ化したシリーズが幾つも登場している。
2015年1月からTV放送と
ネット配信が開始されたアニメ
『キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎』も
この範疇に属するシリーズだが、特筆すべきは
パロディ化したTFキャラクターのみで
一つのアニメ作品として成立している事だ。
これまでにもパロディTFは存在したが、
『キュートランスフォーマー』の様に
個別の番組としてTV放送された
作品は存在しない。
2012年の『アームズマイクロン劇場』は
『トランスフォーマー プライム』の
オマケコーナーであったし、
『ビークール』のトイを使用した
ジオラマストーリーの動画は、
ネット配信や児童誌の付録DVDに
収録される程度にとどまっていた。
俗に5分アニメと呼称される
ショートアニメながらも全13話を製作し、
ローカル局とはいえ
1クール放送した事は快挙と言えよう。
又、TV放送を受信出来ない地区も考慮して、
無料動画としてネット配信するという配慮は
評価すべき対応であった。
内容は、Qトランスフォーマー達が
1986年にタカラが発売したファミコンソフト
『トランスフォーマー コンボイの謎』について
語り合うという物でストーリー性は皆無だが、
トランスフォーマーとしての作風も
僅かながら取り入れられている。
キュートランスフォーマーの中心人物である
オプティマスプライムは、
G1期の初代コンボイのパロディキャラでは
定番となっている名台詞の
「私にいい考えがある!」を多用するという、
お決まりの要素を受け継いでいる。
「私にいい考えがある!」は
G1コンボイの口癖の一つで、
コンボイの突飛なアイディアと
強引な行動によって有名となり、
日本のコンボイを語る際には
外せない台詞となっている。
コンボイをパロディ化しているキャラクターは多く、
トランスフォーマー プライムのオーピーや
ビークールのトレーラー(オプティマスプライム)、
日本版クレオのWEBコミックに登場する
クレオン・オプティマスプライム(コンボイ)等、枚挙に暇が無い。
パロディ化、ディフォルメ化された
TFキャラのトイは小サイズの物が多く、
概ね同サイズなのでコレクションしてみるのも面白いだろう。
コンボイをパロディ化したキャラクターだけでも複数存在するというのは、
それだけトランスフォーマーの歴史が長い事の証明である。
更に同じ『コンボイ』というキャラクターをモチーフにしていながら
画一的なキャラ設定ではなく、ビークール、アームズマイクロン、
クレオン、Qトランスフォーマーと、それぞれ異なる個性を
確立している事は流石と言うべきであろう。
優れた仕様のトイであるQTFオプティマスプライムは、
アニメに於いても個性的なキャラクター性を示し、
更に愛着が湧くTFトイになった事は、
ファンにも嬉しい限りである。
◆参考にならない比較◆
⇒ キュートランスフォーマー QT-19 コンボイ `
⇒ TFロストエイジ 歴代司令官コレクション LC-04 オプティマスプライム `
⇒ TFロストエイジ クリアバージョン オプティマスプライム `
⇒ TFリベンジ EZコレクション オプティマスプライム クリアーVer. `
⇒ TFクロニクル EZコレクション オプティマスプライム `
⇒ 映画トランスフォーマー MA-05 プロトフォーム オプティマスプライム `
⇒ TFダークサイド・ムーン キュージョン オプティマスプライム `
⇒ TFダークサイド・ムーン ハッピーセット オプティマスプライム `
⇒ TFダークサイド・ムーン ハッピーセット オプティマスプライム・カー `
⇒ トランスフォーマー 最後の騎士王 オプティマスプライム お面 `
⇒ トランスフォーマー 最後の騎士王 TLK-EX ダークオプティマスプライム 箱
キュートランスフォーマー
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