
◆グループ: ディセプティコン
◆ 役割 : 航空兵
◆ 変形 : ロッキードマーティン・F-22 ラプター
◆シリーズ: トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
◆ 発売日: 2011年8月13日
◆ 価格 : 2600円

パッケージ

ビークルモード
F-22は機体下面にメインウェポンベイが二つ、
エアインテーク両脇それぞれに
サイドウェポンベイが設けられているが、
航行時には全て機体内部に
武装を格納出来る設計となっている。
フラットな機体形状と2基の
F119-PW-100ターボファンエンジンにより、
アフターバーナーを使用せずとも
超音速巡航を可能としている。

リア
非常にリアルなジェットファイターモードを
有しており、機体各部の細かなモールドに加え、
キャノピーにはクリア成形の別パーツを使用し、
コックピット内には座席も造形されている。
先端が尖ったノーズコーンを再現する為に、
安全性も考慮した軟質素材を使用している等、
アイディアが光るアイテムである。

黒い機体とクリアオレンジのキャノピーは
スカイワープらしさを強く感じさせ、
主翼や尾翼の紫とシルバーのラインは
G1初期に発売された
初代スカイワープのトイを思わせる。
ダークサイド・ムーン・スカイワープは
日本オリジナル商品の為、
各部のカラーリングにも拘りを持って
取り組んでいる事が窺える。

機体下面には各所にランディングギアを搭載。
前輪は機首に収納出来る事に加え、
二つの後輪は主翼に沿う様に畳まれるので
目立たない様に設計されている。

主翼のジョイントには、付属する
メックテックウェポンをマウント可能。
戦闘機に搭載する増槽の様な形状に
造られており、先端からは機銃が
突き出ている戦闘機に相応しい武器だ。
トランスフォーム!

主翼を分割したり、
折り畳みやパーツの反転等、
ヒンジや変形用の可動が
多数組み込まれた驚異の変形機構。

ロボットモード
『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』シリーズの
DD-02 スタースクリームのリカラー版で、
スカイワープは日本向け市場限定アイテム。
この型のトイで、スタースクリーム、スカイワープ、
サンダークラッカーのジェットロン三人衆が
全て発売されたのは日本のみとなった。

リア
主翼と尾翼を順に折り畳んで
背中に配置する事で、背面も
纏まりが良いスタイルを実現している。
特徴的な鳥脚の様な
逆関節の脚部も再現され、
ランディングギアの後輪が
踵を兼ねているアイディアも見事。

2007年の最初の
ムービー版スタースクリームから数多くの
スタースクリームのトイが造られてきただけに、
ダークサイド・ムーン版は非常に完成度が高い。
ロボット、ビークルの両モードの
スタイルの良さに加え、ジェットモードの機体も
薄く纏め上げている手腕は驚くべき物だ。

全身の可動箇所も非常に多く、
ボールジョイント、ロール、可動軸を
ふんだんに使用している為、
ポージングの幅は広い。
スタースクリーム型のトイでは、
2010年に発売された大型の
マスターピース・ムービーシリーズ版
(リーダークラス)も存在するが、
デラックスクラスという取り扱い易いサイズで、
可動、変形、リアルなスタイル全てを
実現しているダークサイド・ムーン版は、
一つの完成形としても
過言ではない優れたトイである。

『ジェットロン所属。
その名の通り、スカイワープは
短距離であればテレポートする事が出来る。
飛行能力が彼の誇りであり、
飛べないロボットを見下している。』

テックスペック
・体力 : 9
・知力 : 4
・速度 : 10
・耐久力: 5
・地位 : 5
・勇気 : 6
・火力 : 8
・技能 : 7

ソードワインダー
『空対空に優れた兵器。
2丁の銃を合体させる事で、
飛行突撃に優れたソードとなる。』

機銃の様な銃身の反対側には
赤いブレードが備わっている。
腕部に取り付ける向きを変える事で、
別の機能を発揮するアイディアが
秀逸な武器である。
スカイワープが所持する
ソードワインダーの刃は、赤くなった事で
凶悪さが増しているイメージ。

メックテックウェポンは
スプリングとギアが仕込まれており、
スイッチとなるパーツを動かすと
連動して形状が変化する。
ソードワインダーは、上部に設置された
円筒形のパーツをスライドさせると、
折り畳まれていたブレードと
2本のアームが展開して
前方に伸びるギミックを搭載している。

展開したブレードは手を放すと
スプリングにより元の状態に戻ってしまうが、
後部ジョイントにもう一方の武器を
差し込む事でロックが掛かり、
ブレードの展開状態を維持出来るという、
遊び易さに優れた設計である。
二つの武器を合体させると、
両側に刃を備えた薙刀の様な武器を構築、
ロボット本体に対して長大なサイズとなる為、
迫力がある。

ブレードを前方に向けて
ジェットファイターモードに装備すると、
実機では有り得ない様な
SF的なスタイルとなる。
機銃とブレードが設置された二つの武器が
付属する事で、ロボット、ビークルモード共に
様々な形態を作り出せる設計が秀逸。

ダークサイド・ムーン版スカイワープは、
G1スカイワープ以来の伝統である
テレポートという特殊能力が受け継がれている。
又、日本独自アイテムの為、
『ジェットロン』という部隊名が
記載されている事も特徴の一つ。

海外では日本のジェットロンに相当する
カテゴリーはシーカー(SEEKER)であり、
ジェット機型TFの多くは
シーカーとされる場合が多い。

TFダークサイド・ムーンのトイは
海外版パッケージのスタイルを踏襲し、
日本オリジナル商品も英語表記を
採用している特徴があるが、
スカイワープには『JETRON』と
記載されている所が目新しい要素だ。

パッケージや付属する
メックテックカードに記載されている、
『飛行能力を誇りにし、飛べない者を見下す』
という性格設定は、
G1サンダークラッカーと同様の物である。
G1スカイワープ本来の性格設定は、
『知性に乏しい卑劣漢』という物なので、
ダークサイド・ムーン版と
G1版では設定が異なっている。

TFダークサイド・ムーンのトイシリーズに於ける
日本オリジナル・トランスフォーマーは、
G1版の設定を引き継いでいる事が特徴だが、
ダークサイド・ムーン・スカイワープに
関しては、能力はスカイワープ、
性格はサンダークラッカーという
混成したキャラクター設定になっている。

又、ムービーシリーズでは名前が同じであれば、
姿が変わっても同一人物という
ルールが適用されていた。
メガトロンやサウンドウェーブ等は
分かり易い例だが、
ペイロードやダイブボム等の様な、
同一人物とは思えないほど
姿が変わっているキャラクターも存在する。

ムービーシリーズに於けるスカイワープは、
2009年に海外版の
『TRANSFORMERS REVENGE OF THE FALLEN』
シリーズで既に登場しており、
アメリカのウォルマート限定で発売された
ボイジャークラス・スカイワープがそれである。
このトイは2007年の映画
『トランスフォーマー』シリーズで
MD-17 サンダークラッカーとして
発売された物のリカラー版だった。

2009年登場のボイジャークラス・スカイワープは
知識を探求する科学者の様なキャラクターで、
知力のスペック数値も10であった。
日本オリジナルの
ダークサイド・ムーン・スカイワープの
知力は4であり、他の能力値も
TFリベンジ・ボイジャークラス版とは
全て異なっている。

名称、黒と紫のボディ、F-22に変形するという
共通点はある物の、キャラクター設定や
テックスペック数値が全く異なる為、
2009年のボイジャークラス版と
2011年のダークサイド・ムーン版は
別人と考えるのが自然と思われる。
二人のムービー版スカイワープが
同一人物か別人かは、
各人の捉え方次第である。

『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』の
トイシリーズでは日本オリジナルキャラクター
が数名登場している。
アーシー、エアレイド、ボルテックス、
スカイワープが日本オリジナルTFで、
実写映画の設定を由来としている
アーシー以外の3名は、
どれもG1トランスフォーマーの
同名キャラの特徴を引き継いでいる。

このG1TFを基にしている設定からも分る様に、
ダークサイド・ムーン版スカイワープも
G1版を取り入れ、2009年に先行して
登場していたボイジャークラス版の
キャラクター設定は考慮しなかったと思われる。
同一世界で、本来は同一キャラにも拘わらず、
二人のムービー・スカイワープは
全く異なる人物像が
与えられている珍しいケースだ。

ムービーシリーズ版スカイワープは
映画に登場しなかった為か、
TFリベンジではアメリカのショップ限定品、
TFダークサイド・ムーンでは日本国内限定と、
少々マイナーな扱いとなってしまった
キャラクターだ。
然れども、日本に於いては同型のトイで、
スタースクリーム、スカイワープ、
サンダークラッカーが出揃った事は評価したい。
更に『ジェットロン』という日本独自の
サブグループ名を採用する気の利いた配慮等、
ダークサイド・ムーン・スカイワープは
日本のTFファンを
大いに歓喜させてくれたアイテムであった。

⇒ ◆参考にならない比較◆
⇒ レジェンドクラス ステルススタースクリーム `
⇒ EZ-04 EZコレクション スタースクリーム `
⇒ ベーシックシリーズ スタースクリーム `
⇒ バーガーキング キッズミールトイ スタースクリーム
⇒ ロボットヒーローズ スタースクリーム `
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トランスフォーマー ムービー
ボイジャークラス スカイワープ
ウォルマート限定版

トランスフォーマー マスターピース
MP-11SW スカイワープ
初公開日:2014/11/9(日)
JETRONが使われているものの英語表記だったのでいまひとつ自信がありませんでしたが、これらが国内限定だったんですね。
ジェットロンって響きはやっぱり良いですよね(笑)
オートモーフ、メックアライブが駆使されてきた上半身がスッキリし扱い易くなり、ビークルモードも唸る出来だと思いました。
ランディングギアを踵にするアイデアも秀逸ですね。
これでボリュームがあったら、好きな過去作のボイジャーがかすんでしまうに違いないので、これはデラックスでむしろ良かったです(笑)
結局余裕がなくてこの型はスカイワープの購入のみに留まってしまっていましたが、今またスタースクリームが売ってるので見かける度にやはり今からでも3人揃えるべきかと迷ってしまいます。
スタースクリーム型トイはみんな傑作ですね。
ジェットロンって響きはやっぱり良いですよね(笑)
オートモーフ、メックアライブが駆使されてきた上半身がスッキリし扱い易くなり、ビークルモードも唸る出来だと思いました。
ランディングギアを踵にするアイデアも秀逸ですね。
これでボリュームがあったら、好きな過去作のボイジャーがかすんでしまうに違いないので、これはデラックスでむしろ良かったです(笑)
結局余裕がなくてこの型はスカイワープの購入のみに留まってしまっていましたが、今またスタースクリームが売ってるので見かける度にやはり今からでも3人揃えるべきかと迷ってしまいます。
スタースクリーム型トイはみんな傑作ですね。
2014/11/13(木) 01:30:50 | URL | チャックルベリー | [ 編集 ]
日本版はジェットロン、カセットロン、ミニボット等、分かり易いネーミングが良いですね、
このスカイワープでは英語表記なのに『ジェットロン』を使っていたので嬉しかったです。
2007年のボイジャークラス・スタースクリーム、リベンジ版、ダークサイドムーン版と、
どれもそれぞれに注目すべき要素があって甲乙付け難いですね、
ギミックもそれぞれ違いますし、同じムービー・スタースクリームを再現したトイでも
毎回異なる視点で製作している開発陣は凄いと思います。
その中でもダークサイドムーン版はジェットモード、ロボットモード共にスタイルが良くて、
これまでのスタースクリームで培われた要素を巧く活かした集大成的な出来の良さだと思います。
私はダークサイドムーンではジェットロン3体が発売された事が嬉しくて、
3人揃える事を優先してしまいました(笑)→結果オプティマスを買い逃したw
同じ型なのは分っているのですが、むしろそれが良いというか、
ジェットロンは見過ごせない感があります(笑)
このスカイワープでは英語表記なのに『ジェットロン』を使っていたので嬉しかったです。
2007年のボイジャークラス・スタースクリーム、リベンジ版、ダークサイドムーン版と、
どれもそれぞれに注目すべき要素があって甲乙付け難いですね、
ギミックもそれぞれ違いますし、同じムービー・スタースクリームを再現したトイでも
毎回異なる視点で製作している開発陣は凄いと思います。
その中でもダークサイドムーン版はジェットモード、ロボットモード共にスタイルが良くて、
これまでのスタースクリームで培われた要素を巧く活かした集大成的な出来の良さだと思います。
私はダークサイドムーンではジェットロン3体が発売された事が嬉しくて、
3人揃える事を優先してしまいました(笑)→結果オプティマスを買い逃したw
同じ型なのは分っているのですが、むしろそれが良いというか、
ジェットロンは見過ごせない感があります(笑)
コロナ自粛で息子と見ていますが、興奮しています。かっこいいですね。
2020/05/20(水) 12:06:35 | URL | ヨッシー | [ 編集 ]
PCやスマホを見る機会が増えましたね、
記事を楽しんで頂ければ私も嬉しいです!
記事を楽しんで頂ければ私も嬉しいです!