◆ 名前 : ハイスコア100
(ハイスコア ワンハンドレッド)
◆グループ: リアルギアロボット
/ オートボット
◆ 変形 : ビデオゲームコントローラー
◆シリーズ: 映画 トランスフォーマー
◆ 発売日: 2007年8月9日
◆ 価格 : 1200円
パッケージ
ツールモード
ビデオゲームのコントローラーという、
TFとしては非常に珍しい変形モチーフを
有しており、十字キーやボタン、レバー等、
比較的リアルな造形。
ボタンは固定され押す事は出来ないが、
スティックレバーはボールジョイントで
接合されているので動かす事が出来る。
リア
ロボットモードの各部パーツが
ゲームコントローラーの形状に
纏まり良く収められており、
違和感の無いスタイルを実現している。
両サイドのグリップには滑り止めも
モールドされており、リアルさを追求した
シリーズである事が伝わってくる。
ボタンの配置や両サイドに伸びたグリップ等の
全体的な形状、ライトグレーの成形色から、
最初のプレイステーション(PS1)の
コントローラーを意識したデザイン
という事が分かる。
初代プレイステーションは全世界で
1億台以上も出荷されたハードだけに、
誰もが思い浮かべるゲームコントローラーの
代表格の様なイメージがある為、
リアルギアロボットの
モチーフにしたのではないかと推察される。
丸い4つのボタン、LRボタン、
十字キーの配置場所に加え、手前側に2本の
アナログスティックが設置されている為、
「デュアルショック」タイプの
PSコントローラーをイメージしている様だ。
又、ハイスコア100はプレイステーションとの
コラボ商品ではない為、PSコントローラーを
完全再現している訳ではなく、
意図的にどのゲーム機のコントローラーとも
異なる形状にデザインされている。
トランスフォーム!
オートモーフ
赤い矢印で示したコントローラー中央の
レバーを上方にスライドさせる事で、
自動変形機構のオートモーフが
発動するギミックを搭載している。
レバーをスライドさせるとギアで連動して
ロボット頭部が起き上がり、
更にLRボタンが配置された
両サイドのパーツが閉じて、
ロボットモードの胸部を形成する。
レバーを下げれば、逆方向に連動して
変形する優れた機構となっている。
ロボットモード
脚部が短く、ずんぐりとした体型と
異様に長い腕部から、意図的にゴリラに
似せたデザインという事が見て取れる。
全身アーマーで覆われたメカゴリラと
言える姿が特徴的で、説明書にも明確に
『ロボットゴリラモード』と記載されており、
通常のTFトイには無い表現が目新しい。
リア
ゲームコントローラーのグリップ部が
長い腕部に、ボタンと十字キーは肩、
スティックレバーは大腿部に配置するという、
コントローラーの形状を巧く活かした
変形に感心する。
通常のヒューマン型ロボットにせず、
ゴリラという意表を突くロボットモードを
与えたアイディアも注目に値する。
特殊なスタイルのロボットながら
全身の可動は優れており、各関節には
ボールジョイントが多用されている。
首、肩、肘、腰、股関節、足首に
ボールジョイントを使用、
膝と足首には可動軸も組み込まれ、
格闘家という設定に相応しく
ポージングの幅は広いので、
アクションフィギュアとしても楽しめる。
『ハイスコア100は、宇宙で最も危険な
存在として知られるファイター達の戦いを
何年も研究して、格闘技を身に付けた。
彼は非常に注意深く観察し、
ファイター達の動きを幾度となく繰り返す事で、
トランスフォーマーの中で最高レベルの
格闘技術を体得するに至った。』
『もしも忍耐強く修行する事が出来るならば、
ハイスコア100は
彼の持つ知識を授けてくれるだろう。
しかし彼は警告する。
究極の力を得る為の道は
危険に満ちていると。』
テックスペック
・体力 : 8
・知力 : 7
・速度 : 6
・耐久力: 7
・地位 : 4
・勇気 : 7
・火力 : 5
・技能 : 10
ゴリラ型TFという肉体派の姿を
有している事に加え、格闘技の
マスターでもあるハイスコア100は、
非常に個性的なキャラクターと言えるだろう。
意外性のある設定はトランスフォーマー特有の
楽しめる要素の一つで、リアルギアシリーズは
映画には登場しないからと侮る事は出来ない。
クリスタロキューションや
サーキット・スー、メタリカトー等、
セイバートロン星(惑星サイバトロン)の
格闘技は数々存在するが、
ハイスコア100のバイオ設定には
格闘技の流派は記載されていない。
これ等のセイバートロン星の格闘技は
非常にマニアックな設定な為、
2007年のハリウッド映画から
ファンになった児童は知る由も無いだろう。
リアルギアロボットは従来の
TFシリーズとは世界観が異なる
2007年のTFムービーシリーズに
組み込まれて発売されている。
この為、G1期からのマニアしか分からない様な
セイバートロン星の格闘技の名称は
敢えて使用せず、新規のファン、
特にTFトイを初めて手にする児童に
配慮したと思われる。
格闘技に精通しているハイスコア100の
キャラクター設定と、ゲームコントローラーに
変形する事から連想されるのは、何を置いても
ビデオゲームの「対戦型格闘ゲーム」であろう。
世界的に大ヒットした
『ストリートファイター』シリーズは
その代表例と言えるゲームで、
アーケード版だけにとどまらず、
各種家庭用ゲーム機のソフトとしても
長期に渡り発売され続けている。
格闘技を体得したトランスフォーマーという
設定は、ゴリラ型ロボットという
理由だけではなく、ゲームコントローラーの
形状も関係していると思われる。
ハイスコア100のコントローラーは
アナログ式のスティックレバーが
追加されているタイプなので、
格闘ゲームをプレイする際に
重宝するコントローラーなのだ。
『ストリートファイター』シリーズに
代表される格闘ゲームは、レバー操作やボタンの
組み合わせによるコマンドで技が発動する。
家庭用ゲーム機のコントローラーの
スティックレバーは、ゲームセンター等に
設置されている筐体のレバーに類似している為、
素早く動かす事が出来、十字キーよりも
操作し易いメリットがある。
スティックレバー付きコントローラーに
変形する事から格闘ゲームを連想し、
更にマッチョ体型が特徴的な
ゴリラ型ロボットでもある為、格闘技に秀でた
キャラクターに設定した物と思われる。
ゲームコントローラーという特異な
変形モードでなければ、「格闘家」という
発想は生まれなかったかもしれない。
TFトイのメイン購買層の子供にとっても
ビデオゲームは馴染み深い玩具で、
ゲーム機を所有していれば、
当然コントローラーを目にする機会も多い。
ゲームコントローラーとマッチョ体型という
特徴は、対戦格闘ゲームと共通する面でもあり、
キャラクターイメージを受け入れ易いという事も
考慮し、格闘家に設定したのであろう。
リアルギアシリーズは、
様々な種類の小型電子機器を
モチーフにしている事が特徴だが、
それだけで終わる事は無い。
各電子機器の特性を考慮したキャラクター設定が
与えられている所は、生きているロボット
トランスフォーマーならではと
言える注目すべき側面だ。
格闘家のゴリラ型ロボットという類稀な
個性を持つハイスコア100の設定は、
小型機器に変形するリアルギアだからこそ
考え付いた発想と言えるだろう。
◆参考にならない比較◆
⇒ リアルギアロボット MA-07 スピードダイアル800 `
⇒ リアルギアロボット MA-08 ロングビュー `
⇒ リアルギアロボット MD-12 ディセプティコン ブースターX10
⇒ リアルギアロボット MD-13 ズームアウト25X `
⇒ リアルギアロボット MD-16 ミーンタイム `
トランスフォーマー ムービー
リアルギアロボット
MA-07 スピードダイアル800