◆ 名前 : サイコオーブ
◆グループ: デストロン
◆ 役割 : エスパー
◆ 変形 : オオアルマジロ
◆シリーズ: ロボットマスターズ
◆ 発売日: 2004年7月15日
◆ 価格 : 780円
パッケージ
パッケージの表面には『エスパー』と記載されているが、
裏面のプロフィールは『監察兵』となっている。
これは明らかに間違いで、同時発売のRM-08 ウイングスタンの役割が『監察兵』であり、
連番のRM-09 サイコオーブのバイオ設定に誤記されてしまったと思われる。
キャラクター設定を読めば分かる通り、
サイコオーブの役割は『エスパー』である。
ビーストモード
アルマジロは体中を鎧の様な骨の板で覆われている、
甲羅を有する唯一の哺乳類。
オオアルマジロの体長は75cm~100cmに及び、アルマジロ科最大種。
森林やサバンナ等に生息し、夜行性で水辺を好む。
動物食でシロアリを主食にしている。
リア
一見するとゴールド成形色の“金プラ”に見えるが、
成形色は濃い黄土色で、頭部から甲羅全体に掛けて
ゴールドの塗料で塗装が施されている。
実在するアルマジロの体色を意識しながらも、
メタリック塗装が加わる事でロボットらしさも感じられる巧い配色だ。
ビーストモードでは四肢と尻尾が可動し、
特に前脚はロボットモードの腕部と共通している為、
肩や肘を自由に動かす事が出来るので可動範囲が広い。
胴体の甲羅や大型の爪等、アルマジロとしての
特徴を充分に再現しており、ビーストモードでも楽しめるトイだ。
変身!
体内に仕込まれているスプリングの力で
瞬時に変形を完了するフリップチェンジャー。
尻尾がスイッチになっており、尻尾を跳ね上げるとロックが解除され、
ボディが折り畳まれてロボットモードに変形する。
ロボットモード
ヒューマン体型を維持しながらも、身体に対して
長い腕部と巨大な爪によりクリーチャー要素が強く感じられる。
胸部に配置されたアルマジロ頭部や脚部のゴールド塗装により、
メカニカルなロボットらしさが表現されている。
リア
アルマジロモードと同じく大型の甲羅を
そのまま背負った姿により、重装甲で
耐久力が高いTFである事が理解出来るスタイル。
スイッチも兼ねている尻尾パーツが、
背中の上部に収まる纏まりが良い変形工程だ。
全身各所にはボールジョイントが多用されており、
『ビーストウォーズ』期に開発されたトイの特徴が見受けられる。
首、肩、肘、股関節、膝のロボットモードでの全ての関節が
ボールジョイントで接続されている為、ポージングの幅は広い。
『ビーストメガトロンが惑星エネルゴアから
連れてきたデストロン兵士。
6000℃の熱にも耐え得る装甲を持つ他、
念動力で相手が見えない場所から攻撃可能という、
ある意味では最強の兵士と言える。』
テックスペック
・ランク : 6
・パワー : 7
・ディフェンス: 10
・スタミナ : 8
・スピード : 6
アルマジロは周知の通り、身を守る為に球体に変化する。
サイコオーブの名称はこの「球体=オーブ」が取り入れられており、
オーブは宝珠や水晶等の神秘的なイメージが濃厚な所から、
「超能力者」という発想が生まれたのではないかと推察される。
身体を丸くするアルマジロの特性からエスパーにまで飛躍した発想が凄い。
ブレイクボール
アルマジロの右後足が変形した
モーニングスター型の武器。
いわゆる鎖鉄球を再現しており、先端の棘付き鉄球から
伸びるチェーンのモールドも細かく造形されている。
メーザーガン
こちらはアルマジロの左後足が変形した銃。
双方の武器は『ビーストウォーズ』期のギミックの一つであった
シークレットウェポンがそのまま残されている物で、
身体の内部に武器を隠し持つという趣向の物だった。
ブレイクボールとメーザーガンをボディに取り付けた状態も
再現出来るが、脚部のパーツに干渉して可動が制限されてしまう。
股関節のボールジョイントも活かせなくなる為、
武器は取り外して装備させた方が遊びの幅が広がる。
カラミティディフェンサー
『ロボットマスターズ』で追加された新規の武装。
防御力に秀でたアルマジロに変形するサイコオーブの
キャラクター性に合わせて、盾を選んでいる拘りが窺える。
盾は二つのパーツで構成され、上部のピンが付いたパーツは
回転可能なので、他の武器と同様に手の甲の穴に装備する事も出来る。
盾が付属するビーストTFは珍しく、更にクリアグリーン成形で
構成されている事が目を引く美しい武装である。
サイコオーブの基になったTFは、『ビーストウォーズ』シリーズの
アルマー(英語名:アーマディロ)で、リカラー版には
サイコオーブの他に『ビーストウォーズ ネオ』のバンプが居る。
基となったアルマーは1996年(日本では1997年)に発売されたトイだが、
2004年に発売されたリカラー版のサイコオーブも
古さを全く感じさせない完成度の高いトイであった。
サイコオーブにロボットマスターズ専用の新規の武器が加えられている以外は、
アルマー、バンプ、サイコオーブの3体のTFは
造形的に同等であり、アルマジロに変形する所も同じ。
変形モードは世界最大のアルマジロであるオオアルマジロを
モチーフにしており、大型の爪と厳つい甲羅が特徴。
サイコオーブは『エスパー』という、他に例を見ない
役割のデストロン兵士であり、サイコキネシスの使い手である他、
念力を応用した捜索能力も備えている、超能力者のトランスフォーマーだ。
更に『惑星エネルゴア一の守備力を誇る硬い甲羅を持つ。』という
公式設定も与えられている為、攻守共に万能な兵士と言えよう。
エネルギー鉱石ソリタリュウムを奪う為、惑星エネルゴアから
時空を越えて2004年の地球にワープしてきたビーストメガトロン。
彼がサイコオーブ一人しか部下を連れてこなかった理由は、
サイコオーブの類稀な能力を高く評価していた為とも考えられる。
行方不明になっていたG1メガトロンが発する
凶悪な波動を逸早く察知したのもサイコオーブであり、
通常のトランスフォーマーでは持ち合わせていない
ロボットらしからぬ特殊能力を備えている描写も描かれていた。
又、戦闘面では『ロボットマスターズ』に於ける
一般デストロン兵士のウイングスタンやエアハンター等と
同レベルの様だが、ビーストコンボイの猛烈なパワー攻撃を受けても
立ち上がれる程の防御力とスタミナの高さを披露している。
活躍の場は少なく目立たないキャラだが、
非常に高い実力を備えている模様。
G1期にもゴッドマスターの様に超能力に類似した技を使うTFは存在したが、
明確に『エスパー』と銘打たれているTFは、サイコオーブが初であり唯一の存在だ。
ロボットマスターズ公式サイトのストーリーに於いても、
超能力を発揮する姿が描かれていた事は評価すべきであろう。
マイナーなキャラクターながら、稀に見る独自性を備えた
サイコオーブの様な存在により、トランスフォーマーの
奥深さを改めて知る事になるのだ。
◆参考にならない比較◆
サイコオーブのレビューお疲れ様です、無色の幻影です。
ロボットマスターズは本当に個性的なキャラクターの宝庫ですよね。既存玩具のリペイントでいいから欲しいと思えるものばかりです。珍しく利き手が設定されている迷彩柄の戦闘機とか、因縁渦巻くサイバトロン航空部隊の3人組(1人は元)とか。兵器惑星のコンボイに憑依したG1メガ様もいましたね。
そういえば、自分がインターネットで玩具の事を調べているうちに迷い込んだサイトさんの所にロボットマスターズのレビューがあって、それがきっかけでトランスフォーマーに興味を持ったんでした。そのサイトさんは9月末に閉鎖されるそうです。そのサイトさんはユニクロン三部作のトランスフォーマーも多く、資料として価値のあるサイトさんでしたので、非情に寂しいものです。
御迷惑でなければ後程リンクをお送りします。
ロボットマスターズは本当に個性的なキャラクターの宝庫ですよね。既存玩具のリペイントでいいから欲しいと思えるものばかりです。珍しく利き手が設定されている迷彩柄の戦闘機とか、因縁渦巻くサイバトロン航空部隊の3人組(1人は元)とか。兵器惑星のコンボイに憑依したG1メガ様もいましたね。
そういえば、自分がインターネットで玩具の事を調べているうちに迷い込んだサイトさんの所にロボットマスターズのレビューがあって、それがきっかけでトランスフォーマーに興味を持ったんでした。そのサイトさんは9月末に閉鎖されるそうです。そのサイトさんはユニクロン三部作のトランスフォーマーも多く、資料として価値のあるサイトさんでしたので、非情に寂しいものです。
御迷惑でなければ後程リンクをお送りします。
2014/09/08(月) 00:59:31 | URL | 無色の幻影 | [ 編集 ]
ロボットマスターズはトイパッケージとネット上のストーリーが中心でしたが、
個性派揃いで非常に楽しめる作品でした。
従来のTFシリーズの設定を引き継ぎながら新要素を織り交ぜてきたりと、
TFファンは大いに楽しめた事は間違いないでしょう。
>サイトさん
そのサイトさんは私も昔よく見ていました。TFだけではな戦隊シリーズとかも充実してましたね。
もう十数年も継続されていたんですね、閉鎖されるとは非常に残念です。
個性派揃いで非常に楽しめる作品でした。
従来のTFシリーズの設定を引き継ぎながら新要素を織り交ぜてきたりと、
TFファンは大いに楽しめた事は間違いないでしょう。
>サイトさん
そのサイトさんは私も昔よく見ていました。TFだけではな戦隊シリーズとかも充実してましたね。
もう十数年も継続されていたんですね、閉鎖されるとは非常に残念です。