◆ 名前 : デューンランナー
◆グループ: オートボット
◆ 変形 : チェノウス・レーシング・プロダクツ・DPV
◆シリーズ: トランスフォーマー リベンジ
◆ 発売日: 2009年8月1日
◆ 価格 : 1200円
パッケージ
ビークルモード
DPVとは「Desert Patrol Vehicle」の
略称で、砂漠地帯の偵察任務に活躍する
サンドバギーの総称。
アメリカが湾岸戦争で実戦投入し、
ネイビーシールズが使用した。
荒地でも走破可能な
高い機動性を重視している為、
軽車両のバギーが使用され、
機関砲等の武装を搭載している。
リア
デューンランナーは2007年の実写映画
『トランスフォーマー』に登場する、
セクター7の戦闘バギーをモチーフにしている。
セクター7のバギーを
モチーフにしているTFは既出であり、
2008年に発売されたデラックスクラスの
MA-19 ランドマインが当て嵌まる。
スカウトクラスのデューンランナーは
サイズが小さくなっているが、
ランドマインと酷似した
ビークルモードを有している。
スカウトクラスといえども
各部の造形は細かくリアルで、
デラックスクラスのランドマインに
引けを取らない情報量を誇る。
バギータイヤも現実味のある
オフロード仕様に造形されている。
バンパーとルーフに設置されたライトも
イエローに彩色され、ウィンドーやバンパー、
ガトリング砲等のメタリック塗装も加わって、
デューンランナーは美しい仕上がりの
カーモードとなっている。
運転席の窓のフレームには
細かなリベットもモールドされ、
3つの投光器も塗り分けているという
拘りも見られる。
車体後部に設置された
2門のガトリング砲の造形もリアルに再現。
可動軸が組み込まれている為、
個別に動かす事が出来る優れた仕様だ。
車体側面にはエンブレムと
0318のナンバーがプリントされている。
エンブレムは、モチーフのバギーが
所属していたセクター7の
マークではなく独自の物。
逆三角形のエンブレムには、
オートボットマークに加えて
剣と鷲の翼が描かれており、
アメリカを強く感じさせるデザインである。
密度の高い設計ながらも、バギーとして
運転席に空洞が出来る様に考慮されており、
更に極小サイズながらステアリングや
ダッシュボードまで再現している造形に驚く。
この様にTFリベンジ・シリーズの
スカウトクラスは、驚異の完成度を誇る
アイテムが多く揃っていた。
トランスフォーム!
ロボットモード
全体の配色はグリーンを中心としている事で、
軍隊的なイメージのボディカラーとなっている。
バギーの各パーツが身体の各所に配置され、
武骨な兵士らしさが感じられるスタイルだ。
リア
バギーのリアタイヤ部を折り畳んで
背中に移動させる事で、
纏まりの良いデザインとなっている。
明確に踵パーツが取り付けられている事に加え、
足首と踵パーツが別々に動く為、接地性は抜群。
ムービーシリーズのTFとして
可動箇所は多く、首、肩、股関節は
ボールジョイントが組み込まれている。
肩の付け根は変形機構を利用して
前後に動かす事が出来る。
肘、膝、足首に可動軸、腰は
ロールで回転可能。
肩に設置してある武器にも片側3箇所の
可動軸が設けられている事で自由に動き、
ポージングの妨げにはならない。
『惑星サイバトロンの地表は緩やかで平坦な所がほとんどで、
車両がスピードを出して走行するには最適であった。
この為、デューンランナーは地球に到着するまで
砂や泥で覆われた土地に対する経験が全く無かった。』
『彼は地球での新たなビークルモードに満足している訳ではないが、
砂漠や山に於けるパトロール任務の重要性は認めている。
そして多くのディセプティコンは、デューンランナーの
パトロールを警戒し、身を隠す様になった。』
テックスペック
・体力 : 8
・知力 : 6
・速度 : 7
・耐久力: 8
・地位 : 3
・勇気 : 6
・火力 : 4
・技能 : 2
デューンランナーは戦闘バギーから変形する事もあり、
ロボットモードのスタイルも軍事的なデザインだ。
バギーモードでもメインの武器となっていた
ガトリング砲が両肩に設置される事で、
戦闘に特化した重装備のイメージを放つ。
腕部は肩から前腕に至るまでアーマーを装備し、
防御力が高い事を示すデザインとなっている。
ボディ前面にはカーモードのルーフが配置され、
そのまま装甲版となっている事で
防弾チョッキを着用している様な姿。
頭部には両サイドにライトが取り付けられたヘルメット、
顔はゴーグルと装甲の厚いマスクで覆われている。
頭部やボディのデザインから、全身にボディアーマーを纏った
S.W.A.Tに代表される特殊部隊を想起する姿のTFだ。
元々映画に登場していたセクター7の戦闘バギーを
モチーフにしている為、カーモードの造形は細かく
造り込まれており、ロボットモードでもムービーシリーズに
相応しいデザインが与えられている。
渋めのカラーで構成される事も、
軍用バギー型のTFによく似合っている。
実写映画シリーズのTFとして、各所のモールドも
現実味のあるリアルな表現を採用している。
腕部、脚部共に自動車から変形している事を窺わせる
メカ要素が細かくモールドされている事が見て取れる。
ムービー版TFは、ディセプティコンは悪役として
クリーチャー型スタイルを有している者が多かったが、
オートボットは概ねヒューマン型の体型を維持している特徴がある。
デューンランナーも特殊部隊員の様な姿に纏められているが、
指は4本という所に地球外生命体の片鱗が表れている。
完成度の高いトイ故か、
リペイント版も数多く造られている。
1. トランスフォーマーリベンジ : デューンランナー 2009年
2. TF REVENGE OF THE FALLEN : ビーチコマー 2010年
3. TF HUNT for the DECEPTICONS : クランクスタート 2010年
4. TF HUNT for the DECEPTICONS : ロールバー 2010年
5. TRANSFORMERS GENERATIONS : サンドストーム 2012年
尚、この型のTFは、日本では
デューンランナーのみ発売されている。
TFムービーシリーズは2009年に
スカウトクラスが追加された事で
バラエティに富むラインナップとなり、
ファンを大いに歓喜させた。
更にデラックスクラス等の上位クラスにも
引けを取らない、優れたアイテムが
数多く登場している事により高評価を得た。
デューンランナーの様に
映画未登場のTFも完成度が高く、
開発に力が入っている事が
伝わってくる様なアイテムであった。
◆参考にならない比較◆
トランスフォーマー
ジェネレーション 2012
サンドストーム